コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2015年01月31日

札幌の提携先ドンタムロンアンFC(ベトナム)が開幕から5戦無敗!

コンサドーレ札幌が提携しているベトナム1部リーグのドンタム・ロンアンFCが、開幕から5戦無敗と絶好調!
ここ2シーズンは、残留争いに巻き込まれてなかなか上位に食い込めなかったが、
今年は開幕から守備が安定し、2勝3分けで5位と大健闘している。

(順位表)
rank5
http://www.vnleague.com/vdqg-vleague/bang-xep-hang/

(成績)
1節 ハノイT&T  1-1  ドンタム・ロンアン
2節 ドンタム・ロンアン 2-1 ホアン・アイン・ジアライ
3節 ドンタム・ロンアン 1-1 ソンラム・ゲアン
4節 QNK・クアンナム 2-2 ドンタム・ロンアン
5節 ドンタム・ロンアン 3-0 ドン・タップ
6節 サンナ・カインホア ?-? ドンタム・ロンアン

いまベトナムで最も話題のU-19黄金世代を数多く抱える
ホアン・アイン・ジアライ(HAGL)との試合を、
15000人(超満員超えw)の観客の中でホーム開幕戦をむかえるなど、
いろんな好事が押し寄せてきている気がします。

昨年秋に、ドンタム・ロンアンFCから3人のユース選手が短期留学で加わり、
12月には、工藤光輝がドンタム・ロンアンFCの一員としてベトナムの国際大会に出場するなど、
少しずつ、交流の場を拡げています。

今年はまだ動きがありませんが、
ベトナムVリーグの閉幕(8月)あたりに動きがあるのかなと思います。
昨年同様、ドンタムロンアンFCのユース選手受け入れなど。
トップ向けの選手は、外国籍選手枠が今のところ埋まっているので、来ないだろうなあ。


posted by sca25 |22:47 | ベトナム・TOYOTA V-LEAGUE1(2015) | コメント(0) |

2015年01月28日

Jリーグ イランリーグとパートナー協定 八百長対策などを協力。提携は7か国目

Jリーグがイラン・プロフェッショナル・フットボールリーグとのパートナーシップ協定締結を発表。
2015年1月26日(月)
http://www.j-league.or.jp/release/000/00006292.html

タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシアに続いて7件目。

パートナーシップ協定内容
1.	イランと日本のプロリーグ発展に向けた情報の交換
2.	プロリーグ、クラブの運営、特にマーケティングに関するノウハウの共有、セミナーの実施
3.	育成年代における大会、交流試合、キャンプの実施
4.	イラン国内におけるCSR活動の実施
5.	八百長対策に関する情報の交換
6.	フットボール関連出版物、映像等の共有


イランは、ノーマークでした。

アジアのTOP4に数えられる国ですし、
日本代表とは、いつもいい勝負してくる国ですし、
イラン代表戦のホームでの熱狂っぷりは10万人集めちゃうほどですし、
サッカーに対するパワーはある国だと思います。

私は、イラン国内リーグのレベルを理解していないので、
多くを触れることはできません。

経済成長を続ける東南アジアと提携するのは理解できますが、
代表のレベルが日本と同じくらいなイランと提携して、
Jリーグにメリットがあるのか、疑問点が多いですね。

まあ、西アジアの国内リーグって、オーナーありきのクラブばかりなので、
リーグの価値向上や、八百長対策など、
Jリーグの持つノウハウを吸収したいのかもしれません。

それから、現在も続く経済制裁の一部解除に向けた動きともあわせているようです。

これについては、アジア戦略室にインタビューしたい事例ですね。

posted by sca25 |08:51 | Jリーグ・東南アジア戦略 | コメント(0) |

2015年01月28日

鳥栖 赤字解消策は何かあるの?債務超過解消は年2回計約4億円増資で実現。

サッカー・J1サガン鳥栖の運営会社サガン・ドリームスは23日、臨時株主総会を開き、第三者割当による2億2千万円の増資を決めた。
 2014年度決算で2期連続の赤字が見込まれるため、増資により債務超過を回避する。
佐賀新聞(2015年01月24日 10時06分)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/149041?area=ranking

前回記事
鳥栖)債務超過解消のため増資して半年でまた増資。5位は安定した財務のおかげ?


前回は、鳥栖の増資について触れました。
年2回も増資する状況が、正常なのか、異常なのか、まともな経営なのか。

では、この2期連続(2013&14)の増資=億単位の赤字原因はどこにあるのか?
Jリーグが公開している経営情報資料(2013年まで)を見れば、一目でわかる。

★サガン鳥栖2011~2013の経営状況
金額は単位:百万円
   2011/J2→2012/J1→2013/J1
営業収益  689→1,454→1,704(1,015増 147%増)★★
広告料収入 253→ 493→ 632( 379増 150%増)
入場料収入 166→ 495→ 548( 382増 230%増)
配分金収入  99→ 202→ 234( 135増 136%増)
アカデミー  37→  45→  74(  37増 100%増)
その他収入 135→ 219→ 216(  81増  60%増)
客単価(円)1,130→2,246→2,510(1,380増 122%増)(客単価のみ単位:円)

営業費用  826→1,362→2,039(1,213増 147%増)
team人件費 353→ 610→1,012( 659増 187%増)★★
試合関連費  48→ 116→ 129(  81増 169%増)
販管費   304→ 541→ 602( 298増  98%増)

当期純利益▲357→  90→▲299→(2014の赤字額は不明)

資本金    455→ 605→ 605→999(2014年度に3億9500万円増資)
↑↓4/30訂正。2014年8月の資本準備金が考慮に入っていませんでした。
資本金    455→ 605→ 605→890
(2014年度に5億7000万円増資。うち資本金2億8500万+資本準備金2億8500万)
債務超過額▲298→  92→▲207⇒0?

