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2006年05月06日

もう一つの「聖地」-甲子園巡礼(1)


 本来ならば「聖地」厚別でのオープニングゲームに行くところ、前もって決定していた法事のため帰省したGW。せっかく帰るんだから異教徒(野球ファン)の集う「聖地」に、と思い、2日のプロ野球・阪神-巨人戦を見に阪神甲子園球場に行って来ました。問わず語りに観戦記を、阪神甲子園球場にまつわるあれこれを交えながら書いてみたいと思います。長いので何回かに分けて書きます。



【球場の沿革】
 阪神甲子園球場は、大正13年(1923)に「甲子園大運動場」としてオープン。武庫川の支流・枝川が廃川となり、阪神電鉄が旧河川敷開発の一環として建設。竣工の年が十干・十二支のそれぞれ最初である「甲(きのえ)」と「子(ね)」が同時に来る年であったため、付近一帯の地名も含めて「甲子園」と呼ばれるようになったのは有名な話です。外野に芝生が貼られたのは昭和4年(1929)、世界恐慌の年です。昭和10年(1935)、大阪野球倶楽部(通称「大阪タイガース」)が誕生、甲子園球場を本拠地として使用するようになりました。これが現在の阪神タイガースの前身です。以後、プロ野球・高校野球の名勝負を見つめ続けてきた、日本を代表する球場です。


 この度、老朽化のため平成20年にかけて大改修を行うことが決定され、今秋から着工。従って現在の甲子園球場の姿は今年で見納めになります。プロフィールにも書いてある通り、私の実家は甲子園にあり、子供の頃から何度も通ったこの古き良き球場の雰囲気をもう一度味わうべく足を運ぼうと思った次第です。

 さて、家からは歩いて15分ぐらい。距離にすると1㎞程度。昔見た町並みを懐かしみながら徒歩で球場に向かいました。駅付近(もちろん駅名は「甲子園」)に大きなショッピングモールができ、このあたりも随分変わってしまいました。ガキの頃には路面電車も走っていた記憶がありますが、今は跡形もありません。


 ところで、この距離だと家に歓声が聞こえてくるんですね。甲子園では普通、風はライトからレフトへ吹きます。名物の「浜風」というヤツです。南から吹くこの風にのって声が届くわけです。夏場に窓を開けていると、六甲おろしの歌詞までハッキリ聞き取れます。
 父は若い頃巨人ファンだったのでよくテレビで試合を見ていたのですが、横に座っていた私には窓の外から聞こえてくる歓声がテレビよりも遅れて聞こえるのが不思議でなりませんでした。「音は光や電波などよりも届くのが遅い」ということはこの体験で知った気がします。



 左は球場の最寄りの駅。私にとっては高校時代、通学に使っていた駅としての記憶の方が強いです。球場は駅の南側、目と鼻の先。
 この日は試合開始1時間前ぐらいに着いたのですが、客足は上々。満員になりそうです。
 途中には、阪神グッズ(と少しの巨人グッズ)・食べ物などを売る店が並んでいます(写真右)。さながら神宮祭の夜店です。隣にオッサンが座って「何で応援せえへんねん」とかからんできたらマズイと思ってメガホンを購入。使用上の注意に「振り回したりしてはいけない。乱暴な扱いをすると壊れる」とありますが、だぁれも守っていませんでした(笑
 次回へ続く。



posted by tottomi |21:15 | その他 | トラックバック(1)

2006年05月06日

立ち上がり

 水戸戦、1-3で敗れました。

 序盤、押され気味だったという話です。失点の場面をNHKのニュースで見ると、1点目はカウンター気味に走られたアンデルソンを止められず。DFは三人いたように見えましたが、誰もボールにチャレンジできず…。アンデルソンがよくフィニッシュまで持っていきましたよ。でも、防げた失点だよな、きっと。
 2点目はエリア外、左サイドやや角度のないところからニアを破られ失点。加賀が応対していましたが、シュートの瞬間は棒立ち。多分「ニアのコースは切ってある」という意識だったと思うので、ポジショニングのミス。それと足ぐらい出せや。
 3点目は池内のファウルで与えたFKから失点。これはボール、飛び込んだアンデルソンのタイミング、ともに見事でした。強いて言えばファウルがいけなかった、ということになりますが、まあ、やむを得ないでしょうね。攻撃についてはあまり映っていなかったので分かりません。


 今日の結果を受けて生じた、というか確信に近くなった懸念は、「今のチームは先行されると極端に弱い」ということです。「先制点をとられると絶対不利」というのはサッカーのセオリーですが、今のウチにはそのセオリー以上に先制点がとても重いものになっているようです。
 今年のサッカーは何と言っても攻撃力が持ち味。どのチーム相手でもある程度ボールを支配できる中盤の構成力がウリです。長い時間ボールを支配して相手を肉体的にも精神的にも疲れさせる、というのがこれまでの勝ちパターンです。ところが、先制されて守りの体制に入られると、相手としても「ボール保持はあきらめてリードを守ろう」という考えになり、ウチの武器が消されたも同然になる。

 対策としては、引いた相手から得点する術を身につけるしかありません。これまで言われているようにフィニッシュの場面での詰めの甘さを練習で改善するとともに、中盤の選手も積極的にゴールを狙っていく必要があると思います。ミドル、二列目からの飛び出しなどなど。これに加えてセットプレーですね。これだけは引きこもりも何もありませんから、CK・FKを活かすことが大事になってくると思います。

 とまあ、当たり前の対策しかないわけですが、根本的な問題として「とれよ先制点を」と思うわけです。思えば草津・湘南相手に大勝した試合は序盤から押せ押せでした。引き分けたものの徳島戦も15分までは猛攻を仕掛けていました。だいたいぶっちぎる力もないのに立ち上がりからゆったりやって勝てるわけがない。
 悪い流れは自分で断ち切らなきゃいけません。水戸も前節・草津戦のショッキングな敗戦をこうして払拭したわけですから。立ち上がり、積極的にいけよ。

posted by tottomi |20:15 | コンサドーレ | トラックバック(0)