コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2013年02月15日

TM結果は非公開を継続すべきである

公式HPにトレーニングマッチ(練習試合)結果の詳細が載らないことに不満でしょうか? 
載せるべきとお考えですか? 
クラブの考えが明確に見えず、一貫性が無いように見えますか? 
その考えに間違えはありません。正しい感情だと思います。 

しかし私は、現状のようにオフ期の練習試合は 
「公式HP非公開+新聞に掲載を継続すべき」と考えています。 

その理由を触れる前に、ポイントを2つ。 

=== 
1)非公式試合(練習試合)の場合、クラブ側が情報をコントロールできる。 
2)道新販売数:114万部/日、道新Web総PV数:43万/日、コンサ公式PV数:7万/日 

※公式試合はリーグ主導で、TV生中継、速報サイト、マスメディアなどあり、クラブはコントロールできない 
※道新Web総PV数:1300万/月を月間30日として計算。 
※オフィシャルHP:平均PV数 約2,000,000/月を月間30日として計算。 
 (平均訪問数 約500,000/月。1日当たり約8,000~10,000の訪問があり、試合当日は3~4倍になります) 
※読売(報知)や朝日(ニッカン)もあるので、本来の販売数と新聞系PV数は、もっと上乗せされます。 
=== 

この時点で、非公開にした方がよいと感じた方は、私の考えに近いです。 

なぜ、「非公開」を推奨するのか、シミュレーションしていきます(長文)。 

【非公開にした場合(カッコ内は情報を欲する私の心理状態です)】 
01)練習試合開始 
02)練習試合終了(結果が気になり、公式HPへアクセスする) 
03)結果を公開しない(試合情報を探す) 
04)新聞系サイトで結果が載る(試合情報を探し当て読む)★ 
05)翌日の紙面に掲載(紙面で読む?サイトに載らなければ買って読む) 

【公開した場合(カッコ内は情報を欲する私の心理状態です)】 
01)練習試合開始 
02)練習試合終了(結果が気になり、公式HPへアクセスする) 
03)結果を公式HPで結果と得点者を公開(試合情報を読む)★ 
04)新聞系サイトで結果が載る(さらに興味がある人は読むかも?) 
05)翌日の紙面に掲載(紙面で読む?どちらかというと読む必要はない) 

※ソーシャルメディアやネット情報の検索は割愛

非公開ケースと公開ケースでは、新聞系サイトや新聞紙面に掲載された時点で、 
その情報を欲する人(=サポーター=ハードユーザ)の欲求に大きな差があります。 
加えて、非公開を継続することで「試合の詳細は新聞に載る」という意識が植え付けられます。 

練習試合の場合、これらをクラブがコントロールできることが最大のメリットと考えています。 

==== 
非公開ケースのメリット 
・試合結果が気になる人が新聞系サイトへアクセスする→新聞系サイトのPV数増 
・新聞系サイトの記事自体のPV数が増→記事ランキングが上がりトップページで目立つ可能性上昇 
・コンササポ外の人の目につく→ライト層へ波及する可能性上昇 
・場合によっては販促に繋がる→「キャンプ記事は新聞紙面」という意識が定着すれば可能性あり 
・ネタのないオフ期に優先して情報提供することで貸しを作る
 →金が無いのでプロモーション記事を依頼するとき活用 

非公開ケースのデメリット 
・公式HPやチャオコンでの情報収集を主とするサポから不満が出る 
・公式HPやチャオコンのPV数が落ちる→広告効果に影響 

==== 
公開ケースのメリット 
・公式HPやチャオコンでの情報収集を主とするサポの欲求を満たす→公式HPのPV数増→広告効果向上 
・試合結果は公式HPという意識が定着→公式HPの信頼度が向上 
・試合速報のノウハウ向上 
・チャオコン販促 

公開ケースのデメリット 
・情報の鮮度が落ちており新聞系サイトのPV数増につながらない 
・新聞系サイトの記事自体のPV数が減→記事ランキングが下がり目立たない 
・コンササポ外の人の目につきにくい→ライト層への波及効果が減 
・新聞系サイトや新聞紙の販促にならない 
==== 
※SNSやブログなどで拡散する影響は割愛(裏づけデータを検証してないので)

それぞれメリデメありますし、他にもまだあるのですが、よりベターな選択という意味では、 
新聞系サイトに情報が載り、ライト層への波及効果の可能性を優先すべきと考えます。 

