オフサイドではありませんw
タイトルは煽りました。
スカパー!ハイライト 2015/6/6 J2 第17節 千葉 vs 札幌
from yahoo!動画
きちんとルールを理解してイメージできていれば、
ペチュニクのゴールはオフサイドではないと分かります。
■サッカー競技規則より
ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションに
いる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっていると主審が判断
した場合にのみ罰せられる。
●プレーに干渉する。または、
●相手競技者に干渉する。または、
●その位置にいることによって利益を得る。
■サッカー競技義足の通達より
●“プレーに干渉する”とは、味方競技者がパスした、または味方競技者が
触れたボールをプレーする、あるいはこれに触れることを意味する。
●“相手競技者に干渉する”とは、明らかに相手競技者の視線を遮る、
またはボールへ向う相手競技者にチャレンジすることによって、相手競技者が
ボールをプレーするまたはプレーする可能性を妨げることを意味する。
●“その位置にいることによって利益を得る”とは、次のようにボールを
プレーすることを意味する。
(ⅰ)ゴールポストやクロスバー、または相手競技者からはね返った、
またはそれらに当たって方向が変わってきたボールを、既にオフサイド
ポジションにいる競技者がプレーすること。
(ⅱ)相手競技者が意図的にセーブして、はね返った、方向が変わってきた、
またはプレーしたボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者が
プレーすること。
相手競技者が意図的にプレーした(意図的なセーブは除く)ボールを、
既にオフサイドポジションにいる競技者が受けたとしても、
その位置にいることによって利益を得たとは判断しない。
サッカー競技規則
第11条-オフサイド 競技規則の解釈
↑を読んだ上で、↓の画像を見てください。どう思うかは、お任せします。
蹴った瞬間を捉えるのはなかなか難しく、これが限界でした。
画像を拡大する手前、蹴った選手を吹き出しにしてます。
オフサイドポジションの選手は、赤い線を付与しました。
もう1枚。もっとアップしました。
競技規則において、「関与」という言葉は使われていません。
以前は使っていた気がしますが、忘れました。
ただですね、あの場面、角度によっては分かりにくい絶妙なプレーでした。
ゴール裏から見て、ペチュニクはオンサイドでゴールは認められると
判断できた人は、ルールを知っているかどうか以上に、
サッカーをよく見て、よく知ってるなあと思います。
ゴール裏に限らず、現地で判断できた人も同様です。
なお、私は映像で見ているので、
リアルタイムに判断してる審判へケチをつける資格がないのです。
オフサイド/オンサイドに限った話をすれば・・・
①ジェフの2選手がオフサイドポジションで外に逃げている
②ボールに触れたペチュニクはオンサイド
というところに集約されるので、大したおおげさな話ではありません。
副審が旗を揚げたこと自体も間違いではありません。
サイドから見れば、オフサイドポジションの選手がプレーに関与したとも
判断できなくはないですし、そこは最もプレーの近くにいた主審と
副審のそれぞれの判断を意識あわせした結果、
主審の判断を最終的に採用したという流れも問題ありません。
願わくば、主審が集まってきた札幌の選手に「なぜ得点が認められたか」を
説明したほうがよかったと思う(していたかもしれません)。
ラグビーだと、主審がキャプテンが呼ばれて説明して、
キャプテンから全選手を集めて報告しますね。
主審と選手のコミュニケーションという問題も潜在していたのです。
視点を変えます。
あのセットプレーはかなり緻密に計算されたプレーでした。
①プレーに関与しないジェフの選手がオフサイド
⇒先に動いてオフサイドポジションに出て外に逃げることで、札幌のマークを外へ連れ出す
⇒櫛引が見事に引っかかり、ついていきました。ました。
②①によってペチュニクのスペースを空けている
⇒触れば一点というボールなので、触れる空間を作られればOK。
③ペチュニクがフリー(河合さん(?)マーク外した)
⇒河合さんマーク外したね
まあこんなところでしょうか。
タイトルで線審と書いてるのはわざとです。
副審ですね。