2023年07月02日
降格1の弊害
J1では優勝するには、1試合当たりの勝ち点率が2以上ないと その争いには絡めない。 直近6年間でも2.00〜2.44が優勝チームの1試合当たりの勝ち 点率になる。 現在、2.00以上をクリアしているのは1位〜3位の3つのみ。 つまり、横M・名古屋・神戸で、4位の浦和は1.89なので、 更に勝率を上げない限り優勝争いには絡めないはずだ。 逆で言うなら、降格チームの1試合当たりの勝ち点率は直近6 年間で、0.74〜1.15となっている。 (特別ルールで降格がなかった2020年の2チームも入れて、6 年間で15チームを対象として算出) そこで現在の下位3チームの状況を見てみたい。 16位 横C 0.74 17位 柏 0.68 18位 湘南 0.67 そう、驚くことにこの6年間での最低ラインが16位の横Cと 同レベルで、更に2チームも下にいるのはかなりの異変だ。 つまり、優勝争いは例年通りで進んでいるが、残留争いは 史上稀に見る低レベルの争いということだ。 なぜ残留争いだけがそうなっているのかは、やはり降格が 1チームだけという変則ルール適用の弊害だと思っている。 おそらく通常通りの2チーム自動的+1チーム入替戦だった なら、こうはならなかっただろうと思う。 だいぶ以前にも触れたが、J1チームを増やすのはレベル 低下の誘発にしかならないし、いろいろな皺寄せがあると 思っている。 秋春制にしても、20チームにしての試合増をルヴァンで 調整しようとしてるが、18チームのままでルヴァン調整 をするなら、試合数が少し減り、暑くても寒くても厳しい だろう季節への喰い込ませをしなくて済むはずだ。 4試合しなくていいなら1ケ月を使わなくて済むのだから。 現時点で16位以下が本来なら落ちるような1試合当たりの 勝ち点率にも関わらず2チームが残留するのに、更にJ2 から3つ上がってくる来季のJ1はおそらく今季以上に下位 と上位との差が大きく開くのではと思っている。 (それにしても、下位3チームの率の低さは例年に比べて 突出して酷いし、更に補強すべき夏のウィンドーが逆方 向に働いているため、この3チームはこの調子で最後まで 進むような気がする)
posted by sapporo789 |10:40 | コメント(0) | トラックバック(0)
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