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2006年05月31日

代表v.s.ドイツ戦

 「勝ち点3」を取りこぼした試合。以下、雑感。

【ゲームの流れ】
 前半、立ち上がりからプレッシャーを掛けてきたドイツ。しかし日本も集中を保ち良くはね返したと思います。中田・柳沢が決定機をものにできていれば最高だったのですが、無失点で折り返した点は非常に評価できると思います。坪井をはじめDFラインは結構前で勝負できていました。38分、加地OUT・駒野IN。
 後半、ドイツが慎重な(あるいは重い)立ち上がりだったため日本ペースに。52分、柳沢がDFの裏に抜け出すもののシュートはDFがブロック。
 57分、CKの守備から絵に描いたようなカウンターで高原がゴール。その後も集中して守り、65分、右サイドで二人を抜いた高原が2点目。ここまでは完全に日本のペースでした。
 しかし70分、ドイツがノイビルを投入したあたりから自陣に押し込まれ、75分、左からのFKをクローゼに合わせられ失点。80分には右FKからシュバインシュタイガーのヘディングで同点。日本は大黒・玉田を投入するも3点目が奪えず試合終了。

 カギは73分あたりの時間帯のやり過ごし方にあったように思います。この時間、自陣深くでようやく奪ったボールをつなごうとして失敗、というのを繰り返してしまいました。それまでの時間帯と同じようにやろうとしたのですね。ここで大きくけるなりして一回切っておけば展開は違ったかも知れません。セットプレーのディフェンスについて言われていますが、身長差はいかんともしがたいのでファウルの回数とエリアに気をつけることが課題だと思います。

【各選手の評価】
中村。あまり目立たなかった印象ですが、何度も見せた大きなサイドチェンジのボールの精度はさすが。ただ、今日はドイツの中盤がルーズだったので、本番では今日ほど何度も出すことは難しいでしょう。
右サイド。加地は残念です。見たところでは外側にひねっている感じです。駒野は国内での親善試合にも出ておらず心配していたのですが、無難にゲームに入ったばかりか後半には何度もチャンスを作っていました。縦へ行くタイミングが良いです。
大黒。代表デビュー時から中田が高く評価している裏への動きが見られましたがシュートに行く時に焦ったかも知れませんね。ただ、中田は常に大黒を見ている。この二人、やはり相性が良い。
川口。抜群の安定感と持ち味の飛び出しに冴えあり、今のところは。

 攻撃面では2点取ったことはもちろん、持ち味のショートパスで崩す展開に持ち込めていたので及第点。ただ、バラックのコメントにあるように欧州リーグ終了後いったん休養を入れ再びフィジカル的に追い込んでいる時期なので、ドイツの選手が重かったのも事実。本番ではここまで自由にはやらせてもらえないのではないでしょうか。まあ、いろんな意味でこのチームらしさが出た試合だったと思います。

posted by tottomi |22:02 | サッカー全般 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月30日

監督に関する雑纂(1)

 代表は明日(現地時間30日)、ワールドカップに向けた実質最後の親善試合・ドイツ戦を迎えます。
 国内合宿で選手の面通しとフィジカルトレーニングを積んだ代表は、ドイツに入ってから国内でやらなかったセットプレーを皮切りに戦術的なトレーニングを重ねているようです。そんな中、またぞろマスコミが騒ぎ始めました。曰く「攻撃陣と守備陣の意見に食い違い」等々…。どうやら守備について意見が割れているようです。
 サッカーにおいては複数の選手が相手ボール保持者にプレッシャーを掛け奪うことをプレスあるいはプレッシングといいます。プレスを掛ける際にはできるだけ狭いエリアに相手を追い込むことが必要です。鬼ごっこで広場の隅っこに追い込んでいくと捕まえやすいのと同じですね。ですからDFラインから前線(FW)までの距離が近いほどプレスは掛かりやすいわけです。つまり、チーム全体での意思疎通と約束事の徹底がなされていないと成立しないわけで、例えばFWが前の方でボールを追っかけてもそれが約束事で決められたエリアでなければ周りの選手が一緒になってプレスを掛けることはできません。
 で、代表は今、「どこからプレスを掛けるか」で議論しているわけです。中田・高原はできるだけ前から行きたい、前で取ると相手ゴールに近いですからね。逆にあまり前に行きすぎるとDFラインの背後に大きなスペースができてしまい、そこを一気につかれると失点の危険が大きい。これを嫌っているのが宮本達で、まず自陣の深いところにDFラインを設定して、リスクを回避しようという考え方です。昨日からにわかにこの話題が出てきたわけですが、まるでチームぐるみで今夜のNHKスペシャルの番組宣伝やっているみたいです(笑

 面白いのは、本番直前でもやはりジーコは「見~て~る~だ~け~」を貫いていることです。
 ジーコの指導方針については、「何も言わない」「選手任せ」という評価が一般的であり、それは選手に自由を与えると共に責任を持って考えさせるためだと言われています。本番直前になってもこの方針は変えないようです。好意的に解釈すると、「どうせ結論は同じになるんだから一度選手達で考えて、やってみて、痛い目に遭ってみてからでいいんじゃない?」と考えているふしがあります。この一見すると回り道に見えるやり方が、日本人には違和感を感じさせるのでしょう。この人、「肝心なところで負けない運を持っている」とか言われますが、そうじゃなくて「肝心なところのことしか考えていない(=そこに至る過程においては結果は全く気にしない)」んだと思います。半期ごとにノルマのあるようなサラリーマンには絶対なれない人ですね。
 ですから今回も最終的にドイツ戦で上手く行かなくても、内容を見て何らかの方針を選手達あるいはジーコが出し、それに向けて意思の統一ができていけば問題ないのかな、と思っています。

