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2006年09月30日

とりあえず3トップの総コケを祈念しつつ雑感(笑)

一昨日よりも昨日の方が筋肉痛だったオイラです。
意外と風邪をひく気配は今回無かった。
サウナスーツのような記事のブルゾンを着ていって、
生地は薄くてペラペラなのだが、保温性が高くて
オイラは試合中暑くて汗をぬぐうほどだった。
気温は寒かったが、ずぶ濡れでもあまり寒さを感じなかった
のは、あれのおかげだったと思う。

***

雨中観戦は初めてだったので、初めてビニールカッパも買った。
デカイ図体のおいらにも使えるのか不安だったが、少し裾が短い
感じがした以外は胴回りも何もかも楽々だった。
尻のところがもう少し長いと、座ったときに尻が濡れなくて
ありがたいのだが、これは贅沢(汗)
あと、どうせ濡れるから、と3150円はちとお高いが、
バスタオルを買った。買ってすぐビニール袋に入れ、試合後に
ほぼサラサラの状態で顔をぬぐいながら首に掛けて帰った。
帰りに体が冷えなかったのはこれのおかげ。

***

石井の応援ソングがマイナーで景気が悪い、地味だ、ダサイ
との声を何カ所かで散見したが、オイラは大いに気に入った。
音程がややとりにくいが、それはまだ慣れてないせいだろう。
ずいぶんと耳に残り、口ずさんでいる。

応援歌はマイナー上等だ。
応援歌は選手を鼓舞すると同時に、相手選手への圧迫感、恐怖感
を与えるものだろう。この選手は危険だ、アブナイ、おっかない、
そして、かなわない、と無意識に植え付ける必要がある。
その意味では、マイナーな曲調の応援歌は大いに有効と思うがどうか。

ところでついでに、前にも言ったことがあるのだが、
戦況が受け身になったとき、ゴール前で攻められている時に、
守備陣を鼓舞するための応援歌が欲しいのだが。
林コールばかりでは、林への精神的負担を増すばかりでなく、
守備の選手を蔑ろにしているようにも感じてしまうのである。
「集中して守れ!」と後押しする歌が欲しい。
今季の札幌の泣き所は防御利率の低さだったわけだから、これは
ぜひ考えていただきたいものであるよ。

***

新聞記事や、それに関連して来季の体勢うんぬんのことについても
やや言いたいことがあったが、それはまた今度。

posted by FT |12:27 | コンサドーレ札幌 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月28日

秋風秋雨人を愁殺す&「確率の丘」歌詞解説補遺

鳴門で2回とも勝てず「下位に弱い札幌」を定着させて
しまった相手に、きちんと清算した。
雨中の観戦はさすがにあずましくなくてこたえたが、
見に来たかいはあった。

やはりポイントはアンドレの退場だろう。
前節の柏戦ではこのアンドレが効いていて
柏のサイド攻撃の芽をことごとくつんでいた。
監督の言うとおり、前半はどっちに転んでいても
おかしくない、ジリジリした展開。前節と同じですね。
ジョルジーニョには案の定おっそろしいシュートを何度か
撃たれたが、今日は(も?)ゴールポストが13人目だった。

少なくなったDFで、前節4点のフッキを抑え込もうと
したぶん、他の選手のゴールを呼び込むことになった。
ゴル裏からは砂川が数度のミスにもめげず必死にゴールを
狙う姿が印象的だった。中盤の徳島のパス回しを再三果敢に
切り取っていく智樹が効いていて、さっきビデオで見た中継
でもノノさんが絶賛してた。

中盤を省略してのカウンター狙いにも見えたかも知れないが、
確かに札幌と同じシステムになった徳島相手の中盤はえらく
混雑していて、特に前半はあまり有効に使えてなかった。
やはり欠けたDFを補うためにMFが分散してくれたせいなのか、
その後はずいぶん札幌の中盤が動けるようになった。