入場者数146,893→220,383→218,326→254,623(J1はナビスコ含む)

まず売り上げ増について触れよう。
2014年の観客増で、どのくらい売上増になったかを推測する。
(2013年単価)2,510円 x 約36,000人増 = 90,360,000円

仮に単価がUPしたとしても、約1億円の売り上げ増。
これでも2014年は2億円以上の赤字だったのだから、入場者数の増加ペースが
支出の増大に追いついてないことになる。

2014年入場者は、J1でいえばまだまだ少ない25万人であり、1試合平均で12,731(ナビスコ含む)。
好成績で増えたともいえるが、経営を劇的に改善するほどに増えたわけではない。
前評判を覆す活躍をしたといえるが、それが黒字に転換するほどではない。

次に、2013年でまさかの10億円超えを果たしたチーム人件費について。

★2013年J1チーム人件費順(百万円)(J1平均以上のみ)
親 チーム人件費 営業収益 収益に締める人件費率
日立 木白 2,118 3,412 62.0%
-- 鳥栖 1,012 1,704 59.3%★★★★★
楽天 神戸 1,160 1,960 59.1%(J2)
トヨタ名古屋2,348 4,226 55.5%
パナ G大阪1,486 2,786 53.3%(J2)
Docomo大宮 1,606 3,228 49.7%
富士通川崎F1,557 3,214 48.4%
-- 仙台 1,169 2,429 48.1%←
-- 甲府  707 1,481 47.7%←
東京ガF東京1,637 3,545 46.1%
== J1平均1,390 3,078 45.1%==

なんと、対収益比のチーム人件費率がJ1で2番目に高い★★★★★。
人件費率だけなら、Jリーグ2位。
ちなみに、ビッグな親会社のあるクラブは、
親会社からの補てん額によって人件費率は隠れちゃいますので、参考程度に。
(それでも柏の60%超えは、驚異的)

ビッグな親会社のないクラブで言えば、仙台、甲府を10%以上も上回っている。
しかも、仙台よりチーム人件費が少ないのに(鳥栖1,012<1,169仙台)、
人件費率は仙台よりも10%以上高い(鳥栖59.3%>48.1%仙台)。

ちょっとこれは、無理してますよね。
ビッグな親会社の後ろ盾(=補てん)があるなら、まだマシなのですが、
それがないのに、収入増のペースより、費用増のペースが上回っている。
5位とか、ACL出場を逃すとか、終盤まで優勝を争うとか、
成績だけ見てれば、大躍進とか、大健闘とか言えますが、経営面で言えば失敗の部類に入ります。
出資したがる企業を止めるつもりはありませんが、
収益&費用ベースでは、無理してるようにしか思えないのが、私の結論です。


おそらく来年は、増資がなくても「財務基盤の安定した経営を行う」んです、まちがいなく。
だって、鳥栖の経営陣は、そう言っているのですから。
それを実現するために、チーム・フロント・パートナーは、
惜しみない経営努力して、結果を残してください。

サポーターは、今まで以上に、利益率の高いところへじゃんじゃんお金使ってください。
サポーター1人あたり2014年より年間30万円くらい多く使うx2000人=6億円の売り上げ増。
利益率50%なら、3億円の利益増。
これで年間2億円の赤字は解消できますね。
このくらいやれば、黒字に届くかもしれません。
鳥栖のチャレンジに注目するとともに、大いに期待しています。

posted by sca25 |01:01 | 札幌以外のクラブ分析&現状理解 | コメント(5) |

2015年01月28日

鳥栖)債務超過解消のため増資して半年でまた増資。5位は安定した財務のおかげ?

サッカー・J1サガン鳥栖の運営会社サガン・ドリームスは23日、臨時株主総会を開き、第三者割当による2億2千万円の増資を決めた。
 2014年度決算で2期連続の赤字が見込まれるため、増資により債務超過を回避する。
佐賀新聞(2015年01月24日 10時06分)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/149041?area=ranking


2014年7月の増資について検索したはずなのに、
なぜか2015年1月の増資についての記事がヒットしてしまった。

「債務超過状態から脱し財務基盤の安定した経営を行う為の整備を行うことができました。」
と、昨年8月に宣言したにもかかわらず、その半年後に
「2期連続の赤字が見込まれるため、増資により債務超過を回避する。」
ときた。
愛媛の粉飾決算が吹っ飛ぶくらいのインパクトだ。

昨年8月に、「604,750,000円⇒779,750,000円へ増資(1億7500万円増資)」
その半年後に「2億2000万円増資」
この1年で合計3億9500万円も増資した。
約4億!
↑↓4/30訂正。2014年8月の資本準備金が考慮に入っていませんでした。
昨年8月に、「604,750,000円⇒954,750,000円へ増資(3億5000万円増資)」
その半年後に「2億2000万円増資」
この1年で合計5億7000万円も増資した(資本金2億8500万円+資本準備金2億8500万円)。
5億以上!