 何だか最近急にジーコ擁護派になったように思われるかも知れませんが、それでも戦術面のルーズさや代表の年齢構成・世代交代について不満があるのは変わりありません。ただ大会直前にそんなこと言っても仕方がないので、今はポジティブに代表を見ようと努めているだけです。

posted by tottomi |21:42 | サッカー全般 | コメント(4) | トラックバック(1)

2006年05月27日

第18節・柏2-1札幌

 少々厳しい言い方をすれば課題は何も克服できていません。以下、雑感。

【失点パターン】
 同じパターンの繰り返しです。1点目、中盤で相手ボールになった後サイドに追い込んで奪うなりタッチに逃れるなりできれば失点はなかった。確かに柏の速攻は見事でしたが、最初のディフェンスでもっと激しくいけていれば、と思います。失点場面に限らず、サイド(特に札幌の右)に追い込んでおきながら中にパスを通されるというパターンが多く、危なっかしくて見ていられません。
 2点目、セットプレー(怒)。この試合初めてのコーナーキックをあの苦しい時間帯に迎えたわけですから、集中力が切れがちになるのは仕方ない。でもやはり切ってはいけない。
 どちらの失点においても、そして試合を通じても浮き彫りになった課題はオン・ザ・ボールの厳しさです。柳下は「一人一人はファイトしていた」と言っていますが、ことボール奪取に関しては私にはそうは見えませんでした。人数をかけて囲んだら奪うか最悪でもタッチに出す、ファウルで止めるなどして切ってしまわなければなりません。それができていなかった。ウチの同点ゴールだって大塚が二人のディフェンスを突破したから生まれたんでしょーが。柏の中でDFを背負ってキープできる選手なんてディエゴとフランサしかいないんですから、これほど狙いやすいことはないと思うんですがね。
 相手はフランサの1トップ気味にしてきたので中央の曽田がフランサに行く形になりましたが、これが全くもって中途半端な守備しかできておらず、クルクル振り向かれてました。自分は中央に残らなければという意識が働いていたんだと思いますが、その時は周りもカバーを担ってやれよ。声を掛けてやって思い切って行かせろよ。
 最終ラインは後半立て続けにつなぎをミスする場面があり、いつもの悪癖が抜けず。自分はミスしても素知らぬ顔で声を出し続けられるぐらいの図太さが欲しい。

【攻撃】
 やはりまず中山に、という闘い方になったものの思ったほど放り込みには行かなかったですね。それよりも両サイドが上手く使えていないことの方が気掛かりです。前半、柏が左サイド(札幌の右サイド)から攻めていたため、札幌も同サイドからの攻撃が多かった。これが調子のいい頃だと、右でボールを奪うと2、3本のパスで左サイドに展開、開いて待っていた関からチャンス、というパターンがあったのですが今日はほとんどありませんでした。西谷、キックオフから何分ボールに触んなかっただろう?彼のスルーパスも、今日は距離がありすぎて可能性は低かった。トップ下然とプレーする時とウイングとしての役割を果たす時と、状況を見て選択して欲しい。今日の西谷はダメ、曽田の次に。

 逆に言えばこれだけ課題がハッキリしているのですから、やることも明白でしょう。中盤からしっかりディフェンスすること。ハーフウェーあたりでの攻防を制するために、強い意志を持って、なおかつグループで(今日は連動してのプレッシャーが上手く掛かっていなかった)ボールをとりに行く、ボランチはもう少しプレーエリアを前へ、そのサポートのために最終ラインは頑張って押し上げてやる、みんなが声を出して周りを動かしてやる。さしあたって明日のフットサルではその辺を課題にやってみます、ボクがやっても何の役にも立たないけれど。それにフットサルにボランチもラインもヘチマもないけど。


 しばらくこの状態は続きそうです。引きこもってカウンターでもすればすぐ白星はついてくるんでしょうが、そんなことするはずもないので、まずは守備。流れの中から得点できていないわけではないので焦らず確率の高いプレーを選択して攻撃を。この練習みたいな試合が続くと思うので、それが見たくない人は来ない方がイイです。ココ見ている人にそんな人いないと思いますけどね。

posted by tottomi |18:56 | コンサドーレ | コメント(3) | トラックバック(0)

2006年05月26日

体を張ることが求められるあの男

 試合なしの17節をはさんで明日は第18節・柏戦。以前書いた星勘定のためにも是非とも勝ち点を取って帰ってきて欲しいこの試合。注目ジョカトーレは、

「札幌の頭技」#13・中山元気

です。いくつかの報道を見ているとどうやら先発するようです。彼が起用されることの意味は次の二つ。

  1. 前線にターゲットができる
  2. 柏対策である

 フッキの出場停止により出番が回ってきたわけですが、中山が入ることによりいつもと違い「手数をかけずにまず中山めがけて長いボールを入れる」という闘い方になるはずです。他のFWに比べ高さがあって、DFを背負って体を張ることを得意とする彼を活かすにはこういう闘い方が一番良いと思います。
 で、この闘い方はチームの状況を踏まえると意外なカンフル剤として働くのではないかと思うのです。こちらをご覧下さい。「9つのパスコースを3つにした」と柳下が言っていることから、迷いを抱えていてプレーの選択に的確性を欠いているチームの状況が窺えます。ですから、中山にボールを入れるというファーストチョイスを与えることで選手がシンプルにプレーできるという効果を狙っているのではないかと思われます。

