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2007年04月01日

【吃驚】J2札幌が大宮FW吉原を獲得へ【補強】

 J2札幌がJ1大宮FW吉原宏太(29)の獲得に動いていることが分かった。移籍が実現すれば吉原にとっては8シーズンぶりの古巣復帰となる。
 
 札幌は第6節第1日目終了時点で暫定首位と、6シーズンぶりのJ1復帰へ向けて好位置につけている。好調の要因は昨シーズンとはうってかわって安定した守備。ここまで失点はわずか2とJ2屈指の守備力を誇る。
 一方で課題は決定力。一部のサポーターからは昨年まで柳下前監督のもとで培ってきた攻撃サッカーとのギャップに戸惑う声も聞かれる。これに対し、クラブはサポーター集会などさまざまな機会を利用してチームの方針を訴え続けている。月1回発行されている情報誌では、三浦監督がチームについて語るという新企画もスタートした。
 チームは決して守備一辺倒のサッカーを指向しているわけではない。攻撃力アップという戦力上の理由と、このメッセージを分かりやすい形で伝える方法として選択されたのが「吉原獲得」だった。
 
 吉原はここまでリーグ戦3試合・カップ戦2試合に出場して計2得点。カップ戦はスタメンだがリーグ戦はベンチスタートが多い。昨日の試合ではじめてスタメン出場したものの、レギュラーポジションを確約されているわけではない。チームもリーグ戦4連敗と波に乗れていない。環境を変えることで閉塞感を打破したいという思惑がある。
 一方、札幌の今季登録メンバーのうち、FWはわずか4人。財政難から少数精鋭でシーズンに臨んだが、ここにきてダヴィが右ひざを痛めて離脱。こうした不測の事態がいつまた生じるか分からない。MF砂川をFW起用するという手段もあるが、「あくまでそれはスクランブル。決定力のあるFWが取れるのなら、取るにこしたことはない」(三浦監督)という現場の意向にクラブ側が応える形となった。昨年まで三浦監督の下でプレーしていたことから、戦術理解の面でも不安はない。かつてはチームの顔だった吉原の復帰は今後の観客動員にも好材料だ。
 
 チームは吉原に、ルーキーイヤーにつけた背番号「38」を用意しているという。吉原の意向次第ではキャプテンの芳賀から18番を剥奪する可能性もある。昨年のクラブ10周年記念試合ではビデオメッセージを寄せた。札幌のことは決して忘れてはいない。「いつかは恩返しがしたい」、その思いは実現するか。【2007年4月1日 Gasenetta dello Sport

posted by tottomi |08:41 | その他 | コメント(9) | トラックバック(1)

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