2013年度末の時点の債務超過額が▲207百万円

2014年8月の増資で債務超過額が▲ 32百万円(=▲207百万円+175百万円)
2014年度の最終赤字額【推測】が▲188百万円
2014年度末の1月に行った増資額が220百万円
2014年度末の時点の債務超過額が   0百万円(=▲ 32百万円+▲188百万円+220百万円)
と、推測される。
↑↓4/30訂正。2014年8月の資本準備金が考慮に入っていませんでした。
2014年8月の増資で債務超過額が 143百万円(=▲207百万円+350百万円)※債務超過してない
2014年度の最終赤字額【推測】が▲363百万円(債務超過しないための最大赤字)
2014年度末の1月に行った増資額が220百万円
2014年度末の時点の債務超過額が   0百万円(=143百万円+▲363百万円+220百万円)

今回の増資が完了したら、またこういうリリースを出すのだろう。
「この度の増資にあたりましては、関係各位の絶大なる御支援と御協力によりまして、
 債務超過状態から脱し財務基盤の安定した経営を行う為の整備を行うことができました。
 今後とも、チーム・フロントが一致団結し、地域の皆様に更に愛されるクラブづくりを目指し、
 より一層努力してまいりますので、変わらぬ御支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。」
(2014年も2012年も1一字一句同じ文言)

いや、それらの株主企業様が「いくらでも増資し続ける」というのであれば、
どんどん増資すればいい。
(資本金が増えるほど、外形標準課税のところ法人税増えちゃうけど)

2014年以上に増収を見込むのであれば、「勝つ」とか「好成績」程度では増えない。
「最初から勝ち続けて、最終戦ホームで優勝するかもというシチュエーションを作る」
ことで、今年より増えるでしょう。
最終戦のシチュエーション次第です。

それを実現するためには、もっとチーム人件費をつぎ込んで、選手層を厚くしないとね。
・・・本当に?


それにしても、どこかで聞いたことのある、この展開。

株主様がどこまで増資を引き受けてくれるかはわからないが、
最終兵器は「減資して債務超過解消」する方向なのだろう。
札幌、福岡、大分などのビッグな親会社のない地方クラブが通ってきた道だ。
過去に事例があるから怖くもなんともない。

では、この2期連続(2013&14)の増資=億単位の赤字原因はどこにあるのか?
長くなってきたので、次回に続く。

posted by sca25 |00:58 | 札幌以外のクラブ分析&現状理解 | コメント(0) |

2015年01月28日

コンサドーレ札幌がEZOCAと提携。リージョナルマーケティングって何?

コンサドーレ札幌を運営する株式会社北海道フットボールクラブが、EZOCAを運営する株式会社リージョナルマーケティングとのクラブパートナーシップ、およびコンシューマーマーケティング領域における業務提携について合意いたしました。


EZOCAのプレスリリース。
http://ezoca.jp/info/610/
2015/01/16 ニュース
株式会社北海道フットボールクラブとのクラブパートナー及び、コンシューマーマーケティング領域における業務提携について

北海道共通ポイントカード「EZOCA(エゾクラブポイントカード)」を運営する
株式会社リージョナルマーケティング(本社札幌市北区、代表取締役:富山浩樹)は、
コンサドーレ札幌を運営する株式会社北海道フットボールクラブ
(本社札幌市西区、代表取締役社長:野々村芳和)とのクラブパートナーシップ、
およびコンシューマーマーケティング領域における業務提携について合意いたしました。

★リージョナルマーケティング社はクラブパートナーとしての協賛金の提供の他、
★コンサドーレオリジナルカード「コンサドーレEZOCA(仮称)」を発行し、
★サポーターの日常の購買活動がチームへの強化費としての支援に繋がる仕組みを提供するとともに、
★北海道フットボールクラブ内に新設されるマーケティングチームと
 リージョナルマーケティング社が共同で、新たなサポーター層の取り込みや、スタジアムへの集客、
 および顧客満足向上に向けての取り組みを行ってまいります。

コンサドーレ札幌のリリース
株式会社リージョナルマーケティングとのクラブパートナー及び、コンシューマーマーケティング領域における業務提携について
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015/01/018150.html


発行枚数と利用回数を上げたいEZOCAと、
コンシューマーマーケティング(特にサポ以外)がとにかく弱いコンサドーレ札幌の
思惑が一致しての今回の業務提携。

「サポーターの日常の購買活動がチームへの強化費としての支援に繋がる仕組みを提供」
という、私にとって理想形を実現したビジネスモデルとして注目しています。

どのくらい発行枚数が伸びるかは、運命共同体のサポーターとパートナー次第でしょうけれど、
ここは1つ小野カードとか稲本カードを作って、アウェーサポのお土産で買ってもらいましょう。
という脱線はさておき、今回の提携の要点をまとめます。

1)コンサドーレ札幌はサポーター以外のコンシューマーマーケティングが弱い
2)EZOCAは発行枚数を伸ばしたい
3)コンサドーレ札幌は企業と提携した事業を伸ばしたい


1)コンサドーレ札幌はサポーター以外のコンシューマーマーケティングが弱い
コンシューマーってのは、一般の人です。
つまり、地域に住んでる個人、細かくいうと、どんな年齢、性別の人が、
どこで、何を買うため、いくらぐらい使っているかというのを
調査分析して、マーケティング活動に活かそうってことです。

ここで、2点ほど復習しておきます。

★マーケティングとは?
マーケティング(英: marketing)とは、企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、
「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、
顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

★リージョナルマーケティングとは?
都道府県といった,大きな括りではなく,
市町村,さらに集落といった小さな単位にまで市場を細分化し,
各エリアの特性に対応したビジネスモデルを組み立てが,リージョナルマーケティングです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/area/area_2.html