公式HPでどこまで情報を出せば、ハードユーザの不満を減らすことができるか?が、 
課題になるため、以下のような段階を踏んでバランスを調整する必要はあります。 
1)公式HPに試合結果のみ時間を置いて載せる 
2)公式HPに試合結果のみ試合直後に載せる 
3)公式HPに試合結果+写真付レポートを載せる(得点者や出場者は載せずに様子だけ) 

試合結果のスコアのみ速報で載せておけば、不満が無駄に拡大することはないと思います。 
(不満と疑念と欲求のバランス調整は難しい) 

どれだけライト層への波及効果があるか、スカウティングへの抵抗力は置いておくとして、 
このような考えから、 
「マスメディアへの露出を増やし【継続する】ことで、新規顧客獲得につなげる」 
ことを優先すべきと考えています。 

それをやめてまで「ハードユーザ向けに発信し続けるべき」と思う人がいれば、なぜなのか伺いたい。 
「情報を欲する人にとって」最良の選択は、いつも見ている公式HPで詳細な情報が掲載されることでしょう。 
「こんなネタの無い時期に新聞に載せたって誰も読まない」という感情が湧いても間違いはないと思います。 

しかし「クラブにとって」よりよい選択なのは、「公開」「非公開」どちらなのでしょう? 
みなさまのご意見を伺いたい。 

(よりよいビジネスにつながる【発見】が生まれることを願って、少々煽りました)
(くっそ長い文章を読んでいただき?感謝いたします)

posted by sca25 |01:34 | 市場 | コメント(5) |

2013年02月12日

道外資本

サポートシップスポンサー一覧を見てふと思ったこと。

さまざまな業種の道外企業がいくつかあります。
道内出身など、何かしら北海道と縁があるのでしょうか。
「北海道」「札幌」ブランドは絶大ですから、そういったつながりかもしれません。
縁のある方は、全国各地に大勢いますし、
それを拡大し結びつけるようなネットワーク、人脈、コミュニティを形成すると、
何か新しいことができる予感がします。

以下、公式のサポートシップスポンサー一覧から抜粋。
・小関勝紀税理士事務所 東京都台東区 会計事務所
・(有) ナオプランニング 東京都足立区 システムコンサルタント
・(有) 船田アーキテクツ  東京都港区 建築設計事務所
・大島医院 宮城県気仙沼市 医院
・(株)引越のプロロ東京店 東京都府中市 一般貨物自動車運送事業
・(株)引越のプロロ大阪店 大阪府摂津市 一般貨物自動車運送事業
・(株)引越のプロロ福岡店 福岡県糟屋郡 一般貨物自動車運送事業
・(株)リクルート 東京都千代田区 情報出版・サービス 
・(株)コスモ通信システム 岩手県盛岡市 電気通信工事業

posted by sca25 |10:31 | 市場 | コメント(2) |

2013年02月11日

サポーターズ集会2013雑感

議事録載るまでネタバレはしません。

初めて参加した者としての感想です。

・それぞれの立場で、違う視点から述べられていて、非常に刺激になった。
・矢萩社長は、とても深く考えて答えを出し、とても意志が強い人という印象。
・野々村顧問は、頭の回転が速く、流れを変えるトーク、切り返しが抜群。
・会場にいるサポによって知識や情報量の差が気になった。
・個人の意見の受け口と、それを集約する組織がないor機能してないという印象。

私は、「世界」を謳ったスローガンのこと、今期決算と次期予算、
「アジア」が見え隠れすることに興味があったのですが、
説明の中で織り交ぜられていたからか、その辺に踏み込んだ質問が少ないのが
少々意外でした。


今回参加した理由の1つに、
開設したブログの方針を決める指針にしようと考えていました。

結果、以下のようなテーマで行きます。
・クラブに収入面でサポートするため必要な基礎知識
・目先に迫ったGWまでの札幌ドーム集客大作戦

収入は、興行、MD、アカデミー、移籍金、TC、ライセンス、配分金をターゲットに。
集客は、個人が行う発信、営業活動について。

オフィシャルブログを通じて、サポーターの知識底上げの一助になれば幸い。
・・・私自身、コンサの試合をまともに見て1年くらいなので、
あまり偉そうなこと言えませんが、粛々と。

posted by sca25 |22:47 | | コメント(4) |

2013年02月09日

日曜に札幌帰って来れる?AWAYツアー

5月までのAWAYで、日曜のうちに帰れるものと、帰れないものを調べました。
試合時間が13時だと、帰ってこれますね。
どれか1つ行くなら・・・専スタの福岡かな。
開幕戦はチケット取れなさそうだし。
妄想が膨らむ・・・。