相手が飛車落ちでの後半だったので、その点は辛く減点か。
理想的なポゼッションサッカーの結実、とまではまだまだ道遠し
だが、自信をつけてくれればいい。慢心は困るが、これくらいのことが
実は自分たちに出来る、という自覚で、これからの試合に臨んでほしい。

さて、昨日紹介した平沢進「確率の丘」だが、
昨日省略した後半、締めの歌詞はこうなっているのだ。

瞬きよ崇高に時の意味を変えて
絵空よと消えかけた町の門を開け
口笛よ驚異たれ水を空に返し
新しき雨と化しキミを讃え振れ


「瞬きが時の意味を変える」とは、札幌が
あっという間に上位陣に肉薄することを期待されている
ことを指し、その結果として(J1昇格なんて)絵空事」
と思われ「消えかけた町の門」すなわちJ1昇格圏内に
最後にギリギリ滑り込むチームを幻視している。

そして。
「口笛」はもちろんサポの声援。
その後の歌詞は今夜の情景なのだ。
「水を空に返し新しき雨と化しキミを讃え振れ」
勝利の歓喜の雨にうたれるキミ(選手たち)を讃え振られるのは
ビッグフラッグ、そして当然「雨が降る」と掛けているのだった。

posted by FT |00:47 | 060927vs徳島in厚別 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月26日

確率の丘

吹き飛ばされる枯葉の舞に
空一群の星は沸く
なお幾万の風さえを分け
着地の時を見逃すまいと

不意に聞く産声が星の名を変え
丘に咲く花々は知らぬ香を着る


口笛よ奇跡たれ 海さえ揺るがせと
迷いよとさらわれた未来(あす)を人に返し
舞う砂よ 道理なる火の楔と化して
丘に立つ新しきキミを庇い燃えよ


from 平沢進「白虎野」


解説
「吹き飛ばされる枯葉の舞に空一群の星は沸く」とは
秋も深まり落葉の舞う厚別公園競技場で、
シーズン最後のナイトゲームに歓声が沸く様子です。

「なお幾万の風さえを分け 着地の時を見逃すまいと」
とは、厚別名物の風と、上位とのゲーム差を離された逆風
をかけており、それを乗り越えて「着地の時」すなわち
試合の勝利の瞬間を迎えるカタルシスを表します。

「不意に聞く産声が星の名を変え 丘に咲く花々は知らぬ香を着る」「産声」は勝利に酔うサポの歓声であり、それが「星の名」
すなわち上位3位内に連なるチーム名を書き換え、札幌が
今まで味わえなかった上位に到達することを「知らぬ香を着る」
と歌います。


「口笛」はもちろんサポの歓声。これが「奇跡」を呼び
「海(=海沿いにあるチーム、湘南もしくは横浜を指すか)さえ
揺るがせ」と叱咤します。
(昇格圏なんてただの)迷いよ、とさらわれた未来(あす)」
とは、一度は勝利に見放されて昇格が雲散霧消しかかった時期を指し
ますがを、これを「人に返し」つまり他チームに押しつけ(笑)
逆転することを予言します。

「舞う砂よ 道理なる火の楔と化して 丘に立つ新しきキミを庇い燃えよ」
すでに言うのも愚かでしょう。「丘」(=厚別、札幌ドームのピッチ)に立つ
新生コンサドーレ札幌の若き選手たちをサポートする観客達が、
赤黒のレプユニに身を固め、燃え上がる炎のように、そしてスタンドに
くさびのようにそそり立つフラッグを振りかざしながら、苦境のチームに
声援を送って支える姿が彷彿とする歌詞です。


この歌のように、札幌が「確率の丘」に立つことを願います。


注・念のためですが、上記は全て一種の妄想的な冗談です(笑)
  しかしサポ的にはかなり本気。

posted by FT |23:55 | 応援歌 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月26日

一匹の蝶(赤黒模様)

え、あのカート・アングルがTNAに参戦ですってよ奥様!