ポイントカードといえば、全国的には、Suica系のネットワークや、
T-カード、楽天カード、航空系マイレージなどが大きいところでしょうか。
これらは、日本全国で使われるだけあって、購買データの量がとてつもなく大量です。
この大量データのことをビッグデータと呼んでます。

このビッグデータを扱ったマーケティング活動の難しいところは大きく2つあります。
A)データが巨大すぎるので分析、解析するスキルが高くないと、使えるデータが整理できない。
B)マーケターにも高度なデータ解析スキルが求められる。

両方のスキル持ってる人って、ほんと少ないです。
データの整理が得意だけど、その活かし方がわからないとか、
マーケティングは得意だが、データが大きすぎて活かせない、など。

ここで1つ大事なのが、提携先の会社名にもある「リージョナル」という考え方。
全国規模のマーケティングをやるのではなく、地方、町、区のように
「小さく考えること」が大切です。
コンサドーレ札幌の強い購買力を持つ市場はおそらく1000~2000人程度のごく小さな市場です。
この市場については、クラブも特性を理解しているでしょうから、これまでの継続でよいです。
その周りに、年1~2回もしくは数年に1度、スタジアムに来たり、グッズを買う層があります。
さらにその外側となると、もうクラブからは見えてません。

そこで、EZOCAを使ったマーケティングの登場です。
いつ、どこで、どのような商品が、いくらで、どの年齢&性別の人が、買うのか。
これを【限りなくリアルタイムに収集し】、地域のトレンドをつかもうとしています。
EZOCA側が提供したデータを基に、コンサドーレ札幌がマーケティング活動を行う。

ここまで来て、ようやくCRMって言葉も登場してきます。
その中で重点を置いてやるべきことは、↓あたりでしょうか。
1)商圏、購買力を分析
2)顧客階層別に異なる情報を収集
この辺はコンサドーレ札幌のCRM本部の方が得意でしょうから、これ以上は触れないでおきます。
(長くなるし)


ちなみに、利用額(ポイント?)の一部が強化費にというのは、
EZOCA利用者を増やすには、よいフレーズだと思います。
ただし、強化費というのが選手向けの人件費という意味でしたら是非ともやめていただき、
若手育成とか、ユース育成に使いますという、投資の側面をもっと出すと、
よりキャッチーになると思います。

今回のように、地元企業と提携して事業支援を行うこともまた、地域貢献です。
収入が増えるなどコンサドーレにメリットがあるか?という観点だけではなく、
提携先にもコンサドーレ札幌が利用価値があると思っていただけるにはどうすればいいか?を
パートナーには考えていただき、活動してほしいです。


2)EZOCAは発行枚数を伸ばしたい
3)コンサドーレ札幌は企業と提携した事業を伸ばしたい
については、もう解説不要ですね。

終わり。


余談。
ワンタッチパスというのがありますが、
あれは会員になったコアなサポーターの入場記録専用なので、
地域の購買活動に関する情報分析には、まったく役に立ちません。

posted by sca25 |00:55 | 市場 | コメント(0) |

2015年01月27日

内山裕貴(札幌)が期限付移籍。シンガポールでトップ?サテライト?どっち?

内山裕貴選手(コンサドーレ札幌)がシンガポールSリーグ1部(日本でいうJ1)Hougang United への期限付き移籍が発表されました。
1/25内山裕貴選手 ホウガン ユナイテッドFC(Sリーグ1部)へ期限付き移籍のお知らせ
公式リリースはこちら

前回記事
内山裕貴(札幌)がシンガポール期限付移籍。外国人枠埋まってるのに何しに行く?
内山裕貴(札幌)が期限付移籍。YOUkiは何しにシンガポールに?


ここまで整理すると・・・
★シンガポールSリーグは外国籍選手枠5人まで(出場人数は不明)
★すでに4人埋まっている(日本人3人+赤道ギニア人1人)
★プライムリーグ(23歳以下のサテライト)は外国人枠1人なので、こっちの可能性もあった
★期限付き移籍先のHougang Unitedは、昨年7位(12チーム中)


さてこのHougang Unitedというチーム、なぜ日本人が昨年の1人から3人に増えたのでしょう。
なぜ、コンサドーレ札幌が提携してないシンガポールのクラブへ期限付き移籍なのでしょう?
ヒントになるニュースが↓にありました。


JANUARY 5TH, 2015
【プレスリリース:Hougang United FC とパートナーシップ締結】
GFA Sporting Westlake(シンガポール2部)が Hougang United Football Club(Sリーグ)と提携
http://samurai.sg/news/859

シンガポールサッカー2部リーグに所属するGFA Sporting Westlake(以下GFA Sporting)は、
シンガポール1部リーグ(通称Sリーグ)に所属するHougang United Football Club(以下HGUFC)と、
2015年1月1日付で戦略的パートナーシップに関するMOU(覚書)を締結し、
シンガポールのトップリーグであるSリーグクラブのマネジメントに参画することが
決定したことをお知らせいたします。
このパートナーシップは双方のチーム運営およびマーケティング部門での協業を目的とするもので、
おもにHGUFCのチーム強化と同チームの更なるプロモーション展開の拡大を目指します。


このGFAは、シンガポールにあるサッカーやフットサルスクールを中心とした日系企業です。
GFA(Global Football Academy)について。
http://samurai.sg/about-gfa