 もう一つ長いボールを入れることの意味としては柏対策が挙げられます。石崎の話や各種レポートを見ていると柏は前線からのプレスを信条とするチームのようです。函館ではチーム状態・メンバーの問題からそうした特徴は窺えませんでしたが、明日はウチのDFラインに厳しいプレッシャーが掛かることが予想されます。それを避けるために早めに蹴る、そのための中山起用、と私は見ました。

 もちろん中山にボールを入れることの狙いは、攻撃面では彼に入ったボール・彼が競ったボールを拾って二次攻撃につなげ、守備面では相手を押し込んでピンチの数を減らすという点にあります。だから実はカギを握るのは中盤の中央3人(セカンドボールにきちんと競りにいけるか)と最終ライン(しっかり押し上げて前線との「間延び」を防げるか。これができないと中盤がボールを拾えない)です。どういう構成になるのか、特に最終ラインは健康な選手が少なく気になりますが、しっかり働いて欲しいものです。


 もちろんこの予想が外れてパスサッカーを試みるかも知れません。しかし、勝ち点が思うように稼げていない今、選手は不満でしょうが長いボールを蹴ってシンプルに行くことも、当座を乗り切るためには致し方なし。もしそうだとしても、我々もこれを「変節だ」と批判するのではなく、本来あるべき姿を取り戻すための不可避な措置と捉え、まずは明日の健闘をスピカから、自宅から、職場から(?)祈りましょう。現地組は日立台を揺らせ!We are SAPPORO!

posted by tottomi |23:04 | コンサドーレ | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月23日

読書管見・沢木耕太郎『杯(カップ)―緑の海へ』


沢木耕太郎『杯(カップ)―緑の海へ』(新潮社 ISBN:4101235163)

 ワールドカップまであと17日。「オレたちには札幌がある」と言いながらもさすがにそろそろ皆さんも気になりだした頃だと思いますが、今回紹介するのは4年前、日韓大会の観戦記です。

 作者の沢木耕太郎は、この世代の男性の多くがそうであるようにサッカーの競技経験がありません。ですから本書での試合に対する分析も技術的な内容にはほとんど触れていません。しかし陸上競技・ボクシングをはじめとしてスポーツの観戦経験は豊富なので、チームの状態や大会の流れに関する考察には「そうかな」と思わせる部分があります。例えばジダン一人に頼るところが大きかったフランスのグループリーグ敗退から、チームの地力よりコンディションを必要とする現代サッカーの特質を説くくだり、逆に一発勝負の決勝トーナメントでは慎重に戦う相手をねじ伏せる真の力が問われるという見解など、今回の大会を見るにあたっても考えておかなければならない点が指摘されています。

 ただ作者自身が「あとがき」で「観戦記であると同時に旅行記」であると述べているように、日韓大会を、それも韓国に軸足を置いて見て回った体験記である点にこそ本書の価値があると思います。とりわけ韓国における体験は、大会期間中ずっと日本にいて、しかも韓国人の知り合いを持たなかった私にとっては新鮮でした。また、旅の過程でのエピソードは、作者が日韓大会をいかに見たかということと同時に、出会った人がいかに見たか、ということも我々に伝えてくれます。

 今回、ドイツ大会を迎えるにあたって再読してみたのですが、4年前のことを思い出す良いきっかけになりました。メンバー発表の時のトルシエの振る舞いや、小野伸二の病気のことなど、忘れていたことも随分ありますね。前回が地元開催だったことも、ともすれば意識の片隅に追いやられがちです。そういえばアルゼンチン-イングランド戦……の日に大通公園に両チームサポを見物に行ったなあ。試合はテレビで見てました(笑

 「サッカーずれ」していない人が書いているので「素人くさい」という意見と「平易で読みやすい」という意見とに分かれると思いますが、ワールドカップのレポとしてではなく、我々と同じ「体験者」の話として読むのが良いんじゃないでしょうか。もっとも常人には不可能な、羨ましい体験ですけど(笑)。


 あと、(数日前からこっそりリンク集には加えていたのですが)別荘を建てたので、ココは札幌・サッカー全般・スポーツに関する話題、サッカーに関係のあるブック・シネマレビューに限定することにしました。ですから、サッカーはちんぷんかんぷんだけれど安否確認にココを使っているという方は別荘を覗いた方がいいんじゃないでしょうか。
 「本館より別館の方が立派」という温泉宿みたいなことにならないよう、こちらもきちんと書いていきますので、今後ともご愛顧の程を。ヒマを持て余している方は別荘にもおいで下さい。


posted by tottomi |21:14 | 読書管見 | コメント(3) | トラックバック(1)