一日遅れの情報にすっかり仰天しているアメプロ好きです。
しかしこれがWWEとTNAの水面下の交渉の結果であれば、
ジェームズ・ギャングのニューエイジ・アウトローズとしての
WWE復帰とか、同じくケビン・ナッシュWWE復帰でnWo復活で
DジェネレーションX vs nWo のマンデーナイトウォーの決着戦
なんてのも、にわかにありそうな雲行き(汗)

先日日曜、様々なよんどころない事情が押し寄せ、ついに
日射病で倒れてしまった(汗)
気をつけないといかんねえ、すずしくなったとはいえ。

で、今でもかなり全身がヨイヨイで、しかも明日は雨だという話。
平日のナイターは体が大事、あまり無理は出来ないのが普通だが、
明日は這ってでも行きたい厚別。
職場では野球一色に盛り上がり、250万の10人VIP席シーズン券
を買おうかなどと浮かれた景気のいい話一色で、札幌のことなど
鼻も引っかけられない現状には、奮起せざるを得ないでしょ。

明日厚別に行く行かないは個人の自由。
厚別ではなくドームに行くのも各自の勝手次第。
それをあれこれ言う気はないが。

敢えて明日、厚別に行く。
何かを証明するために、ね。

前節の大勝にもほとんどのサポは足を地につけて叱咤している。
実際、スカパ観戦した方ならおわかりだろうが、ハッキリ言って
70分までは湘南のゲームだった。
2点目、3点目の相川の得点絡みが無ければどうなっていたかは
わからない、実にクリフハンガーな試合だった。

一方の徳島は、これもスカパ観戦組はおわかりだろうが、
勝ち点3を苦もなく頂こうと舐めきっていた柏を相手に
がっぷり四つのポゼッションを展開、ドローに持ち込んで
柏の鼻を折っている。極めてレベルの高い試合を演じた。

だが、たぶん最大の敵はやはりドームの日ハム戦なのだろう。
猫も杓子も日ハムの札幌で、敢えて厚別に足を運ぶサポの想いが
チームに伝わってほしいと願う。

札幌は、一匹の小さな蝶だ。
だがその蝶の羽ばたきが、遙か彼方で大嵐を起こす。

もう奇跡は信じない。
だが、希望は最後まで持ち続ける。

posted by FT |19:30 | 060927vs徳島in厚別 | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年09月23日

Let It Beな心象だが

先日の道新の鼓舞の記事はありがたいものだが、
さりとて同様のことは去年も同じような状況になり
引き分け引き分けで緩慢に「望み」を引き伸ばされたあげくの
11/23を迎えたわけだから、あまり夢想もできない。

下位チームの「とにかくひたすら走って密着し、ボールを奪って
カウンター」という単純な、しかし勝つだけのためなら効果的な
戦術に対し、鍛えたはずの技術とフォーメーションで圧倒できず
個人の綻びを露呈してひ弱な試合を見せてしまった今年は、
目を見張る試合とそうでない試合とがハッキリ分かれてしまった。
キックオフまでどんな試合になるのか毎回足を運ぶサポもさっぱり
予想がつかず、いい試合を見られるかどうかは全くのバクチ。

集客が伸びないのも、多くの要素があろうが、この点はやはり
地元チームの勝ちを見て楽しみたい、という一般客には敬遠される
要素だろうなと思う。差のないJ2、という言い方も喧伝されたが、
結局のところ現在の時点で、トップ3はスイスイと勝ちを重ねて
しまっている。J2の厳しさを思い知らせるどころか、逆に
一時的に苦しんでも結局は蔵の深さを見せつけられる結果になった。
下位のチームには安定して勝つ、という当たり前のことができる
のが昇格の道なわけだ。