つまり、この日系企業であるGFA社のクラブ(GFA Sporting-シンガポール2部)が、
2015年からHougang United(シンガポール1部)のマネジメントに参画し始めたことが
大きく影響しているようです。
先に書いた日本人選手3人体制を発表したのも、マネジメント契約以後ですから、
日本人選手を積極的に採用or活用しようという動きがあるようです。
Sリーグ公式にも「中村彰宏氏が技術スタッフとして加わる」とありました。こちら
中村彰宏氏の肩書
 ○Global Football Academy 総監督
 ○アジアサッカー連盟公認 B級ライセンス保持

GFA関係者と、コンサドーレ札幌の誰か(といっても三上GMでしょうけれど)が接点があり、
札幌側から持ち掛けたのではないかと推測しています。
(正直、どっちからでもいい話ですね)

こういった背景から考えて、外国人選手枠5人目に内山裕貴(札幌)が収まるとみて間違いなさそうです。

マーケットの面で、シンガポールSリーグの関心は低いのですが、
たまにシンガポールSリーグの情報も拾っていこうと思います。

試合結果は、東南アジアの国にしては整理されているので、
出たのかどう下記になる方は、各自参照してください。
http://www.sleague.com/fixtures-results/fixtures/s-league
DETAILS | STATS  に出場記録と交代記録が出ます。

おわり。


最後に私見を述べます。

内山裕貴選手は、これまで割と順風満帆にきた(世代別代表の主力CBで高卒トップ昇格)と思います。
しかし昨年U19アジア選手権でU20W杯出場権を逃すことにつながった失点のきっかけを
作ったのは彼ですし、その汚名返上するため成長する機会を欲していたと思います。
ただ、残念ながら昨年同様、J2で出番はないでしょうし(CBケガ人が大量に出れば話は別ですが)、
J3のJ-U22選抜に今年も選ばれたとしても
それを払しょくできるほどの出場機会を得られるとは思えません。
もっと厳しい環境に身を置き、毎週真剣勝負の場に出続け、
そこから這い上がってくるプロセスを踏まないと、
彼の能力は錆びつき、成長することはないと思います。

サッカー選手が最も成長するのは、真剣勝負の場を毎週のように継続して経験することです。
(日本でサテライトや弱い相手と練習試合やっても、ぬるい「練習」の域は出ないかと)

その環境がJ2やJ3で得られないのであれば、海外へ行く選択することは間違いではないし、
彼はそれを望んだのだと思います。
現時点で内山裕貴選手(札幌)は、シンガポールのトップリーグで通用しません。
ちょろっと出ることはできるかもしれませんが、シーズン通して毎週出続けるには、力不足。
そういう意味で、年齢別に制限を設け、若手の育成にシフトしつつあるシンガポールという選択は、
いまのところよい選択だったと考えたいです。
トップ昇格を目指す23歳以下のチームに「外国人選手枠1人」として飛び込むのも、アリだと思います。
(良い意味で私を裏切ってSリーグ1部に出まくってくれれば、よいんです)

posted by sca25 |01:40 | シンガポールSリーグ | コメント(2) |

2015年01月27日

内山裕貴(札幌)が期限付移籍。YOUkiは何しにシンガポールに?

内山裕貴選手(コンサドーレ札幌)がシンガポールSリーグ1部(日本でいうJ1)Hougang United への期限付き移籍が発表されました。
1/25内山裕貴選手 ホウガン ユナイテッドFC(Sリーグ1部)へ期限付き移籍のお知らせ
公式リリースはこちら

前回記事
内山裕貴(札幌)がシンガポール期限付移籍。外国人枠埋まってるのに何しに行く?


今回の期限付き移籍ポイントは、↓でしょう。

★シンガポールSリーグの外国人枠は4人
★これに加えてプライムリーグ(23歳以下のサテライトリーグ)の外国人枠は1人

内山裕貴選手(札幌)は、Sリーグとプライムリーグのどちらの契約なのか?というところです。

しかし、↑の内容には1つ間違いがあります。
それは、どこでしょう?

答えは、
シンガポールSリーグの外国人枠は「4人」ではなく「5人」が正解。

以前は4人だったので、その記憶を頼って書いていたのですが、2014シーズンは外国人枠5人あります。
http://en.wikipedia.org/wiki/2014_S.League
Each club is allowed to have up to a maximum of five foreign players.

改めて調べると、2012年までは4人⇒2013年から5人になったんですね。

Sリーグ公式で2015シーズンのレギュレーションが見つからないので、
5人のままではないような気がしますが、公式発表を待ちたいところです。
(東南アジアのリーグの規則は頻繁に変わるのでついていくのが大変。。。)

なお、2013年からの規則集は↓です。
■S.LEAGUE OFFICIAL HANDBOOK 2013
http://www.sleague.com/docs/default-document-library/s-league_rules_2013.pdf?sfvrsn=2
http://www.sleague.com/about/handbook


昨シーズン終了後に、2015年のチーム数減とレギュレーション変更の報道がありました。
http://www.todayonline.com/sports/football/uncertainty-over-s-leagues-changes-2015
そこでは、以下のようにあります。

New age restrictions for local footballers will see teams limited to a maximum of five players aged 30 and above and a minimum of three players aged 25 and under for teams with a 22-man squad. 
Those with a 20-man squad will be allowed only four players over 30 years old and a minimum of two in the 25-and-under bracket.
As in the 2014 season, five foreign players will be allowed for each team, but incentives will be given to those that recruit one aged 21 and under.