2006年05月21日

ひょうたんから駒-ミックスでフットサル

 2週間ぶりにフットサルにいってきました。相変わらず基礎体力とボール運びがダメな一日だったのですが、練習全体としては思わぬ所から成果が上がったようです。
 今日は女の子が二人いたので、せっかくだから少しだけミックスでやってみようということに、ところが最初から手加減なしでプレーする野郎共。これでは彼女たちがボールさわれないんじゃないかということで、「野郎共はドリブル禁止」という縛りを設けることに。
 すると普段よりもスペースに出てもらおうとしたり、スペースを作ったり、チーム全体でボールが回るようになりました。まあ、本来フットサルってのは一人があまり長い時間ボールを持たない競技なので、ドリブル禁止して劇的に変わるという時点で我々のレベルが知れようというものですが(汗
 というわけでウチも動き出しと連動性が課題であるという点では札幌と同じだな、と感じた一日でした。ああしんど。

posted by #6 |23:15 | フットサル | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年05月19日

CL Finalレビュー拾い読み

 やはり寝ぼけ眼で見ているといろんなことを忘れていますね。試合のレポートを拾っておきます。

 ベンゲル監督が試合後、「レフェリーの笛が早過ぎた」と愚痴ったが、確かにペナルティ・エリアの外で手を使ってしまったレーマンをエトオーがドリブルでかわして、ジュリにラストパス。ジュリが一度はゴールを決めているので、もし、アドバンテージでホイッスルがなく流されていたら、「バルセロナの1ゴール+レーマンへのイエローカード」という判定になっていたはず。

確かにこうなっていれば、試合はもっと激しい展開になっていたに違いありません。昨日「やや魅力に欠ける」と書きましたが、11対11だったらもっと…と思いますよね、やっぱり。この判定については主審自身も「早すぎた」と認めているようです。

 もう一つ微妙な、そして試合の行方を決定づける判定がバルセロナの同点ゴールの際にありました。

 一方、健闘しながらも、スタッド・ドゥ・フランスで788分間ゴールなしといううれしくない記録を更新してしまったアンリは、試合後、怒りを隠し切れない様子で「悲しいし、失望している。僕らはこんな結果に値しなかった。最初のゴールはオフサイドだった。後でビデオで確認したんだから確かさ。あれを見たら余計がっかりするよ。それに、プジョルとマルケスは、イエローカードを食らってもよかったはずだ。時に後ろからタックルしてきたんだから、イエローを食らわない方が難しい感じだった。とにかく、こんなふうにして最後に2ゴールを食らってしまうなんて、とてもつらいよ」と吐き捨てるように言った。

プジョルとマルケスのプレーに対する不満はともかく、確かに同点ゴールの場面ではラーションが触った時点でエトーはラインの裏に出ており、オフサイドです。が、副審は見えなかったのではないでしょうか。
 一連のプレーはバルサの左サイドで起こっていますが、その映像に副審の姿は映っていなかったように思います。ニュースでメインスタンド側からのリプレーを見たときにも副審の姿には気付きませんでした。おそらくメインスタンド側、つまりこのプレーから遠いサイドにいる副審がアーセナルのラインを見ていて(自信ありません。断言できる方、ご教示下されば幸いです。)、ラーションが触ったかどうか確信が持てなかったのではないでしょうか。つまり、ボールはダイレクトにエトーに出た、と判断した。私も最初はなぜボールが抜けてきたのか分かりませんでしたし。
 誤審であることは確かです。そしてもし誤審を犯した副審がこの一件によって交代した副審だとしたら、アーセナルにとってはもっと悲劇的です。

posted by tottomi |22:47 | サッカー全般 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月18日

第16節・札幌2-2鳥栖/UEFA CL Final

 まずは昨夜の札幌の試合から。前節いいところなく惨敗したわけですが、悪い流れが止まる兆しみたいなものは見えた気がします。以下、雑感。

【兆し】
 言うまでもなく「セカンドボールが札幌にたくさん転がってきたこと」です。運ではありません。セカンドボールって、しっかりしたポジションが取れてないと転がってこない。今日の札幌の選手はイーブンのボールにも厳しく、激しくいく場面が多かった。「まずはボールに行かないと話が始まらない」ということを実感として再確認できたはずです。ただ、チームで連動してプレスをかける、という点はまだまだ(前半右サイド、芳賀が出る→後ろのスペースに飛び出す敵にボール→加賀がマークをずらして出ていくのが少し遅れる、というのが何度も)なので、ボランチ含めて修正を施すことになるでしょう。

【またかよ】
 2失点。1点目はよく見えませんでした。2点目はDF・GKともポジションが中途半端だったのではないでしょうか。高(こっちの字でカンベンしてくれや)原、二度も「バンザイ」してはいけません。

【ヲイヲイ】
 審判!!フッキのイエローはありゃ何だ!?何であとから出すんだカードを!相手と交錯した瞬間が見えていたのならすぐに出せよ!どうみても鳥栖のにアドバンテージを見る場面じゃねーだろが!「実は見てませんでした。鳥栖のベンチの赤い帽子が喚くのでとりあえずカード出しました」って言えコラ!
…と叫びたくなるぐらい痛いイエローカードでフッキ出場停止。

 攻撃では大きなサイドチェンジが数多く見られ、少しだけですが湘南戦のようなダイナミズムを取り戻した気がします、少しだけ。中山は批判的な意見が多いですが、相川よりは高さがありかつボールも良く収まるので、途中から入れると攻めのパターンを変えることができ、これからも使われる場面が増えそうです。
 二度も追いついたことは確かですが、勝てなかったのも事実です。選手は満足しているはずがありません。だからこっちも「よくやった」などと言うつもりもありません。次節は休み。必死にトレーニングしてくれることでしょう。その次は日立台。ネジまき直して殴り込みかけるには最高の舞台じゃないか。


