2007年09月11日

12人だッ!おめえらのやることは危なっかしくて見ちゃいられねぇッ

昨夜は大荒れカード大会になった湘南vs東京Vを見ていたはずが、
ついNHKハイビジョンでやってた「黒澤明への挑戦」を見てしまった。
森田芳光監督が「椿三十郎」のリメイクをやる話は聞いていたが、
そのパブリシティということか、特集が組まれたわけだ。

オイラは高校時代に映研にいたが、当時はビデオなんかなく、
黒澤映画と言えばたまにリバイバルの封切り扱いで「見せていただく」
しかなかった。今のようにビデオソフトをレンタルしたり、スカパー!
などで簡単に黒澤を見られる今が、夢のようである。
ちなみに高校時代に見たのは「赤ひげ」「野良犬」「生きる」ぐらい。
「七人の侍」も「用心棒」も、カタギになって初めて見られた。

で、そういうレジェンドな作品のリメイクに挑む現代のスタッフ、
役者達の奮闘ぶりを伝える番組を、つい夢中になって見てしまって、
なかなかやるじゃん、久しぶりに見に行こうかな、とか思って
番組を見終わり、しかし気持ちは高ぶってしまっていたので、
思わずライブラリから以前に録画してたオリジナル「椿三十郎」
を鑑賞してしまったわけだな。

「死ぬも生きるも、我ら九人!」 「十人だッ!」

 くわ~~~っ、かっこい~~~

「聞き分けが良いな。いい子だ」

 エロ渋い~~~っ

「どうしてもやるのか」「やるッ!」

 うわわ、うわあ、うあわ、わわわ

「お前らも、おとなしく鞘に入ってろよ」

 じ~~~~んん

「…アバヨっ」
 (どどん、どどん、どどん…)

 うおおおおおおおおおおおおおおおお…。



いかんよ、これはもう、マスターピースだよ(汗) 
モナ・リザの複製は数あれど、どれ一つとしてレオナルドの
オリジナルを凌駕するどころか、似ても似つかないシロモノ
になるのと一緒だよ(汗) 
これを同じ事をやるだけでも超無謀だよ。


と、オリジナルのわんだほーさにのたうち回っていたわけだが、
それでも実は新作の意欲をムダだとは思わないのだ。
オリジナルの凄さはわかりきった上で、新たな挑戦にも
関心はあるのだよね。


さて、オイラが応援したいサッカーチームは、
果敢に「新たなチャレンジ」を、たとえ無謀だと謗られようと
挑もうとするチームだ。

札幌は果たしてこれからの戦いを、自分たちなりの戦いを
作り上げていく場とすることが出来るだろうか。
それとも、単なる「過去にそう言う試合があった」とうち忘れ
去られるプレイに留まってしまうのか。


「12人だッ!」

posted by FT |21:16 | アート・カルチャーネタ | コメント(0) | トラックバック(0)

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