2009年03月27日
連載7
岩崎は困っていた。まいった。 次の練習方法のことで、しっかり悩んでいた。 それもこれもサッカーマガジンの漫画のせいなのだ。 岩崎が考えていた次の練習は、テニスに学んでラケットでボールを打つように、選手を抱えてラケットに見立てて、高所からヘディングする。この練習をしようとしていたら、そのことを発表するのに残業で時間がかかって遅れたら、なんと、似たようなネタの漫画が出てしまった。 こんな偶然あるか! 断じて岩崎のものまね発想ではない。先に発表した方が勝ちね。がっくり。 これはさあ、岩崎が三角山放送を聞いていて、ひぐまさんの「あー、誰それが、後1メートル、背が高かったら」ってなコメントを聞いたら思いついた。そんな流れで進むはずだったのに、惜しい! 仕方ないからキャンプに出るか。 キャンプと言えば、もちろん、トレーニングのキャンプではなく、 ♪キャンプだホイ、キャンプだホイ、キャンプだ、ホイホイホーイの 焚き火を焚いて、ジンギスカンをする、「あれ」である。 岩崎は後志地方のチームが行くキャンプ場は当然、積丹と決めていた。人が少ない日本海に面したところでキャンプは始まった。 と言って、選手をおびき出しておいて、やはりサッカーチームのキャンプである。ジンギスカンの前には、やはりランニング。海辺から一気に積丹岳へ駆け上がる。当然、まだ雪が残っている斜面を登っていく。スノーモービルで遊んでいる人に負けないよう必死にクライミング。 頂上で絶景を楽しんで、また、駆け下りてきた選手達に、今度こそジンギスカンが待っていた。タレは、当然、サッポロビール園のタレだ。ジンギスカンのタレはこれに限る、と選手会長の・・・・・あれ、最近、選手会って、あったっけ? まあ、いいや。この山頂往復を毎日10本走ったクンサドーレはみるみる逞しくなった。続く。
posted by yordel1 |23:34 | コンサドーレ |