コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2014年09月09日

錦織圭のテニス全米オープン決勝をNHK総合で録画放送決定!←地上波で見れない?

NHK、錦織の決勝戦を録画放送(22:43) 
NHKは8日、テニス全米オープン決勝戦の模様を9日午後1時5分から総合で録画中継すると発表した。 
 なお、9日夜には、決勝戦のハイライト(時間未定)も放送する。 


スカパー慣れしてる身からすれば、 
百年に一度あるかないかの貴重な瞬間を映像に残すために 
月約2000円の出費は喜んで支払う。 

その代わりというわけではないが、速報ゴールハイライトしか見なくなった 
スカパーJリーグは解約することに。 
単に見る時間がないだけなんで、興味を全く失ったわけではないが、最後にテレビで見た試合は3ヶ月くらい前?の北九州戦。 

スカパー代が浮いたら松本でも行くか。 
松本のアウェイ感は半端ない。 
J2であの雰囲気を作れるのは大したもの。 
サッカーが映るテレビを眺めるのと、 
満員近い球技場でサッカーをみるのとでは興奮も感動も感情の揺らぎも雲泥の差だ。 


Jリーグでオススメのスタジアムは? 
と聞かれたら 
一番は松本のアルウィン  
二番は札幌ドーム 
と答える。 
松本のアルウィンは一度行ってくれとしか言いようがない。 
札幌ドームは世界的に見ても唯一無二の稀有なスタジアムで、 
試合前に設備を見て回るだけでその凄さに圧倒される。 
試合直前に来て試合を見るだけなんて、もったいない! 

いま挙げた2つは、試合をほとんど見なくても 
十分楽しめて元が取れるスタジアムなのだ。 

そういった気付きを得られるかどうかが、 
J2を楽しめるか、スポーツツーリズムを満喫できるかの 
分かれ目のように思える。 

posted by sca25 |01:05 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(0) |

2013年12月24日

Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その9/時間帯)

前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)
Jリーグが地上波放送されない理由(その3/札幌vs北九州どっちが放送多い?)
ホームゲームの地上波放送回数は規制されているの?(地上波分析その4)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その5/地上波と放映数規制)
地上波のホームゲーム市場(Jリーグが地上波放送されない理由その6)|
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その7/制作費)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その8/CM単価)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その9/時間帯)

J1の地上波放送回数
J2の地上波放送回数


■時間帯
全国ネット系列局は、キー局が押さえている時間帯(朝の情報番組帯、昼のワイド帯、ゴールデン)は
Jリーグの放映は絶対にしません。
キー局の広告が日本中で見られるコンテンツに載ることが大前提なのに対し、
Jリーグ(地域密着)はそのビジネスモデルに相反するからです。

5月に開催された20周年記念試合(浦和-鹿島)で手の込んだ演出を行いましたが、
地上波放送全国放送は適わなかったのが好例(放送したのはNHK-BS1/テレ玉)。

さらに、土日の17時頃~25時頃までは、Jリーグの試合を全国ネット地上波で放映する可能性はない。
夏場の試合時間は夜間帯(18時頃~21時頃)ですから、この期間は系列局での放送の可能性はほぼゼロ。
(札幌の夜間試合は年に数回ですが)
放送許諾料をいくら安くしようとも、テレビ局としては広告料収入が入ることが求められ、
広告代理店としては広告価値を全国規模で確保しつつ広告料収入が入ることが求められますが、
そもそもビジネスモデルがあってない以上、リーグ戦の放映をキー局に求める意味はありません。

念のため調べたところ、今年系列局で夜間に放映したのは、1試合のみ!(それでもすごい!)
第23節8月28日(水)19:02 清水4-3鹿島アイスタ 静岡放送(TBS系列)

つまり生中継するには「土日の12時頃~17時頃」で「キー局の放映がない時間帯」しかありません。
「深夜帯に録画中継を~」とも考えましたが、結果が速報で伝播した状況で放送しても、
放送する側としてはあまり旨味はありません。

この問題に関係なく土日の夜に放映できるのがキー局の影響が無い「独立U局」の強みです。
なので私の結論は、キー局は全力で無視して、
独立U局やケーブル局向けの放送使用料を下げつつ回数とエリアを増やすことと考えています。
下げなくたって、放送している局はありますし。

あとは、試合を90分流しても、広告を放送する枠が少ないのがネックなので、
特にサッカー専門番組以外で3分ハイライトを10分くらいまで流せる料金体系や制限にした方が、
「サッカーに興味ないけどスポーツニュース見ちゃう層」への波及効果は高いと思います。
サッカー専門番組は、地元クラブを応援する人しか見ない番組になっているのが、実にもったいない。
(クラブ応援番組のツボは、試合映像ではないとも思います)

全国ネット系列局に対しては、3分無料マスタテープを選手が抱えて、
地方局の情報番組に営業行けばいいのにと思います。
実際に試合に出た選手が解説するのって、意外なほど刺激的で盛り上がります(かつてそんなイベントを経験しました)
選手のトークがうまいことが必須ではありますが、棒読みしかしない選手を鍛える期待も込めて述べてます。