★試合日に札幌まで帰れる★
第1節	3/3(日)13:00	千葉(フクダ電子アリーナ)	
 JAL羽田33,670円/30,870円/JAL系パック29,600円(1名1室)
 復路:羽田20:30→22:00新千歳
 【可】

第5節	3/24(日)14:00	アビスパ福岡(レベルファイブスタジアム)	
 JAL福岡51,100円/46,200円/JAL系パック43,600円(1名1室)
 往路:新千歳11:20→13:55福岡
 復路:福岡18:00→19:30羽田20:05→21:35新千歳空港
 ★【スタから空港近いので可。ただし羽田経由】

第7節	4/7(日)13:00	ファジアーノ岡山(kankoスタジアム)	
 JAL羽田岡山18,570+16,770円=35,340円
 復路:岡山駅前16:10→16:40岡山空港17:20~18:40羽田19:00~20:30新千歳空港
 【直行便ないが間に合う】

第10節	4/21(日)13:00	V・ファーレン長崎(長崎県立総合運動公園陸上競技場)	
 JAL羽田長崎20,570+23,770円=44,340円
 復路:空港までタク30分。長崎空港18:25~19:55羽田20:15~21:45新千歳空港
 ★【可】

第13節	5/6(月祝)13:00	ギラヴァンツ北九州(北九州市立本城陸上競技場)	
 JAL羽田北九州20,170+22,270円=42,440円
 復路:折尾16:19~17:04福岡空港17:30~19:00羽田~21:00新千歳
 ★【かなりギリギリ可】


★試合日に札幌へ帰れない★
第3節	3/17(日)16:00	ヴィッセル神戸(ノエビアスタジアム神戸)	
 JAL関西/伊丹41,300円/37,700円/JAL系パック:33,000円(1名1室)
 往路:新千歳07:45→10:00関空 
 復路:伊丹空港08:40→10:25 新千歳
 【早退なら当日可】和田岬駅18:06→19:15伊丹空港19:55→21:45新千歳】

第9節	4/17(水)19:00	ガイナーレ鳥取(とりぎんバードスタジアム)	
 JAL羽田出雲19,470+18,270円=37,740円/ANA系パック羽田鳥取:40,600(2名1室)
 往路: 新千歳07:30→09:10羽田11:15→12:35鳥取空港
 復路: 鳥取空港07:05→08:15羽田09:30→11:05 新千歳
 【開始が遅いので試合当日不可】

第14節	5/12(日)16:00	モンテディオ山形(NDソフトスタジアム山形)	
 JAL仙台28,400/25,600円/ANA系パック32,500円
 往路:千歳09:30→10:35仙台
 復路:仙台18:45→20:10千歳
 【開始が遅いので試合当日不可】

posted by sca25 |19:32 | 市場 | コメント(0) |

2013年02月09日

[無]Jリーグラボ#4_本日21時

Jリーグラボ#4_本日21時
スカチャン800で無料放送。

スカパーの無料放送期間にハマってよかった。

野々村さんが名波さんとともに、様々なテーマに対し語り合う番組です。
それぞれの視点で言いたい放題なので、結構面白い。

20時からは#3の再放送。
見逃した方も是非。

posted by sca25 |18:40 | | コメント(0) |

2013年02月09日

スタメン投票企画を長々と思いつくままに

★チャオコン加入促進
★クラブHPで一部非公開⇒最初の試合という注目度を各メディアへ提供
かな。

以下は、自分の記録のため、ダラダラと。
・「緊急」というぐらいなので、準備期間は短かったと思われる。
・ターゲットは、チャオコンに加入してないコンサ好き、またはその周辺にいる層
 ⇒コンサの選手を11人選ぶ企画なので、強弱はあれどもコンサに興味がある人向け
 ⇒サッカーに興味がある層にとっては、何か面白いことやってるなという印象を与える?
 ⇒サッカーに興味がない層の目に付くプロモーションまで発展せず
 ⇒金をかけずに収入がない時期に収入を得る販促

・スタメン投票の意図
 ⇒過去に例のない企画をすることで、話題を作る
  ⇒自然発生的に拡散するプロモーションを期待した?
 ⇒過去に例のない企画をすることで、メディアに取り上げられる
  ⇒コンサ好きの外側にいる市場へのプロモーション
 ⇒選手をより広く深く調べようとするきっかけを与える
  ⇒情報を探す欲求を作り出し、チャオコン加入へ誘導
 ⇒選手に対する注目度の調査。成長、能力、人気など含む。
  ⇒MDに活かす。
  ⇒強化側と見る側の乖離を確認できる。