 で、眠い目をこすりながら見たチャンピオンズリーグ決勝。バルセロナが2-1でアーセナルを下しました。試合は序盤、アーセナルの中盤がバルセロナのプレスを恐れずにかいくぐりアンリにボールを配給。好ゲームを予感させるものの18分、一瞬の隙をついて抜け出したエトーをアーセナルのGKレーマンが倒して退場。数的不利を強いられたアーセナルは当然自陣に引いて守備的な戦いを選択。
 37分、セットープレーからアーセナルが先制。その後バルセロナは攻めあぐね、時折アーセナルがカウンターを繰り出す…。ここまでは理想的な試合運びを見せていたと思います。しかしビクトル・バルデスの好セーブ、選手交代で勢いを増したバルセロナは76分、エトーのゴールで同点。4分後には交代で入ったベレッチの逆転ゴールが決まりました。この前後でアーセナルの足は止まってしまい、万事休す。バルセロナが見事な逆転勝ちを収めました。

 もちろんレーマンの退場が大きかったのは言うまでもありませんが、カギを握ったのは選手交代だったと思います。バルセロナは後半開始時にイニエスタを、61分にラーション、71分にベレッチと、攻撃的な選手を次々に送り込んできました。特にイニエスタが入って中盤が活性化したと思います。バルセロナはこのポジションには複数の選手を持っていて、相手・局面に応じて様々な選手を使い分けることができるという選手層の厚さが、決勝でもモノを言いました。

 アーセナルも見事な闘いぶりだったと思います。代わって入ったGKアルムニアは、1点目の時に左足に重心が移ってしまい、反応が遅れたのが悔やまれますが、頑張ったと思います。カウンターに入ったときのリュンベリの力強さには目を見張るものがありました。こういうファイター、好きだなぁ。

 退場者が出てゲーム内容としてはやや魅力に欠けるものとなってしまったのはやむを得ません。それを差し引いても好勝負だったと思うとともに、バルセロナの底力にあらためて感心しました。

posted by tottomi |23:09 | コンサドーレ | コメント(2) | トラックバック(1)

2006年05月16日

求人2件

【職種】サッカー選手

  • 年齢:不問(心身共に健康な方)
  • 経験:不問(高校・大学時代の実績・代表キャップなどは全く必要ありません)
  • ポジション:不問
  • 応募資格
1.北海道フットボールクラブに所属している方(現在、短期雇用は行っておりません。今後も行う予定は今のところありません)
2.球際に強い方・最後まで仕事を投げ出さない方
3.プレーの巧拙は問いません、チームのためになるのならば
  • 勤務地:札幌市豊平区羊ヶ丘1番地・同市厚別区上野幌3条1丁目2番1号、ほか全国各地(交通費支給)
  • 事業内容:己の夢を掴み、観客に夢を与える仕事です


【職種】サポーター

  • 年齢:不問(情熱さえあれば老若男女を問いません)
  • 経験:不問(小難しい戦術論などは全く必要ありません。あっても結構ですが)
  • 席種:不問
  • 応募資格
1.北海道フットボールクラブに前向きな興味をお持ちの方
2.逆境に強い方・最後まで仕事を投げ出さない方
3.応援の方法は問いません、チームのためになるのならば
  • 勤務地:札幌市豊平区羊ヶ丘1番地・同市厚別区上野幌3条1丁目2番1号、ほか全国各地(在宅勤務可)
採用試験・面接等はありませんので、明日、直接勤務地へおいでください。遠方など通勤が困難な方は、PC・携帯電話・テレビなどで在宅勤務をしていただいて結構です。
  • 事業内容:戦士に夢を託し、後押しする仕事です

posted by tottomi |20:05 | コンサドーレ | コメント(5) | トラックバック(1)

2006年05月15日

読書管見・近藤篤『サッカーという名の神様』

 以前に書いておいたレビュー。もう少しチームの調子が良いときにアップしようかと思って取っておいたのですが、「実は今アップした方がいいんじゃないか」と思ったので、載せます。



近藤篤『サッカーという名の神様』(NHK生活人新書175・NHK出版 ISBN:4140881755)

 筆者はフリーのフォトジャーナリスト。『Number』等に掲載されたコラムと、若干の書き下ろしをあわせたエッセイ集。筆者が訪れた国で起こったこと、聞いたこと、サッカーをめぐる様々な風景が、控えめな筆致で描かれています。

 本書を読んで気付いたことは、「結局、世界中どこでもサッカーバカは似たようなこと考えてるんじゃない?」ということです。筆者が出会う人々はそれぞれサッカーについていろんな語り方をしているのですが、どれも日本の居酒屋で一度は聞いた気がする語り方ですし、「ファウルしてもいいからとにかく止めろ」というイタリア式の思考法は実は私のそれと結構重なっていたりします(笑)。本書を読んで「ああオレだけじゃなかったんだぁ。良かった」と思った方は、相当病んでいます、サッカーに(笑)。