・一定回数以上放映したら割引く(5回放映したら6回目以降半額など)
・録画は割引く(昼の試合を深夜に放映する場合など。二次利用だと3分の1。)
・もっと狭いエリアに限定して格安の放送を展開する(NHK札幌で放送せず、NHK函館で放送するなど)
・10分くらいの長いハイライトを野々村社長が解説する(5分+5分で間にCMを入れられるように)

でも、スカパーやNHK-BSでじっくりハイライト番組をやっている以上、
コアな視聴者層=これらを見た視聴者が、その後の時間帯で放送される
民放地上波のハイライトを見るかと言うと、あまり見られない。
それ以外の視聴者層で、視聴率を底上げできるかというとかなり厳しい。
結論は、サッカー専門のハイライト番組ではNGで、
民放地上波のスポーツ番組にねじ込むしかないんじゃないかなあ。
でも速報Jリーグゴールハイライトは、20分くらいでコンパクトにまとまっていて、
全国ネットに安売りできそうなのは、アレくらいですね。
全国ネットに安売りじゃあダメか。やはりクラブがある地方局と独立U局に安売りの方が、
単純に放送回数が増えて、広告価値高しと位置づけられるかもしれません。
む、難しい。


以上を踏まえて、motoさんのコメントに対するリプライ。

>ここからは個人的考えですが、一ついえるのは「放映権料を増やす」、「放映権料で稼いで分配金を」というよりも、
>そこで儲けなくてもいいから「地上波はあくまでプロモーション用に使わせてもらう」くらいな発想でもいいんじゃないでしょうか。

ご指摘の通り「地上波はあくまでプロモーション用」とどこまで割り切れるかがカギのような気がします。
しかし、90分の試合放送は、やはり放送枠と経費と広告料のバランスが悪すぎて、かなり厳しい。
プロモーション用の編集済み映像をパッケージ売りするならいけそうな気がします。

10分くらいで、決勝ゴールのみにまとめた映像なら、売れそう・・・いやキツイか。
1社だけでなく、朝放映する局、深夜に放映する局、昼に放映する局など、
同じ映像を時間帯別、局別に安売りで広告斡旋or無料でJリーグが自社提供する。
そうすれば、1社提供でもいけそうですし、時期によってはJリーグの自社提供でもよいかも。
それでも年間通せば、数億円のプロモーション費用がかかりそうですが。。。
ここを割り切れるかなあ。

>クラブの地元だけでなく全国展開するような大手だって、40クラブで毎週末20試合全国各地で試合があって、
>全てローカル放送ありとは行かなくても、10数試合規模で全国各地で放送されてるとなれば広告露出機会としては結構なボリュームです。
>現状Jトップパートナーは1億らしいですが、「それだけ写るなら2億出してもいい」
>「4億出すからウチだけLED看板の表示時間を10分余計にくれ」と言う
>野心的なところも出てくるかもしれません。

この考え方は、正しいと思います。
ただし、それを「90分の試合」となると、かなり厳しい。

独立U局の放送回数が多いのは、彼らのビジネスモデルと合致していることと、
低価格なこと、キー局の影響がないことが要因だと思いますが、
それでは、神奈川やちばで放送されないのはなぜか?

独立U局以外の全国ネット系列局には、キー局が押さえる「時間帯」という壁があります。
これらの放送回数が多いのは、清水9回、磐田4回、名古屋4回、松本5回、岡山4回です。
これら以外の「その他地方局価格」の地域で放送されないのはなぜか?

この辺の課題を解決するカギは、ご指摘のとおり、
>「地上波はあくまでプロモーション用に使わせてもらう」くらいな発想
などだと改めて強く思います。

posted by sca25 |00:01 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(2) |

2013年12月07日

Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その8/CM単価)

前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)
Jリーグが地上波放送されない理由(その3/札幌vs北九州どっちが放送多い?)
ホームゲームの地上波放送回数は規制されているの?(地上波分析その4)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その5/地上波と放映数規制)
地上波のホームゲーム市場(Jリーグが地上波放送されない理由その6)|
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その7/制作費)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その8/CM単価)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その9/時間帯)

J1の地上波放送回数
J2の地上波放送回数


■スポットCM単価とのからみ
地域密着してるが故、広告のターゲットが狭いことが広告効果として致命的なJリーグ。

サッカーの試合の場合、試合開始前とハーフタイム、試合中のテロップしか広告を置けないので、
広告放映が主体の地上波民放と非常に相性が悪い。
(ファウルで倒れて水補給し始めた瞬間にCM入れて、タイムシフトすればいい気もしますが)
となると、元々の視聴率の低さもさることながら、CMそのものが見られる機会も少ない。
これでは、広告主としては広告料を支払う気になりませんし、CMの単価も上がらない。

・試合が止まって審判が時計を止めた瞬間から、
 ネット配信の動画やスカパー無料時の左下のテロップのように、画面下半分を使ってCMを放映する。
・リプレイ映像のとき、スポンサーロゴを見せつつスライドインする。
など、アメリカンスポーツ中継から映像技術を流用するくらいしか思いつきません。

グダグダ考えてしまいましたが、理想はスタジアムチケットがいつも完売させて、
入れなかった人からテレビ放送の要望・機運が高まることですね。
アメリカでは、スタジアムが90%埋まらないと、テレビ放映できないという仕組みがあるくらいなので。
そうなれば、あとは広告も自然についてくると淡い期待を抱いています。