(ざっくり意訳)
地元のサッカー選手のための新しい年齢制限は22人のチームとチームのために、
30歳以上のプレーヤーを最大5人まで、25歳以下のプレーヤーを最少3人とします。
20人のチームを持つ人は30歳以上の選手を4人まで許可され、25歳以下を最少2人とします。
2014年シーズンのように、5人の外国人選手が各チームのために許可されますが、
インセンティブは、21歳以下を採用するものに与えられます。


んー、自分の英語力のなさを痛感するw
(誰かフォローしてくださいw)

google翻訳ではいまいち翻訳なんですが、つまり、保有する選手の数によって、
30歳以上選手の最大人数と、25歳以下選手の最少人数が変化するということと解釈しておきます。
その上で、外国籍選手枠は5人ですが、21歳以下の国内選手を採用しているクラブのみ、
外国籍選手枠を利用できるということのようです。
本当かどうかは、そのうち公式規則が出てくるでしょうから、それまで待ちます。
とりあえず「外国籍選手枠は5人」ということだけで話を進めます。


このため、Hougang Unitedの外国籍選手枠は、
中武駿介(24歳)⇒昨年からいた
山下訓広(28歳)⇒新加入
高橋真登(24歳)⇒新加入
Francisco Salvador Ela (34歳)⇒新加入(レアルマドリッドCでスタートし、昨年はラオスにいた)
+
内山裕貴(19歳)⇒新加入
となります。

昨年から今年にかけて、東南アジア各国のリーグでは、
自国選手強化のために外国籍選手枠を減らす傾向にあります。
直近ではベトナムが2人に減らしました。
そんな背景もありつつ、外国籍選手枠4人だか5人だかで混乱しましたが、
2015シーズンも条件付きながら5人ということは間違いなさそうです。

でも、シンガポールのトップリーグで出られるのでしょうか?
そもそもなんで、コンサドーレ札幌が提携してないシンガポール?
その辺については、次回で触れます。

posted by sca25 |01:37 | シンガポールSリーグ | コメント(1) |

2015年01月27日

内山裕貴(札幌)がシンガポール期限付移籍。外国人枠埋まってるのに何しに行く?

内山裕貴選手(コンサドーレ札幌)がシンガポールSリーグ1部(日本でいうJ1)Hougang United への期限付き移籍が発表されました。
1/25内山裕貴選手 ホウガン ユナイテッドFC(Sリーグ1部)へ期限付き移籍のお知らせ
公式リリースはこちら


シンガポールSリーグ2015 (Great Eastern Yeo's S League 2015)と
内山裕貴選手(札幌)が期限付き移籍となる、Hougang Unitedについて調査しました。

■Sリーグ2015シーズン
リーグ名:Great Eastern Yeo's S League(タイトルスポンサーが2社!)
試合期間:2015/3/1(sun)-11/22(sun)
節数  :27節(10チームx3周)
チーム数:10チーム

シンガポールSリーグのHP
http://www.sleague.com/

1/23に発表されたばかりの今季の試合日程です。
2015シーズン日程
http://www.sleague.com/fixtures-results/fixtures/s-league

ちなみに、2014シーズンは、2014/2/21に開幕し、10/31に閉幕しているため、
2015シーズンは昨年より開幕も閉幕も遅いです。

■Hougang Unitedについて
公式HP
http://www.hgfc.com.sg/
最近の東南アジア諸国のクラブらしく、最新ニュースの多くがfacebook発信のようです。
2014シーズンは、7位でした(10チーム中)。

過去に優勝経験はありません。
http://en.wikipedia.org/wiki/Hougang_United_FC


今回の期限付き移籍ポイントは、↓でしょう。

★シンガポールSリーグの外国人枠は4人
★これに加えてプライムリーグ(23歳以下のサテライトリーグ)の外国人枠は1人

内山裕貴選手(札幌)は、Sリーグとプライムリーグのどちらの契約なのか?というところです。

結論を言うと、プライムリーグ(23歳以下)っぽいです。
「っぽい」なのは、Hougang Unitedのリリースで書いてないから。
シーズン開幕すれば、トップリーグかプライムリーグのどちらかに登録されるでしょうから、
どういう契約なのかは、そこでわかるでしょう。
もしトップリーグだとうれしいですね。

以下、その獲得した外国関選手に関する情報ソース。
外国人獲得については、Sリーグ公式に書かれていました。
http://www.sleague.com/news-features/news/2015/january/hougang-snap-up-ex-real-madrid-c-striker/

サッカーキングにも日本人3選手と契約と報道がありました。
http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20150116/271782.html
http://mainichi.jp/sports/soccer/soccerking/archive/2015/01/16/271782.html

すでに獲得が発表された以下の4人は、プライムリーグ(23歳以下)に入れませんから、
Sリーグ1部の外国人枠4人は埋まっていることになります。

中武駿介(24歳)⇒昨年からいた
山下訓広(28歳)⇒新加入
高橋真登(24歳)⇒新加入
Francisco Salvador Ela (34歳)⇒新加入(レアルマドリッドCでスタートし、昨年はラオスにいた)

誰かが退団したら、プライムリーグからトップ昇格するんでしょうか。
開幕直前に契約切られちゃうのはよくある話ですから、開幕時にどうなってるかは読めません。


と、ここまで調べていて、1つ誤りがあることが判明しました。
シンガポールSリーグの外国人枠は「4人」ではなく「5人」が正解。
長くなってきたので、詳細は次回に。

posted by sca25 |01:33 | シンガポールSリーグ | コメント(0) |

2015年01月17日

愛媛FC粉飾決算発覚!過去2年は実は赤字だった!ライセンスはどうなる?

