2006年01月24日

虚業の果て

いやー、ついにホリエモンタイーホですか。

そもそも企業というものの社会的意義っていうものを履き違えていたんじゃないですかね~、逮捕された人たちは。

企業というものは、もちろん売り上げを上げて、利益を得て、投資してくれた株主に配当を出すというのが直接的な目的ではありますが、それだけではありません。生産活動(モノをつくるだけじゃなく、サービス提供とかも含む)を通じて、社会や生活者にどれだけ貢献するか、ということが前提でなくてはなりません。短期的には莫大な利益を得る手法を用いても、それが社会的な利益に結びつかないと、会社としては長く持たないと思います。

本来、ライブドアだって、IT業界のいち企業として、ウェブコンテンツを通じたサービス提供という形で社会に貢献していたはずですし、それが本業たるべき企業であったはずなのに、それを超える虚業で得た利益にばかり目が行ってしまい、本来あるべき、企業としての「ライブドア」の姿を見失っていってしまったような気がします。
そしてそれは、日本全体が、わずか十数年前に「バブル経済」という形で体験していたはずです。
当時はいろんな企業が本業そっちのけで株や土地やゴルフ会員権などを投機対象に利益ばかりを追い求めていました。それが地上げなどの行為を生み出し、社会全体の利益を損なうようになってしまい、ひいては景気の上昇を引き止めてしまったことを、今一度思い出さなくてはならないのではないでしょうか。

株などの投機は決して悪いことではありません。ただそれは保有資産を「運用」するレベルでの話。銀行に預金をして利息を得るのと同様に、(元本割れのリスクはありますが)余剰資産を増やすというレベルにおいて、有効なことだと思います。それが本業そっちのけでその利益を追い求めるようになってしまうと、大きなしっぺ返しを喰らうことになるような気がしてなりません。

ま、持たざるもののひがみと取られても仕方ないですかね(笑)。


posted by なおし |03:23 | ニュース・時事ネタ | コメント(0) | トラックバック(0)

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