・チャオコン加入への誘導
 ⇒投票→中間発表→動画で発表(有料)→HPで発表
  →TM開始→試合結果一部のみ発表→総括を動画で発表(有料)
 ⇒チャオコンで投票させたところまでが一次宣伝で、
  今までアクセスしてない層を刺激した。
 ⇒新規有料会員獲得向けコンテンツとしては弱い?
  ⇒限られた時間と予算の中ではアレが限界?

・試合結果の情報統制
 ⇒Jの公式試合ではないので、メディアコントロールができる
 ⇒公式HPでは1本目は公開。2本目3本目は結果も非公開。
 ⇒チャオコンのプロモーションに活用
 ⇒試合終了から1本目結果公開まで数時間
  ⇒HPへのページビュー数を稼いだ
  ⇒情報の飢えを促進。遅くて不満も?
 ⇒2本目、3本目を各メディア(新聞、雑誌、インターネットメディアなど)へ。
 ⇒試合の動画は、取材にきた(?)テレビ局へ。
 ⇒公式試合は、クラブや道内メディアに主導権がないので、
  そっちからの申し入れ(過去からぐちぐちと)に対応した雰囲気を感じる。

・こーすれば、あーすれば
 ⇒試合の動画があるとよい気がするが、時間と編集の手間を考えたら、足枷になるような?
 ⇒TMの映像は、クラブ側に使用する権利がある?
 ⇒相手からの許可も下りれば、使えそう。Jは問題なし。
  Q:練習場等で撮影した映像を二次使用することはできますか?
  A:Jリーグの公式試合以外については当該クラブの広報担当にお問い合わせください。
 ⇒様々な不満が出るのも見越して情報を斬り分けて「メディア」をコントロールする試み実践した。
 ⇒1人を選ぶ投票に目新しさがないので、今回の企画は活性化してよかったかも。
 ⇒公募、応募系は、マーケティングに活かさねば。

こんなもやもやもありつつ、チャオコン入ってみました。

posted by sca25 |08:23 | 市場 | コメント(0) |

2013年02月07日

TRAINING COMPENSATION(国内移籍と海外移籍の違い)

まとめとして、JFAルールとFIFAルールの比較をします。

■FIFAのTRAINING COMPENSATION(海外移籍)
例1)
1つのクラブでジュニアユース→ユース→トップに昇格し、
18歳にプロ契約し20歳のシーズン終了後に海外(UEFA2)へ完全移籍した場合。

計算対象期間は
・12歳のシーズンから21歳のシーズンまでのトレーニング年数。

ジュニアユース~ユースでの1年(12歳から始まり15歳のシーズンまで):4年
これに移籍先クラブのカテゴリ4の金額(1万EUR)を掛け合わせる。
ユース2年+プロになって3年(16歳のシーズンから20歳のシーズンまで):5年
スイス、ベルギーなどは、UEFA II カテゴリ=6万EUR。

[4年×1万EUR]+[5年×6万EUR]=34万EUR
仮に1EUR=120YEN とした場合、34万×120= 4080万円。


■JFAのトレーニングコンペンセーション(国内移籍)(2/8訂正)
例2)
1つのクラブでジュニアユース→ユース→トップに昇格し、
18歳にプロ契約し20歳のシーズン終了後にJ1クラブへ国内完全移籍した場合。

計算対象期間は、2つ。
・満12歳3月31日翌日の4月1日から満15歳3月31日までの期間
・プロ契約の有効開始日を含む年度の2月1日から満21歳の1月31日までの期間。

満12歳3月31日翌日の4月1日から満15歳3月31日までの期間:3年
移籍先に関わらず100万円/年
プロになって3年(18歳にプロ契約し20歳のシーズンまで):3年
移籍先がJ1:800万円

[3年×100万円]+[3年×800万円]=2700万円

ポイントは、計算対象の期間。
FIFAルールの場合、12歳のシーズンから計算できる。
JFAルールの場合、[12~15歳]+[プロ契約開始のシーズン(18歳が多い)]から計算される。
つまり、ユース期間にプロ契約してないと含まれない。