愛媛FCが2012~2013年度の会計報告で黒字と発表していたが、実は赤字だったと発表。
平成24年度および平成25年度の決算処理に関するご報告とお詫び(愛媛FC公式)

先に私の見解を述べておきます。
粉飾決算そのものはよくないことですが、今回の1件で分かったことは、
愛媛FCの経営は厳しいものの、思ったほど悪くない、
むしろ地方クラブとして悪条件が多い中で大健闘してるほうじゃないの?
といったものです。

1億円超の営業赤字を黒字に見せるため数千万円もの寄付を受けるクラブもあれば、
実態は数億円の営業赤字でも黒字に見せるため数億円の補填を広告料収入にするクラブもある。
それらと比べたら、経営状況はよっぽどマシなほうです。
単に愛媛にはビッグな親会社からの補填がない(もしくは少ない)というだけです。

赤字は赤字ですし、大変な思いをされていると思いますが、債務超過でもないですし、
悪いところを改善するよいきっかけを得たと思って、
今後さらによりよい経営をしてほしいと思います。

Jリーグの会見での発言から1つ拾っておきます。
「それから裁定委員会のほうですが、これから第三者委員会を組成します。
県と伊予銀行も全面的に協力しようということなので、
これからメンバーが選ばれていろいろな調査が行われることになると思います。」
冷静に考えれば分かりますが、今回の1件は多少なりともイメージダウンはあると思いますが、
地域やJリーグが突き放したり見放すようなベクトルの問題ではないということは理解しておきたいです。


ここから本題。
様々なメディアで扱われてますが、今回の一件について何が起きたのか
サッカーキングが分かりやすくに書いているので、一部引用します。


本件は昨年10月に退社した元経理担当者が、クラブ決算を黒字化させることを目的に
2年間にわたって不適切な会計処理を行っていたことに端を発する。
平成24年度は約50万円の黒字が実際は約3400万円の赤字に、
平成25年度は約150万円の黒字が実際は約6100万円のマイナスとなり、
2年間で合わせて約9500万円の赤字に修正された。
この複数年度における架空計上を、結果的に公認会計士も見落としたことで
粉飾決算が成立してしまった。
なお、平成26年度は約430万円の黒字が見込まれており、
現時点までの調査では問題ないとされているが、
Jリーグ側はこれまでと異なる監査法人での決算処理を求めている。
愛媛FCが多年度にわたる粉飾決算……第三者委員会で追加調査へfromサッカーキング


もう少し踏み込んで、Jリーグの会見内容を読みたい方は、
スポーツナビ(Jリーグの会見内容全文)をご覧ください。
Jリーグの会見内容を読まないことには、今回の件に触れてはいけないと思います。
何が問題なのか分からず「粉飾!粉飾!」と騒ぎ立てるだけになるので。

愛媛FCの粉飾決算にJリーグ側が見解 第三者委員会を設置、さらなる原因追及へ


代表戦(18時)の開始直前(17時)に、
Jリーグが愛媛FCの経営状況について記者会見すると情報が流れたので、
メディアの報道を埋没させる絶妙なタイミングでした。
現に、アジアカップの話題で埋もれてしまいましたから。

さて、今回の件を掘り下げる前に、過去3年(2011-13)の経営情報を振り返ります。
ehimePL

今回の粉飾決算の原因は、どこにあるのか?
正確に言うと、なぜ粉飾決算せねばならないほどの赤字を生んでいるのか?
について分析します。

ポイントは3つ
1)2年で入場者数が16,000人も増えているのに、入場料収入が300万円しか増えてない。
2)営業費用増の主因がチーム人件費で人件費比率は年々上がっている(41%→44%→45%)
3)広告料収入(175→199→217百万円)、アカデミー収入とも増えている(51→63→67百万円)

【解説】
1)2年で入場者数が16,000人も増えているのに、入場料収入が300万円しか増えてない。
2013年のJ2の平均客単価は1222円なので、愛媛の675円はかなり低い部類に入ります。
というか、J2で一番安いです。
16,000人も増えたのですから、入場料収入が増えてもよさそうですが、
経営状況を好転させるほどの増加にはなっていません。
とはいえ、16,000人も増えたのですから、スタジアムの広告効果が増し、
それが広告料収入の増加(175→199→217百万円)に寄与しているという捉え方もアリです。

直感的に「タダ券」を想像されると思いますが、
小学生の無料招待事業ストライカーファンドの招待券など、
0円客が増える要素はあるので、あまり問題視してません。

この客単価低下(=なかなか上がらない)の根本原因はそこではないと思います。

長くなるので端的にまとめると、以下に問題があると考えます。
1)陸スタ
2)スタジアムのアクセス
3)J2クラブなのにバックスタンドの価格設定はJ1仕様

J2中位~下位のクラブのサッカーをアクセスがいまいちで屋根なし陸スタの
バックスタンドの中央で見るのに2800円も払う人は、
いわゆるサポーターでないとなかなか支払わないと思うのです。
自分なら何かもの凄いシチュエーションがあれば行きます。
(J2優勝とか降格の一歩手前とか)
そうでないと難しいなあ。
(ドームや三ッ沢なら行くが、厚別には行かないのと同義)。

じゃあどうすれば?という話になるのですが、
愛媛FCは発信する情報が多いし、
活躍して巣立っていく期限付き移籍選手が多いし(横浜FM斎藤学、甲府堀米勇輝など)、
四国最強のユース(2014は四国プリンス2位!)があるし、
2013年から始めた小学生は全試合無料招待フリーパスがあるし、
そういった魅力が少しずつ広まって、
入場者増、広告料収入増、アカデミー収入増につながっています。