本腰入れるならJリーグ自体が放送枠を買って、広告代理店をやるしかないですが、
それやっちゃうと、大手広告代理店にボコボコにされるので辛いなあ。


これを踏まえて、motoさんのご意見にコメントを。

>「全日平均視聴率」が広告の中でも益率の高いスポットCM単価の算出基準になっている現状では、
>クラブやJがどうこうするというより「放送すれば数字が出る」という位にクラブやリーグの価値を上げるしかないでしょうか。
理想ですね。
でもこれは、10年20年かけようとも、大量の資金投入しようとも実現できない理想だと思います。

>いくら安く放送できたとしても、土日の昼間でよく目にする2時間ドラマやバラエティの再放送と数字的にどっちがいいか的な話になってしまうので、
>これはかなり現実的な問題でなんともいえません。
地上波民放は最近、ゴールデン向け放送の番宣放送をダラダラやってますが、
日中帯の穴の時間は、経費はかけずに自社のローコストコンテンツを垂れ流す方針でしょうから、
そこを埋めるための広告を増し増しで行けるかと言われると、妙案は浮かびません。
理想論に走ってしまいます。

posted by sca25 |10:45 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(0) |

2013年12月06日

Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その7/制作費)

前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)
Jリーグが地上波放送されない理由(その3/札幌vs北九州どっちが放送多い?)
ホームゲームの地上波放送回数は規制されているの?(地上波分析その4)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その5/地上波と放映数規制)
地上波のホームゲーム市場(Jリーグが地上波放送されない理由その6)

J1の地上波放送回数
J2の地上波放送回数


■制作費
テレビ向け制作費の元を取れるだけの広告を取れるかどうかと、
スモールパッケージ(正面のカメラのみ+実況)化することの2点。

前者は「スポットCM単価とのからみ」で触れるとして、
後者はネット配信専用にして、制作費も抑えることで実現性はあると思います。
根底にあるのは、どんなにコストを落としても、結局は「テレビ局価格」なので
テレビ局向けに作るから高いのであって、
2人いれば番組として成立する品質でも許される市場に打って出る。

昨年JFL入れ替え戦を現地からUst中継している方がいましたが、そういうノリです。
「地上波放送」からは脱線してしまいますが、テレビ仕様にするから要求が高いのであって、
テレビ局orホームのクラブが撮影し、ネット配信にして画質もアングルも割り切ってしまえるか。
ネット配信の放送許諾料がいくらなのかわかりませんが、
閲覧可能なのが、都道府県内限定にして、
スモールパッケージ放送(撮影1人+実況1人)が安価で行えると、ネットユーザの需要を掘り起こせるかと。
生中継に配慮するため、15分遅れとか45分遅れて配信といった仕組みで十分かと思います。
J3の成功のカギはこれだと考えていますが、あまり情報が表に出てきませんね。


これを踏まえて、motoさんのご意見を改めて読ませていただくと・・・

>制作費が掛かって敬遠されるなら、それこそ、その地域のホーム戦を域内で放送する場合に限る条件で、
>Jを通じてスカパー製作の映像を各ローカル局に低額で番販してしまうのも手ではないかと。
北海道のような島国ならできるのですが、関東や関西だと他県にも電波が届いてしますので少々ハードルが高い。
B-CASで地域限定できた気もしますが、テレビ局側がそこまでやるとは思えません。
そこで、私はネットのIPで分けちゃう方式の方が、ローコストと考えています。

>ただ請け負ってる各地のローカル局に、Jを通しても「ライバル局に映像を売るというのは」という抵抗感はあるかもしれません。
これはさすがに抵抗感高いでしょうね。

>
>放映権を売って自社で製作させるのではなく、近いのはオリンピックなんかの国際映像方式ですが、
>実況、解説と最小限のスタッフ・機材があれば中継できて放送枠が埋まる、それこそ実況解説は現地でなく局舎スタジオでつけるのもいいでしょう。
>局側はコストかけずに放送できる、Jは放送してもらえるというそれぞれのメリットを享受する一つの手ではないでしょうか。
この認識は、私と非常に近くて、いかにしてコストをかけないかというところに尽きると思います。
スカパー向けに制作するとなると、どうしても一定の品質を担保せねばなりませんから、
都道府県内+ネット配信+広告モデル+低品質でも許される層向け、というのが私の考えです。

地上波テレビ市場がまだ大きいうちはよいですが、
ターゲットを分析すると、ピンポイントな広告価値って意外と低いんですよね。
こんな考え方もあって、どうにも地上波民放への放送というものに実現性を感じません。

ふと思い出しましたが、昨年のロンドン五輪で、
テレビ放映しない競技をネット配信して、実況なしでやってましたね。
「映像品質が低くてよい+実況不要+その競技が好きな層向け」
と考えれば、答えはネット配信と思います。

posted by sca25 |00:54 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(0) |

2013年12月04日

地上波のホームゲーム市場(Jリーグが地上波放送されない理由その6)

前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)
Jリーグが地上波放送されない理由(その3/札幌vs北九州どっちが放送多い?)
ホームゲームの地上波放送回数は規制されているの?(地上波分析その4)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その5/地上波と放映数規制)