 ブラジルを訪れて筆者が得た「現役サッカーオヤジの人数×真剣度=その国の代表チームの強さ」という公式は、オヤジに片足突っ込んだ私を大いに勇気づけてくれました。「選手が試合の途中でへこたれることを好まず、自分たちもへこたれることを好まな」いイングランドのサポーター。「へこたれそうになった選手は罵倒される代わりに、応援され、応援され、そして応援され」るスタジアムに行ってみたい、そして札幌もそうなって欲しいとも思いました。
 トリニダード・トバゴにおけるW杯最終予選を描いた一文が最も印象に残りました。サポートの仕方とか、方法論とか、そういうものを越えた根っこのところで「楽しむ」ことが出来ている世界がある…。とにかく、いろいろ示唆を与えてくれる一冊です。



 …と、ここまでが以前に書いた内容。で、あらためて読み返してみて考えたことがあるので書きます。

 ここで私は「根っこのところで「楽しむ」ことが出来ている」とトリニダード・トバゴについて形容していますが、「楽しむ」という言葉の意味について、さっき中田英寿がこんな意味のこと言っていたんですね。

「楽しむ」ってのはいい加減にやるという意味ではもちろんなく、厳しいトレーニングやプレッシャーを全部受け止めた上でのことだ。

別にトリニダード・トバゴの観客に対する憧憬が間違っていた、と言うわけでもないし、「「楽しむ」とは論」をぶつつもりもないのですが、どうも私は根底のところで中田の言う「いい加減」な気持ちを持っていたのかも知れません、少なくとも昨日の試合までは。それがこのエントリーにも滲み出ているような気がしたんです。イングランドみたいなスタジアムになって欲しいと言っておきながらへこたれてるじゃないか、と。

 昨日、この悔しさを糧にしなければならないと選手に向けて書いたのですが、どうやらこのことを肝に銘じなければならないのは私のようです。それとサポ全部。あんた達は「勝たせたい」のか「勝つところを見たいだけ」なのかどっちなんだ?後者ならチェルシーかどっかのファンやってろ!


posted by tottomi |23:49 | 読書管見 | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年05月14日

今日の言霊・5/14

「いつか」ではなく「今」。

 楽しみにしていたNHK・サンデースポーツ。このような気分で見たくはなかったのですが。
 カシアス内藤という元・東洋ミドル級王者が作った「E&Jカシアスボクシングジム」の特集がありました。内藤については以前ブックレビューで触れた通り、沢木耕太郎『一瞬の夏』で描かれたボクサーです。今回は練習生のプロテストまでの道のりが放送されました。ジムにとって初めてのプロテストです。
 内藤は、練習生の「今」を常に考えて指導していると言います。ボクサーとして頂点に登り詰めることのできなかった自分だからこそ、伝えられるものがある、と。

「いつか」ではなく「今」。

 内藤は、ボクサーとしては結局成功を収めることはできませんでした。類い希なる才能と、ボクサーとして不必要な、そして致命的な「優しさ」を持ってしまった彼は、「いつか」を求めてカムバックし、しかし栄光を手にすることもなく、燃え尽きることもできずに、ソウルでの戦いに敗れました。

「いつか」ではなく「今」。

 内藤は、「今」を大事にすることの意味に、人を教えるようになってから気付いたと言います。プロテストを前に練習生に語りかける内藤。後悔するなよ、オレもそうだったから…。その言葉は多分、自分が「今」を生かすことができなかったという経験を持っているからこそ、より重く、練習生の心に響いたと思います。

 内藤にとってあの夏は「一瞬」ではなく、今も続いている。そしてあの夏を糧にして、今も戦い続けている。


 内藤は、糧にしました。彼らは、どうするのでしょうか?

posted by tottomi |23:35 | 言霊 | コメント(3) | トラックバック(0)

2006年05月13日

閃きが求められるあの男

 代表戦、スコアレスドローに終わりました。スタートから4バックで行ったわけですが、序盤はサイドのスペースを使われていました。攻撃についてはあれだけ引かれると難しいものがあります。もう少しミドルシュートを多用しても良かったかも知れません。

【良かった選手】
遠藤。川口。巻。小笠原。
小笠原は小野・稲本等を押しのけて頭から使われそうな気がします。遠藤も少し前目のポジションで意外に機能していたと思います。
【残念な出来だった選手】
久保。ケガとはいえちょっと悪すぎ。本番までに絶対治る、と信じ切れないところがこの選手のネック。
玉田。今日はボールタッチが少なかった。スペースを消されるとこの選手は厳しいのか。シュートの精度も問題。

 とにかくこれでアピールの機会は全て終了したので、後は黙って15日の発表を待ち、発表の後はそれまでの経緯、ジーコに言いたいことなどはおいといて全力で応援したいと思います。何といっても彼らは「代表」なのですから。


 さて、キリンカップのせいで雨の日に組まれることになったJ2第15節。世間の目が逸れている間にコソッと上位に食い込んでしまいましょう。そこで今節の注目ジョカトーレは、相手守備陣にキラーパスを食い込ませるこの男、

「業師」#29・西谷正也

です。味方が安心してボールを預けることの出来る「モテる男」。明日は点に結びつくパスに期待!見せろお前の綺羅パス~♪


 札幌の6億分の1しか気にならない他会場のカードはこちら。(一回休み:愛媛)

  • 山形-草津:前節休みの山形。コンディションは万全か
  • 東京V-水戸:お疲れちゃんの東京V。最後まで足は動くか?
  • 横浜FC-仙台:注目の上位対決。堅守同士で引き分けろ!
  • 湘南-徳島:仙台相手にあきらめなかった湘南。波に乗れるか?
  • 鳥栖-柏:柏のプレスをかわしてつなげるか>鳥栖