粉飾決算したり、赤字だったり、陸スタだったり問題ありますが、
よいクラブなんです、愛媛FC。

長くなってきたのでつづく。


おまけ
一般紙でも扱われているので、リンクを貼っておきます。スポーツ紙は割愛。
読売新聞
J2愛媛、9千万円の赤字隠し…制裁を検討

毎日新聞
<J2>愛媛FCが粉飾決算…12・13年度、実際は赤字

朝日新聞
J2愛媛FCが粉飾決算 12・13年度、赤字を黒字に

愛媛新聞(愛媛FC会見動画あり)
愛媛FCが不適切会計 12・13年度赤字に

スポーツナビ(Jリーグの会見内容全文)


posted by sca25 |14:00 | J2各クラブ(札幌以外) | コメント(1) |

2015年01月16日

私が溝畑宏氏を推薦する理由(2)

推薦といっても、持株会とは全く関係のない、とあるセミナーでの話。

親会社のない地方のサッカークラブ(札幌福岡など)が、
もっと大きなクラブになるには、何をすればよいか?
という議論になったときの話。

私が、親会社のない地方のサッカークラブ(札幌福岡など)が、
もっと大きなクラブになるには「溝畑宏氏を営業マンにする」と考えたのは、なぜか。

前回記事
私が溝畑宏氏を推薦する理由(1)こちら


1)親会社のない地方クラブに社長としてタイトルをもたらした経験もつ唯一の人物である
2)大スポンサーを引っ張ってきた行動力と営業力とクロージング力を持つ人物である
3)成功と失敗を経験しつつ社長退任後すぐに異業種の第一線に転じた人物である

解説
1)親会社のない地方クラブに社長としてタイトルをもたらした経験もつ唯一の人物である
2)大スポンサーを引っ張ってきた行動力と営業力とクロージング力を持つ人物である

Jリーグが誕生して20年余り。
Jリーグには、リーグ戦、カップ戦、天皇杯などのタイトルありますが、
これらのタイトルはビッグな親会社を持つクラブが獲得してきました。
しかし、その歴史上、唯一の例外が2008年ナビスコカップを制した大分トリニータです。

ただやみくもに努力だけしたわけでもないし、たまたまよい選手や監督がいただけでもない。
タイトル獲得ができる選手や監督・スタッフを保有できるチーム人件費を賄うため、
地元に属さない大スポンサーとクラブを結び付けたことが大きいです。
Jリーグの理念からすれば、地域やクラブに関わる企業がスポンサードするのが通例ですが、
全く関係のないところから、胸スポンサーを見つけてくるなどの成果をあげています。

よいことばかりではなく、クラブと県や知事との関係性や、
資金繰りが悪化し債務超過額がえらいことになったり、
異常に高い人件費率など問題も数多くあるのですが、
自治省出身で県に出向した経歴を持つ元役人ともいうべき人が、
それだけの行動力を持つというのは驚きですし、それを活かす手はないと考えています。
注意したいのは「任せる」ではなく「得意分野を活かす」です。

ちなみにタイトル獲得の惜しい例としては、2012年のリーグ戦で仙台が2位、
2014年の天皇杯で山形が準優勝、2006年の天皇杯で札幌が3位というのがあります。


解説
3)成功と失敗を経験しつつ社長退任後すぐに異業種の第一線に転じた人物である

大分のクラブ経営が行き詰まり社長退任し、表に出てない問題もあるようですが、
そういった過去を持ちながら、社長退任後にあっさりと「観光庁長官」に就きます。
言葉悪く言えば「どういう神経をしてるのか?」となるのですが、
その図太さには驚かされます。

経営失敗した状況で社長退任した人で、すぐに表舞台に返り咲く・・・
いや、表舞台に居残った人物ってJリーグの歴史上、ほかにいるのでしょうか?
(潜伏期間wを経て表に出てきた人はいますが、居残ってる人が他にいたかな?)

そもそも溝畑氏よりもひどい経営でもっと大失敗したサッカークラブ社長経験者を
私は他に3人は挙げられます。
そこでの反省や経験は、そのクラブの中で活かされていると思いますし、
それらの社長経験者をどうこう言うつもりはありません。
でも、失敗の度合いが大小はともかく、追われるように退任した社長経験者はたくさんいる中、
メディアの前に居残ってるのは溝畑氏だけかと。


結論。
今後どんな展開が待っているのか、外から傍観したいと思います。
私は持株会会員ではないので、あれこれ口出し無用ですし。

持株会の理事に推薦され承認されたとの新聞記事が載ること自体極めて異例で、
それだけメディアにとっては扱いやすい人物なことが垣間見えます。
(元役人というのがミソですね)

持株会の理事会という組織は、定期的な理事会開催はされているようですが、
外から見て休眠(または硬直化)してるように見える(ある種理想の姿ではある)ので、
活性化するとか刺激を与えるという意味では、よかったんじゃないでしょうか。

こういった会員組織の場合、理事候補を否認/容認することって、
どんどん無関心になっていきますから。

でも、持株会ではなくて、クラブの営業部門の外商担当のような立場に収まってほしいなあ。
○○部長のような役職とか部門トップや社長ではなく、という条件が付きますが。
そして、溝畑氏の持つ人脈とクロージング力と営業力と発信力を「利用」してもらいたいです。

んー、なんだかえらそうな締めだw

おわり。

posted by sca25 |03:01 | | コメント(1) |