J1の地上波放送回数
J2の地上波放送回数


話が逸れてきたので、問題をホームゲームの試合中継に絞ります。
私の考えるポイントは3つ。

1)Jクラブの視聴率が取れるのは密着した地域内だけ(テレビ放映で広告効果があるのは密着地域内だけ)
2)地域により放送使用料の差が大きい(全国>関東>近畿>名古屋=北海道=福岡>その他=独U局)
3)キー局の影響がなく編成の自由度が高くて、放送使用料が安価な独立U局の存在の有無

これらの言葉を置き換えると、
1)Jクラブが無い地域でJリーグの放送が極端に少ないのは当たり前。
2)都市部は高いので放送してもリスクが高く商売にならない
3)地域差はあるが民放の放送回数TOP3は独立U局(KBS京都(19)、テレ玉(18)、とちぎテレビ(17))
※以下、参考情報
J1の地上波放送回数
J2の地上波放送回数

ちなみにこれら3点から、独立U局であるちばテレビやテレビ神奈川が0試合なのはなぜ?というのが説明できません。
何があるのか、掘り起こす必要はありそうですが、いまは何とも言えません。

これらを「ホームゲームの収益モデルも考慮した放送回数を増やすためにできること」として、
まとめると、私は以下のような結論です。

1)は放置でよい。(例:甲府vs札幌の試合を熊本で放送しても意味がないことは明白)

2)は放送回数が多いほど放映許諾料を割り引くか、毎月1回放送したら毎回一定額割引する。
 ただし、スカパー無料Day(毎月第1日曜)と被らない日にやるのが大前提です。

3)の独立局がない地域は、ネットでカバーするしかない。
 放送品質を落とすこと(正面カメラのみ)を条件にしてクラブの自主制作配信を月1回許可する。
 例1)チャオコンでスマートフォンユーザ向けに自主配信サービス(解説ナシ)
 例2)公式サイトに有料サイトをつくり、前半、後半をすべて配信
 例3)低画質で配信し、視聴者数が一定数を超えたら有料ユーザ優先で無料ユーザ(広告閲覧必須)は強制退出

地上波放送回数を増やすという答えには物足りないですが、
地上波テレビ市場が縮小し、他へシフトしている以上、
ターゲットとする層が潜在する市場へついていかねばなりません。


以上を踏まえて、motoさんの考えで「なるほど!」と思った部分を抜粋します。

>まずローカル域内でのホーム戦放送に限っては、放映可能数の制限をなくすのが大前提でしょう。
アウェイゲームのローカル放送に規制がある認識ですが、
ホームゲームにも放送回数規制あるのでしょうか?(おそらく私が知らないだけ)
ということで調べた結果、10回と推測しています。
月1回ペースで放映できる。
これで十分じゃないでしょうか?
J1で17試合、J2で21試合。
このうち、地上波でわざわざサッカーを見る人たちが望む対戦カードやシチュエーションは、
年に2~3回しかないと思います。


>「ホームはスタジアムアウェイはスカパー」のコピーの通り、そんな層は基本ホームはスタジアム、アウェイはスカパー、
>私も現地に行っているのでホームの「生中継」は地上波含めここ十数年見たことがありません(リピートや録画では見ますが)。
>ざっくり言えば「アウェイが見たいからスカパー」が現視聴層のほとんどと推し量ることができ、
>そもそもの視聴層が地上波とは相容れないと思います。
>ゆえに、微々たる動きはあるにしても、ホームのローカル中継を全戦解禁したところで
>Jリーグ系セットの契約数が大きく変動するという事態は憂慮の範疇ではない野ではないでしょうか。

これ、半分は正解だと思います。
半分というのは、密着した地域内、つまりスタジアムへ安近短で足を運べる地域のスカパーユーザ層は減らない。
この層は、地上波放送回数が多くてもスカパーの契約数には大きな影響を与えない。
札幌サポでスカパーに入っている人の半分以上はこの層でしょう。

しかし、その外側にいる同じ都道府県内(石狩圏外?サポ)スカパーユーザは減ると思います。
それがどれくらいいるか、データがないので説得力に欠けますが。

さらに、遠くて同じ県にいない人(いわゆる道外サポ)の場合は、
そもそも札幌の試合を地上波放送で目にする機会はないので、これも影響がない。
実は札幌の場合、他クラブと比べてもかなり多い部類なんじゃないの?とも思ってます。
横浜市民(横浜FM)やさいたま市民(浦和)ファンが他県に行く数より、
北海道から道外に流入する人の数が多いから、というのが根拠です。

もう一歩踏み込んで言うと、スカパーが狙うべき層は、道外サポなんじゃないの?と。
最近の集合住宅は、スカパーの電波は届いてるところが増えつつあるので、
就職で道外出てきた一人暮らしの20代って、侮れない市場。
試合見るためにどこかのバーへ行く交通費と飲み代考えたら、
スカパーオンデマンドの方が安上がりという市場は・・・いまは量れないですが、
いずれ分析したいと思います。

posted by sca25 |00:44 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(0) |

2013年12月02日

Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その5/地上波と放映数規制)

前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)
Jリーグが地上波放送されない理由(その3/札幌vs北九州どっちが放送多い?)
ホームゲームの地上波放送回数は規制されているの?(地上波分析その4)