 流れは自分で引き寄せるもの。何が出来ていなかったか、反省の時間は充分あった。体現しないと分かったことにはならない。もう一度、自分たちのサッカーを見せろ!We are SAPPORO!

posted by tottomi |22:03 | コンサドーレ | コメント(2) | トラックバック(1)

2006年05月12日

もう一つの「聖地」-甲子園巡礼(4)

 甲子園観戦記。今日で終わりです。

 さてこちらの写真。阪神の応援の特徴の一つとして「統制のとれた応援」というのがあります。NHKかどこかでやっていたのですが、阪神の応援団は伝言ゲームのように応援の指示を素早く球場全体に伝えるノウハウを持っています。この写真の中央、立っている女性がこのエリアの「コールリーダー」です。試合前に

「GWということでたくさん来ていただいてありがとうございます。今日は三連戦の初戦、しかも相手は宿敵巨人。この試合に勝つためには是非とも皆さんのお力が必要です。ご声援、よろしくお願いします」

みたいなことを言うと、客席、メガホンを叩いて呼応。正直この時点では叩く音もまばらで、「アレ、こんなモンだったかな?まぁ、内野席(札幌で言うところのSA席)だからな」とちょっと思っていましたが…。


 彼女が左を向いているのは、ライトスタンドの本隊から隣のアルプススタンドを通じて伝えられるサインを見るためです。指一本だとコレ、二本だとアレ、というようにコールが決まっているようです。時には本隊を直接見ていることもあったみたいです。序盤は外野寄り、試合が進むにつれて本塁寄りに位置を変えていました。外野に近いエリアを「暖めて」から、それを徐々に広げていこうという考えのようですね。

 さすがだな、と思ったのは「ここ一番での盛り上がり方」です。
 この試合、流れが変わったのは6回裏。阪神が5本のヒットで同点に追いついた場面でした。この時のスタンドの様子がこちら。

攻撃開始時。普通に座っていますが…



チャンス到来と見るやコレ。メガホンだけではなく大声で歌っている人もたくさんいます。外野の声ともバッチリ合っています。繰り返しますがココ、SA席相当です。

 試合の勘所を知っているな、という印象です。それまで阪神はいいところなしでしたが、この回を境に雰囲気が一変しました。試合を見る力、流れを変えさせる力。これが歴史の重みかな、と思います。



 私は「これを真似しろ!」とか、そういうことを言うつもりは毛頭ありません。そもそも違う競技の話です。「統制」も、野球は打者が打席に入るのに合わせて声を出し始めることが出来るから可能なことだし、メガホンを使っているから声を出すよりも気軽に応援に参加できますし。6回裏のボルテージの上がり方だって、ランナーが出ればチャンスだってことぐらい、あまり野球を知らない人だって何となく分かります。

 ただ言えるのは、彼らはここ一番ではビックリするぐらい試合に集中していました。
 序盤は、談笑する人もいれば「何してんねん!」「どこ見とんねん審判!」とか言う人もちらほら。ちらほらです、ネガ発言は。それもつぶやく程度。今の阪神は強いから余裕があるというのも理由でしょうが、それにしても意外なほど少なかった。先ほどの6回裏を境にそういう声はほとんどなくなりました。
 その一方で、便所で「さっきのフォアボールが…」とか検討をしているオジさんがいっぱい。さすがしっかり試合を見ているな、と感心しました。


 それともう一つ。彼らは楽しそうです。写真は7回裏、ラッキーセブン恒例の風船飛ばし。大の大人がピ~ピ~なる風船を一生懸命ふくらませる姿は何だか笑えます、私を含めて。多分、これだけは負けてても楽しそうにやるのではないでしょうか。
 また、選手を盛り上げるのが上手いだけでなく、自分たちがおだてられるのも上手です(笑)。この試合ではないのですが、4日の試合、打球がベースに当たるラッキーなサヨナラ打を放った矢野選手はお立ち台で一言言うたびに「ベースに当たったのは皆さんのおかげです」「応援ありがとうございます」みたいなことをしれっと言うんですね(「おかげ」なわけがないw)。それに対しスタンドからは「ウォー!」という歓声。お互いが欲しているものを分かり合っている、という感じです。



 まぁ最後はとりとめもなくなってしまいましたが、「こういう世界があるんだ」ということだけでも伝われば、と思った次第です。ウチのスタンドも次の10年でどのように醸成されてゆくのか、その一員として見てゆきたいと思います。ビールをこぼすオッサンにはならないように気をつけます(笑


posted by tottomi |23:25 | その他 | コメント(2) | トラックバック(1)

2006年05月11日

もう一つの「聖地」-甲子園巡礼(3)

 第三回。いよいよプレーボール、とその前に…。


【甲子園の「へぇ」】
 スキーのジャンプ大会が開かれたことがあります。昭和13年(1938)2月、大会名は「全日本スキージャンプ甲子園大会」。「ダンス甲子園」並の違和感です。雪を運び込んでジャンプ台を作り、センターからバックネット方向に向かって飛んだようです。
 3塁側アルプススタンドの下には、かつて25mの温水プールがありました。現在は室内練習場になっているはずです、確か。
 今はどうか分かりませんが、西宮市では「中連体」というイベントで甲子園球場を使用していました。部活単位での大会というわけではなく、組体操やったり学校の代表だけでリレーやったりというもの。その時に私は甲子園の土を踏んでいるんですね。帰ってきたらなぜか体操服のポケットに土が入っていたなぁ、ひとつかみぐらいの分量が(笑)。今もどこかにあるはずです。