これらを比較すると、海外市場に目を向ければ、
ジュニアユース世代から自前で育てた選手が海外移籍する方がリターンが大きい。
ユース世代からであってもその傾向は変わらない(むしろ広がる)。
J1クラブへの移籍でも、数千万円が見込める。
海外移籍でも国内移籍でも、23歳のシーズンが終わるまでの長期契約を結ぶ方が
クラブとしては望ましい。
しかし、移籍金設定が高い、期間が長い、年俸が高い、大卒の有望選手獲得といった
契約を行おうにも、原資がないクラブにとって、そのような契約ができる可能性は低い。
このような状況から考えると、この仕組みの意義は非常に大きい。

移動費かけてアカデミー費用をかなりかけてまで
プレミアEASTに参加する意義があるのか?と思った時期もありますが、
トレーニングコンペンセーションを理解すると、
ユース世代育成が選手層の強化だけでなく、ビジネスの選択肢の1つになる。
そういった側面も含めて、ユース世代やジュニアユース世代への投資は、
十分に投資価値があると私は考えます。

ユースカップの会見で四方田監督の「基準が全国のトップチームになった。」
という発言がありましたが、改めてユース世代への投資の1つとして
プレミアEASTへの参加を継続しなければならないと思った次第。

posted by sca25 |23:52 | トレーニングコンペンセーション | コメント(3) |

2013年02月06日

国内移籍に伴うトレーニング費用

日本国内の移籍の場合、以下の2つがあります。
・アマ⇒プロ移籍時に適用される「トレーニング費用」
・プロ⇒プロ移籍時に適用される「トレーニングコンペンセーション」
これらは、JFAの規約に書いてあるので、簡単にまとめます。

■「トレーニング費用」
■発生する条件
アマチュア選手がプロ選手として移籍する場合

■計算方法
・「トレーニング費用」の上限は、選手が在籍したチームにおける満15歳の3月31日翌日の4月1日から
 満22歳の3月31日までの在籍期間1年につき、次に定める金額とする。
__________|4年まで|5年以降
――――――――――┼――――┼――――
直前の在籍団体___| 30万円 |15万円
――――――――――┼――――┼――――
2つ前以前の在籍団体|15万円 |15万円


■「トレーニングコンペンセーション」
■発生する条件
・プロ選手がプロ選手として移籍した場合に直前のクラブに対してのみ支払われるものとする。
・当該選手の満23歳の1月31日の直前の1月1日までに移籍が行われる場合に限り、
 移籍元クラブは、移籍先クラブに対し、請求することができる。

■計算方法
・当該選手の初めてのプロ契約の有効期間開始日を含む年度の2月1日から当該選手の満21歳の1月31日までの期間
・当該クラブにおける選手の所属年数を乗じた額として算出される

移籍先がJ1:800万円
移籍先がJ2:400万円
移籍先がJFL:100万円


制度の狙いは似ていますが、FIFAルールとJFAルールでは、
適用される範囲と金額の規模が違いますね。
FIFAルールを読み込んだ後で、JFAルールを読むと、
国内移籍による若手育成市場が小さく見えます。
ただ、金額を抑えることで、流動性を持たせているとも捉えられますね。

次回は、それぞれの比較に踏み込んでみます。

posted by sca25 |23:24 | トレーニングコンペンセーション | コメント(0) |

2013年02月06日

移籍に伴うトレーニング補償と連帯貢献その3

・Solidarity Contribution(直訳すると、連帯貢献)
選手が海外移籍をすると、12歳のシーズンから23歳のシーズンまでに所属した
全てのクラブに対し、連帯貢献(金)を配分しなければならない。

■補償が発生する条件
・選手が別の協会に所属する別のクラブへ移籍する場合(すなわち国際移籍)
  (i.e. international transfers).
・連帯貢献金は、新しいクラブによって選手の古巣へ支払われている限り、プロのキャリア全体を通して支払われます。
 (引退するまで?)

■計算方法
A)12歳のシーズンから23歳のシーズンまでのトレーニング年数(最大12シーズン)
 (where this player played between the ages of 12 and 23. )
B)移籍補償(いわゆる移籍金、違約金)の5%を、按分
 (distribute 5% of this transfer compensation)
C)12歳~15歳までの4シーズンは、按分総額のうち1年当たり5%(=違約金の0.25%)
 (from the season of his 12th until the season of his 15th birthday, ... i.e. 0.25% of the total compensation.)
D)16~21歳までのシーズンは、按分総額のうち1年当たり10%(=違約金の0.5%)
 (As from the 16th birthday of the player, ... i.e. 0.5% of the total compensation.)