J1の地上波放送回数
J2の地上波放送回数


その1で、motoさんという方から、実に刺激的なコメントをいただきました。

それに対する回答をする前に、私の考えを改めて整理しました。
(実は半年前に、長すぎるのとソースに乏しいのでボツにした記事ですが、再構成しました)

かなり長いので、何回かに分けます。


地上波放送を分析するにあたって、「地上波」をきちんと分類して理解する必要があります。

■放送エリア:全国ネット、ローカル(都道府県、地域など)
■放送局:NHK総合、NHK地方局、
     全国ネットキー局(TBSなど)、全国ネット系列局(STVなど)、独立U局(東京ならMXなど)
■放送形態:生中継、録画
■視聴料:有料(NHK)、無料(地上波民放)

これにスカパーやBSを加え・・・
1)金払ってまで見る気はない⇔金払ってでも見たい
2)密着した地域の外側にいる⇔密着した地域の内側にいる
3)好きなクラブはない⇔応援するクラブがある
という分類で、視聴者視点で市場を論述していきます。
2と3は似て非なるもので、本当は分けて考えねばなりませんが、
今回はごちゃ混ぜにします。

上記の1を横軸、2&3を縦軸にすると、以下のように分類します。





私の考えるポイントとずれてしまうとあまり議論が発展しないので、
motoさんに挙げていただいた4つの論点ごとに分析と私見を述べます。

・放映数規制(その5)
・制作費(その6を予定)
・スポットCM単価とのからみ(その6を予定)
・時間帯(その7を予定)


■放映数規制
「アウェイ○○戦、スタジアムへ行けない方はスカパー!」
「ホームはスタジアムへ!アウェイはスカパー!で」
「ホームはエディスタへ!アウェイはスカパー!で、ウォッチ!ウォッチ!」

というキャッチフレーズをJクラブの公式サイトでよく目にします。
これはスカパーのアウェイ放送の規制を指すわけですが、
私は市場の住み分けのためには必要な措置と判断しています。
(ホームゲームの放送回数規制は10回までとして話をすすめます。)
放送回数規制10回の根拠については、下記を参照。
ホームゲームの地上波放送回数は規制されているの?(地上波分析その4)

アウェイゲームの放送規制は、
密着した地域内にいてホームスタジアムへ行きアウェイはテレビで見たい層や、
密着した地域の外側にいるが思い入れのあるチームをテレビで見たい層を、
スカパーの全試合生中継(つまり有料放送)へ引きずり込むために最低限必要な線引きです。
後者の市場は侮れません(例:関東にいる札幌サポ。フクアリゴール裏埋め尽くしますから)。
どちらにせよ、ホームからアウェイへ行くことや、遠方からホームゲームに行くのは金がかかるが、
その分の費用を使ってでもテレビで見たい層をスカパー!がつかむのがメインと捉えています。

スカパーの独占をやめて地上波に依存すると「視聴率」に左右され、放送が行われるかどうか不安定になりますし、
広告代理店に中抜きされて思うように収益も放映数も伸びず、放映権収入は大幅減になると思います。
「金払ってでも見る層」のマネーが浮いてしまい、取りっぱぐれるのは意外に痛い。

金払って見たい人のマネー⇒スカパー⇒Jリーグ という商流ですが、これを地上波に置き換えると
広告主のマネー⇒広告代理店⇒放送局⇒Jリーグ となってしまいます。
スカパーも広告流してますから、視聴料+広告料のハイブリッドな収入構造ともいえます。

長くなってきたので一度整理すると、私はJリーグのテレビ視聴者市場を以下の4つに分類しています。
(スタジアムへ足を運ぶ層はホームゲーム見ない云々もありますが、ここでは省きます)

1)金払ってでもホーム&アウェイの試合を見たい層⇒スカパー加入、スカパーオンデマンド
2)金払っててサッカーやってれば試合を見たい層⇒NHK総合、NHK地方局、NHK-BS(一応すべて有料です)
3)金払う気はないが思い入れあるチームの試合を見たい層⇒独立U局、民放ローカル
4)金払う気はないがやっていればなんとなく試合を見たい層⇒地上波キー局(今年は放送ゼロ)、独立U局、民放ローカル

能動的に動くマネーの規模では、1>2>3>4の順ですが、
視聴者数や世帯数でいうと、4>3>2>1の順です。
後者はそのまま、保有するマネーの順でもあります(財布とタンスから出てこなければ意味はないが)。

Jリーグが目指すのは、2の人を1に誘導することが第一ですが、
3や4の人にシチュエーションを提供して、2や1のように金を落とすところへ誘導することも重要。
しかし3や4の人は決してマネーを落としませんから、いかにしてマネーが循環するようにするか。
ここをテレビ局+広告代理店は、広告収入得て放映するビジネスモデルを確立したわけですが、
彼らの言い値ではJリーグの試合放映に広告はつかず、放映枠を買う程のメリットもない。
Jリーグは放映許諾料を、条件によっては低く抑えて提供することで放送回数を増やし、
試合の放映は厳しくても、ハイライト番組は増やせそうです。
広告の斡旋もできればなおよしですが、やはり広告代理店が邪魔だなあ。

3や4の人から直接収入(入場料やグッズ収入)はあきらめてしまいがちですが、
彼らにはインパクトのあるわかりやすいシチュエーションやオプション(おまけ)を与えることで、
年に1回くらいはマネーを落としてくれるよう誘導する工夫が必要ですね。
(これがポストシーズンや、昇格だったりしますが、省略します)

つづく。。。

posted by sca25 |23:51 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(2) |

2013年12月02日

ホームゲームの地上波放送は規制されているの?(地上波分析その4)

前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)
Jリーグが地上波放送されない理由(その3/札幌vs北九州どっちが放送多い?)


Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
という記事で、motoさんからのコメントで、以下のような内容がありました。

>まずローカル域内でのホーム戦放送に限っては、放映可能数の制限をなくすのが大前提でしょう。

アウェイゲームのローカル放送に規制がある認識ですが、
ホームゲームにも放送回数規制あるのでしょうか?(おそらく私が知らないだけ)
ホームは放送回数規制がなくて、各種費用が高いことと、
放送時間帯とキー局ネックが問題で放送されないと捉えています。

と、回答しようとしたのですが、イマイチなので、データの精度を上げてみました。

結論は、以下の2点。
1)1クラブにつき、ホームゲームの生放送は、NHK地方+系列局+独立U局の合計で10回までという制限がある。
2)アウェイゲームは、系列局と独立U局は生放送できない。NHKのみ権利を持っている。ただし1~2試合程度。


以下、解説。

1)1クラブにつき、ホームゲームの生放送は、NHK地方+系列局+独立U局の合計で10回までという制限がある。

「放送局」や「都道府県」ではなく「クラブ」単位なことと、「生放送」であることがポイント。
静岡県の場合、年間16回放送され、内訳は清水10回+磐田6回となっている。
NHKを除く「系列局+独立U局の合計で9回(ホーム試合の約半分)まで制限」というのが正解かもしれません。
録画も含めると年間21回(生8+録13)も放送しているクラブがあるので、制限は「生放送」に限られていると推測できます。

   放送形態|HOME?|TV局分類|生放送局分類
  計|生 録|ホ ア|N 地 独|N 地 独
清水 10|10 0|10 0|1 9 0|1 9 0⇒TV静岡4/静岡放送5
磐田 6| 6 0| 5 1|2 4 0|2 4 0⇒静岡放送4回
浦和 10| 8 2|10 0|0 0 10|0 0 8→テレ玉
大宮 8| 8 0| 8 0|0 0 8|0 0 8→テレ玉
東京 9| 7 2| 9 0|0 0 9|0 0 7→TOKYO MX
京都 21| 8 13|21 0|2 0 19|2 0 6→KBS京都
栃木 18| 8 10|18 0|1 0 17|1 0 7→とちぎテレビ
群馬 10| 9 1| 9 1|1 0 9|1 0 8→群馬テレビ


2)アウェイゲームは、系列局と独立U局は生放送できない。NHKのみ権利を持っている。

放送回数の多い6地区だけに絞っても、2試合のみでした。
他のクラブもNHK地方局同士の放送だけで、
NHK,系列局,独立U局の単独でのアウェイ生放送はありませんでした。
第1節 3/2(土) 14:04 名古屋 1-1 磐田 豊田ス/NHK名古屋/NHK静岡
第18節  6/8(土)  14:04  富山  0-0  群馬  富山  /NHK富山/NHK前橋

posted by sca25 |00:06 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(0) |

2013年11月22日

Jリーグが地上波放送されない理由(その3/札幌vs北九州どっちが放送多い?)

最終戦、NHK全道中継を記念して、「地上波放送」について触れます。
前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)


J2の放送形態別放送回数、テレビ局別放送回数
   放送形態|テレビ局の分類
   計|生 録|NHK 民 独U局
京都 21|8 13|2 0 19→KBS京都
栃木 18|8 10|1 0 17→とちぎテレビ
群馬 10|9 1|0 1 9→群馬テレビ
岐阜 6|5 1|1 0 5→岐阜放送
岡山 6|6 0|2 4 0
松本 6|6 0|1 5 0
長崎 6|6 0|3 3 0
水戸 5|4 1|5 0 0
鳥取 5|5 0|3 2 0
徳島 4|3 1|4 0 0
熊本 4|4 0|2 2 0
愛媛 4|3 1|2 2 0
山形 4|4 0|3 1 0
札幌 3|3 0|2 1 0
神戸 3|3 0|3 0 0
富山 3|3 0|3 0 0
北九州2|2 0|2 0 0
大阪 2|1 1|1 1 0
福岡 1|1 0|1 0 0
千葉 0|0 0|0 0 0
東京 0|0 0|0 0 0
横浜 0|0 0|0 0 0

札幌合計:3(最終戦除く)
北九州合計:2
地上波の放送回数では、札幌のほうが多いようです。

ただ、どちらも政令指定都市ですから
地上波の影響力を無視できないと思われがちですが、
北海道も福岡県も世帯数は200万を超えるため、
放送使用料は他の地方よりも割高なことが災いし、
鳥取(5)や岐阜(6)よりも少ないというのが現状です。

おっと。
NHK福岡とNHK北九州は別でカウントしましたが、
福岡県=北九州+福岡とすると、3回になりますね。

J2の放送回数で特徴あるのは、やはり独立U局のある地域の回数が多いということ。
・土曜や日曜の夜に放送枠を確保できる(全国ネットの影響下にないメリットを活かしてる)
・全国ネットや主要都市の地方局より放送使用料が安いのでリスクが小さい
 (独立局にとってはそれでも割高かも)

北海道にはないからなあ。
岐阜、栃木、群馬にあるのは、それぞれのクラブの興行収入の足を引っ張る面もあるが、
使い方によっては、強みにもなりうるのではないか。
シチュエーションと、プロモーションの問題かな。

独立U局があるにも関わらず、放送回数が極端に少ない神奈川や千葉は、なぜ放送しないのだろう?
集合住宅が多くて、スカパーの無料放送が見られるとか、単にスカパー加入数が他地域と比べて多いとか?