 さて、試合は4回に阪神が先制するものの、5回に阪神の先発・オクスプリング(言いにくいねん名前が)が打ち込まれ4失点。しかし6回に阪神が集中打で同点に。終盤、巨人が何度もチャンスを作るものの阪神リリーフ陣が踏ん張り、迎えた9回裏2死、代打関本の打球はセンターへ。浜風でなくセンター方向への風が吹いていたこともありサヨナラ本塁打に!阪神が今季初のサヨナラ勝ちを収めました。



 試合内容についてあれこれ言ってもしょうがないので、ここではスタンドの雰囲気について書いていきたいと思います。

 まぁ、どこの球場にもどうしようもない酔っぱらいは居るもんでして。試合開始前に、三列前のオッサン三人組と、その前の列の男性がもめているんですよ。どうやらオッサンの一人がビールをこぼして、それに文句を言った男性相手にからんどる。目つきからしてすでに相当アルコールが入っています。こういうのがいると試合に集中できません。案の定試合が始まると、「ドルァー!!」とわけの分からんタイミングで喚くわ、売り子に茶々入れるわ、空いている席に勝手に移動するわ、ちょろちょろし出しました。挙げ句、一人がビール片手に階段登る途中に私の横でフラフラッ…バシャッ。
 ……ジーンズはまあイイですよ。でもジャケット、一週間前に買ったところなのに(怒)。さっきの騒動を見ていなかったら私も文句を言っていたところですが、もう相手にしてもしょうがないので、謝る相手に一度だけ軽く手を挙げて後は無視。袖の汚れを洗いに行っている間にヒット1本見逃したやないか!そいつら、4回ぐらいに帰っていきました。何しに来たんじゃ。

 このアホらしい連中を除けば、スタンドはそれはそれは素晴らしい雰囲気でした。そのことは次回。


posted by tottomi |23:00 | その他 | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年05月10日

Is Paris Burning?-UEFA CL Finalプレビュー

 今週末から来週にかけて、私たちの身の回りはサッカーの話題に事欠きません。

13日:代表v.s.スコットランド戦
14日:神戸戦
15日:W杯・日本代表メンバー発表
17日:鳥栖戦

そして締めくくりは18日未明、UEFAチャンピオンリーグFinal、バルセロナ-アーセナルです。今年の決勝戦の舞台はパリ。こちらの方のようにパリに飛んでいってしまう方はそう多くはないでしょうが、幸い地上波で中継されます。札幌見て代表見ると「上手いなぁ」と感心したり札幌に重ねてみたりしてしまいますが、この試合はそういうことはせずに純粋に楽しみましょう。重ねたりすると立ち直れません、あまりのレベルの違いに(笑

 準決勝の2ndレグをちらっと見たのですが、国内リーグとの兼ね合いで過密日程、「絶対決勝に進みたい」という気持ちもあってか、ちょっと重苦しい時間もありました。しかしスペイン・イングランドともリーグ戦は終了。この試合に向けてバッチリコンディションを整えてくるはずです。好勝負が期待できそうです。
 前評判ではバルサ優位と言われていますが、一発勝負なのでどちらに転ぶか分かりません。昨年リバプールが3点差を追いついたり、何が起こるのか分からないのが決勝戦です。私見ですが、バルサの強さを支えているのはキープ力もさることながら、実は相手陣内での厳しいプレスだと思っています。これが掛かるか、それともアーセナルのピレス・セスクあたりが上手くボールを散らしてアンリに配球できるかが序盤の焦点かと。あとは…分かりません(笑


 全くサッカーの内容と関係ないのですが、何だか「ビッグイヤーへのストーリー」はアーセナルの方が上手くできているような気がします。リーグ戦での躓き、ハイバリーでの最後の試合で4位滑り込み(来年のCL出場権獲得)、ベルカンプの引退と、「歓喜の初制覇」を迎える準備は出来ている気がします。Goonerは怒るかも知れませんが私は判官贔屓ですので、良くも分からず「シャア専用アシスホナウジーニョスゲェ!」とかしか言わない日本人の度肝を抜いて、ついでにトヨタとFIFAに頭を抱えさせて欲しい(注)ものです。


 チームとしての完成度においてナショナルチームよりレベルの高い欧州トップクラブの、その最高峰を決める試合を見逃す手はありません。今から生活リズムを朝型に!W杯を控えている選手はケガだけ気をつけて最高のプレーを見せて欲しい。

(注)「ついでにトヨタとFIFAに頭を抱えさせて欲しい」

 優勝チームには12月に日本で開催されるクラブW杯出場権が与えられます。G大阪・東京VともにACLで敗退しているため、彼らは「バルサに来てもらわないと客が入らない」と思っているのでその皮算用を裏切って欲しい、という意味。っていうかミーハー人気に頼らずに客が入る方法を考えてくれ。参加国のレベルとか、開催時期とか、チケット代とか。

posted by tottomi |22:33 | サッカー全般 | コメント(3) | トラックバック(1)