例2)
1つのクラブでジュニアユース→ユース→トップに昇格し、
22歳のシーズンに最初の海外へ完全移籍し、
24歳のシーズンに2回目の海外移籍をした場合。
2回目の海外移籍の移籍金が100万EURとする。

ジュニアユース~ユースでの1年(12歳から始まり15歳のシーズンまで):4年
ユース2年+プロになって3年(16歳から始まり21歳のシーズンまで):5年
最初の海外チーム(22歳のシーズンから23歳のシーズンまで):2年

移籍金の5%を按分するので、
最初の国内クラブには・・・
[100万EUR×0.25%×4年]+[100万EUR×0.5%×5年]=1万EUR+2.5万EUR
=3.5万EUR

最初の移籍先の海外クラブには・・・
[100万EUR×0.5%×2年]=1万EUR

ということは、30歳くらいまで海外移籍を2~3回繰り返す選手は、
元をたどればその回数分請求し続けられるという解釈。
しかし、海外クラブとの請求交渉の費用を考えると、
1回の請求が5万EURを超えないと、メリットが低いと思われる。

とはいえ、高額な移籍金が発生するケース自体、極めて稀なので、
・Training Compensation(直訳すると、トレーニング補償)を優先した方が得策。
・Solidarity Contribution(直訳すると、連帯貢献)は、更なる成長を遂げた副産物的位置づけ。

つまり、12歳から21歳まで自前で選手を育てることが、
ビジネスとして成立する市場があるということですね。

複数年契約や、高額年俸、違約金設定ができないコンサの現状を踏まえると、
この期間に所属していなかった大卒選手を獲るとか、
選手発掘のスカウトに力を入れるなどするよりも、
コンサが育成に力を入れている=育成部門に投資する理由が分かります。

posted by sca25 |00:59 | 連帯貢献金 | コメント(2) |

2013年02月05日

移籍に伴うトレーニング補償と連帯貢献その2

・Training Compensation(直訳すると、トレーニング補償)
について、整理しました。

■補償が発生する条件(いずれか1つ)
・選手がはプロとして初めて登録される場合(アマ→プロ初登録)
・プロ選手が23才の誕生日のシーズン終了前に、2つの異なる協会のクラブ間で移籍される場合
(プロ→プロ移籍)
(two different Associations という一文が引っかかるが、クラブを跨る移籍と解釈)

■計算方法(2/6訂正)
A)12歳のシーズンから21歳のシーズンまでのトレーニング年数
B)このうち12歳~15歳までの4シーズンはカテゴリ4扱いの金額
C)16~21歳までのシーズンは、新しいクラブのカテゴリの金額


例1)
1つのクラブでジュニアユース→ユース→トップに昇格し、海外へ完全移籍した場合。

ジュニアユース~ユースでの1年(12歳から始まり15歳のシーズンまで):4年
これに移籍先クラブのカテゴリ4の金額を掛け合わせる。
UEFAの場合、カテゴリ 4 =1万EUR。
ユース2年+プロになって3年(16歳から始まり21歳のシーズンまで):5年
これに移籍先クラブのカテゴリの金額を掛け合わせる。
ドイツ、イングランドなどは、UEFA I カテゴリ=9万EUR。
スイス、ベルギーなどは、UEFA II カテゴリ=6万EUR。

よって21歳までの9年所属して、UEFA II カテゴリのクラブへ移籍した場合、
計算式は、以下のようになる。

[4年×1万EUR]+[5年×6万EUR]=34万EUR
仮に1EUR=120YEN とした場合、34万×120= 4080万円。
(2/6訂正完了)

ここで私が抱いた疑問。
・これは完全移籍のときのみ?
  →レンタル移籍(loan)は、雇用契約は元のクラブにあるので、発生しないはず。
・23歳を過ぎたら、同様の費用は発生しない?
  →とすると、売り時は、1年待てば補償の発生しない22歳ではなく21歳?
・2度、3度とステップアップ移籍を繰り返せば、後になるほど払わずに済む?
  →これに対する答えが、"Solidarity Contribution(直訳すると、連帯貢献)"。
・この仕組みに乗っかれば、12歳~21歳の選手育成が投資⇒回収⇒ビジネスとなる。
  →サッカーの市場規模が小さい中堅国は、育成に投資する余地がある。

上っ面の計算は理解できても、まだ本質が理解できてない。。。次回に続く。

posted by sca25 |01:17 | トレーニングコンペンセーション | コメント(3) |

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