さて、J1J2含めた全体総括。
1)地上波民放全国ネットは0試合
2)NHK総合は5試合
※総合は、NHK総合でカードは以下の通り。
 第1節 3/2(土)14:06  広島 1-2浦和 Eスタ 
 第3節 3/16(土)14:04 仙台 2-1柏  ユアスタ
 第9節 5/3(金祝)15:34 横浜FM1-1鹿島 日産ス 
 第30節10/27(日)16:05 浦和 2-1柏  埼玉  
 第32節11/23(土祝)14:00C大阪vs 広島 金鳥  

3)千葉、神奈川に住む人は、地上波でサッカーをほとんど見れない
 →テレ玉やMXの電波が届く人は見られるのだろう
 →神奈川にはJ1が2クラブ、J2が1クラブあり、
  千葉にはJ1J2それぞれ1クラブずつあるにも関わらず、1試合も地元放送局は放送しない。
4)大阪に住む人は、J1+J2あわせてたったの3試合。
5)その他エリアの方が、千葉、神奈川、大阪より多く見られる地域が多数ある。
6)埼玉、静岡に住む人は、ほぼ毎節Jリーグを見る機会がある。
7)京都、栃木に住む人は、ほぼ毎節Jリーグを見る機会がある。
8)全国ネット系列の地方局で3試合以上放送したのは、岡山、松本、長崎、静岡、名古屋
  このうち、夜の19時台に放送したのは静岡放送(TBS系列!)の1試合のみ。

というわけで、
埼玉、静岡、京都、栃木に住む人が「地上波でJリーグやらないよね」と言ったら、
「ホームゲームを毎節のようにやってるじゃん!」とツッコミましょう。

千葉、神奈川、大阪に住む人が「地上波でJリーグやらないよね」と言ったら、
「都会のクセに札幌より少ないよね。NHK以外に2局くらいしかないの?」とでも
ツッコんで差し上げればいいのでしょうか。

地域格差のある問題ですね。

posted by sca25 |01:44 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(0) |

2013年11月21日

Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その2/神奈川・千葉は放送ゼロ)

最終戦、NHK全道中継を記念して、「地上波放送」について触れます。
前回までの記事
Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)


そもそも「地上波で放送されない」という言葉は正しいのだろうか?
地上波には、大きく分けて3種類存在する。
NHK(有料の国営放送。全国ネットの「総合」や、各地方局)
地上波民放(無料の広告放送局。全国ネットのキー局だけでなく、系列に属する地方局も含む。)
独立U局(無料の広告放送局。全国ネットに属さない)

独立U局というのは、北海道に住んでいると聞かれぬ言葉だろう。
全国ネットのテレビ局系列に属さないテレビ局のことである。
全国独立放送協議会(from wikipedia)
関東だと、TOKYO MX、テレビ埼玉、テレビ神奈川、とちぎテレビ、群馬テレビがある。
これらの局は地域に根ざしており、地域の企業広告が放送される。
土曜の夜7時に、高校サッカー県予選や大学ラグビーを放送することがある。
これらの局はクラブ応援番組を制作していることもあり、
Jリーグのビジネスモデル(地域密着)にフィットしているのだ。
これを踏まえて、
NHK、地上波民放、独立U局の3つに分けて、
地域別の地上波放送回数を調べてみた。

データ参照元
2013J1放送予定
2013J2放送予定

★J1の放送形態別放送回数、テレビ局別放送回数
   放送形態|テレビ局の分類  
   計|生 録|NHK 地 独U局
埼玉 18|16 2|0 0 18→テレ玉
静岡 17|17 0|3 14 0
東京 9| 9 0|0 0 9→TOKYO MX
広島 7| 7 0|6 1 0
名古屋6| 3 3|3 3 0
甲府 6| 6 0|4 2 0
新潟 5| 5 0|3 2 0
仙台 5| 5 0|4 1 0
総合 5| 5 0|5 0 0
鳥栖 4| 4 0|4 0 0
水戸 4| 4 0|4 0 0
大分 4| 4 0|3 1 0
大阪 1| 1 0|1 0 0
神奈川0| 0 0|0 0 0
千葉 0| 0 0|0 0 0
      
※静岡は、磐田、清水の合計
※埼玉は、浦和、大宮の合計
※水戸は、鹿島の合計
※神奈川は、横浜FM、川崎F、湘南の合計
※千葉は、柏の合計
※総合は、NHK総合でカードは以下の通り。
第1節 3/2(土)14:06  広島 1-2浦和 Eスタ NHK総合
第3節 3/16(土)14:04 仙台 2-1柏  ユアスタ NHK総合
第9節 5/3(金祝)15:34 横浜FM1-1鹿島 日産ス NHK総合
第30節10/27(日)16:05 浦和 2-1柏  埼玉  NHK総合
第32節11/23(土祝)14:00C大阪vs 広島 金鳥  NHK総合

いろいろ驚きすぎて、コメントが難しい。
1)埼玉、静岡に住む人は、ほぼ毎節Jリーグを見る機会がある。
2)NHK総合は5試合
3)地上波民放全国ネットは0試合
4)千葉、神奈川に住む人は、地上波でサッカーをほとんど見れない
 →テレ玉やMXの電波が届く人は見られるのだろう
 →神奈川にはJ1が2クラブ、J2が1クラブあり、
  千葉にはJ1J2それぞれ1クラブずつあるにも関わらず、1試合も地元放送局は放送しない。
5)大阪に住む人は、J1でたったの1試合。

そういや、テレビ神奈川で応援番組はあるが、今年は試合が無かったような?
マリノスvsマンチェスターUの試合はTBSでやってたみたい。

長くなってきたので、J2は次回につづく。

posted by sca25 |00:51 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(0) |

2013年11月19日

Jリーグが地上波で放送されない理由とは?(その1)

Jリーグが全国ネット民放地上波で放送されない理由とは?


11月24日(日) ギラヴァンツ北九州戦 試合中継追加のお知らせ
◆勝てばプレーオフ進出がほぼ決まるホーム最終戦(11月24日)ギラヴァンツ北九州戦におきまして、NHK札幌放送局での中継が決まりましたのでご案内いたします。
■対象試合:
11月24日(日)J2リーグ戦 第42節
コンサドーレ札幌 vs ギラヴァンツ北九州
会場:札幌ドーム キックオフ 12:30
【NHK札幌(北海道内)】
・NHK総合2(サブch) 12:15~13:05
・NHK総合1(メインch) 13:05~15:00
公式より


最終戦、NHK全道中継を記念して、「地上波放送」について触れます。

Jリーグが全国ネット民放地上波で放送されない理由とは?
「視聴率が取れないから」
では、なぜ視聴率が取れないのか?

1)地域密着の理念を推進するほど全国ネット地上波ビジネスモデルと相反するため
 (→札幌のファンが札幌以外(浦和-横浜FMなど)の試合を見ます?)
2)金を払ってでもテレビで試合を見たい市場はCS(スカパー)へ流れたため
 (→視聴率を底上げするハードユーザがCSへ流れた)
3)Jリーグの放送使用料が地上波放送局にとって割高なため

私の結論は以上の通り。
(視聴率という数値自体に作為的な要素があるという話は、とりあえず置いておく)

1と2は今さら説明する必要がないので省略。
3だけ個別に説明していこう。


3)Jリーグの放送使用料が地上波放送局にとって割高だから

■テレビ放送する場合の放送使用料。
※一次利用(試合放映)の料金表が無いので、
 二次利用(ニュース/サッカー番組)の料金表より参考値として抜粋(11/20追記)※基本料:基本料金/1試合
※1秒当たり:1秒当たり使用料
※100分の場合:1試合の放映で100分使用した場合の料金
※120分の場合:1試合の放映で120分使用した場合の料金

地上波 基本料 1秒当たり 100分の場合 120分の場合
 全国 30,000円 1,500円 9,030,000円 10,830,000円
 関東 25,000円 1,000円 6,025,000円  7,225,000円
 近畿 20,000円  750円 4,520,000円  5,420,000円
 名古屋15,000円  500円 3,015,000円  3,615,000円
 北海道15,000円  500円 3,015,000円  3,615,000円
 福岡 15,000円  500円 3,015,000円  3,615,000円
 その他10,000円  250円 1,510,000円  1,810,000円
(その他には独立U局を含む)

BS  20,000円  750円 4,520,000円 5,420,000円
CS/ケーブル10,000円  250円 1,510,000円 1,810,000円
~Jリーグメディアプロモーション料金表より~

そりゃ、全国や関東ローカルで放送されるわけないですね。
値段設定と広告価値と視聴率と地域密着を考えたら、
地上波民放全国ネットで放送されるわけがない。
1000万の使用料をまかなうには、いくらの広告をつけなばならないのか。
これを無料にしても、地上波民放全国ネットで放送される可能性はほとんどない。
12~15時、15~17時、18時~21時、深夜録画で使用料を分けるなど、
可能性を高める施策はあるが、やらないだろうなあ。

北海道に目を向けると、その他より割高。
テレビ受信機を設置している世帯が、211万世帯もあるから割高。
参考までに、福岡:186万世帯、名古屋(愛知):273万世帯。
NHK受信料の推計世帯支払い率より(pdf)

注目すべきは「その他(独立U局含む)」の価格。
全国ネットの影響下にない独立U局なら、土曜夜7時から放映しても、
元を取るには厳しいかもしれないが、2時間枠の自社番組制作の費用をかけるなら、
Jリーグに置き換えても、ギリギリ商売になると推測される。

この考えが正しいか、調査してみた。
あまりの衝撃的な結果に、長くなりすぎたので次回改めて。
つづく

posted by sca25 |01:29 | Jリーグ地上波放送分析 | コメント(5) |