もっとも、現状のトップ3がJ1に昇格しても、柏はともかく、
横浜や神戸がまず間違いなく現在の京都や福岡のようになることは
火を見るより明らかなのは、札幌サポならわかるはず。
逆に札幌が、今季は昇格できなくても、この育成をきっちり進行
させていけば、いつ昇格の時が来ても最低限のJ1仕様の対処が
できるチームになっていっている、という確信はある。
あとは、そのチーム仕様をより研ぎ澄ますレベルを上げる。
遅々としているが、来季がもっと良くなっているという期待は持っている。
(チームの運営の問題が潜んでいることに目をつぶるわけにはいかないが)

そういうわけで、今日の湘南戦は、やはり前回の恥をすすぐことが眼目。
あの大敗は、後半の反転攻勢の気運の中であまりにもダメージが大きすぎた。
昇格圏争いをこんなに早く遠いものにしてしまった最大の敗戦の一つだ。

前々節、あれだけ苦しみ、あれだけ恥多い敗戦を重ね、屈辱的な
言葉を相手から浴びせられた水戸を相手に、札幌はあっさりとねじ伏せ、
たたきつぶせた。あれが3年間の雌伏で培ったはずの真の実力のはず。
あの勢いで下位チームをことごとく粉砕できたはずの実力だと思う。
仙台には結局、一度も負けなかった。あの強力な攻撃力をきっちり
封じた、それだけの力量があるはず。

前回の厚別での大敗、あの砂を噛むような虚しさを、今日は
きっちりのしつけてお返しして欲しい。
それだけの力をつけているはずだ。

posted by FT |13:02 | 060923vs湘南in平塚 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月16日

Indestructible Soul(折れない心)

さて、始まりますな。
厳しい、これ以上ない覚悟と気合で攻めてくるはずの仙台。

3戦未勝利の相手をホームでリベンジしたい。
上位争いに食い込むために蹴落とさなくてはならない。
怪我人と出場停止の逆風をもはねのけたい。

オイラが仙台サポなら危機感で大炎上するであろうこの試合。


タイトルは、マット・ハーディの最近のキャッチフレーズ。
札幌、はねのけろ

posted by FT |19:02 | 060916vs仙台inユアスタ | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月13日

床中仰臥

朝から身体が重いと思っていたら、昼過ぎからめまいを起こして
ダウン。3時から早退けしてそのまま布団の中という仕儀になり、
否応もなく今日の観戦は欠席のハメとあいなった。
野球が盛り上がる中での平日ナイトゲーム、観客の激減は避けられない
と思うがゆえ、何としてでも駆けつけたかったが、無念。

ベッドで朦朧としながら、テレビはスカパー!をつけたまま。
しかしほとんどわけわからず。
「あ~なんかフッキがPK蹴ってるな~入ったかな~」
というレム睡眠状態で過ごしていた。
終わり間近に目を開けると、相川が絶好機を外したところだった(汗)

とりあえず、浮かれて野球の方に行った方々は満塁打被弾&完封負けで
首位奪取ならずご愁傷様(心の狭いオイラは少し溜飲を下げてる)
そして、寒い中の厚別で勝利を堪能できたサポの皆様には御慶。
(すこし妬ましい)

しかし、前のエントリにも書いたとおり、ドーム初戦でのつまづき、
アンデルソンのハット&札幌くみしやすしのとヌケヌケコメントされ
恥の上塗り、という水戸にやられた2試合が、そのまま今季の低迷の
引き金になっていることと思っているオイラは、今日の試合で
5-0で虐殺しても満足できない、と書いたから、はっきりいって
喜び半分。
さっき監督の試合後コメント見たら、試合後すぐにFWに大目玉
喰らわせたそうだ。厳しいが、適切と言うべきだろうね。

とりあえずみなさんおつかれさま
週末の仙台戦は、いよいよウチに今季未勝利の仙台が最後の意地を
見せて昇格圏を守ろうとしてくる。正直ウチとモチベーションは比較に
ならんだろう。恨まれても徹底的に非情に仙台の足を引っ張る壁になれば
立派。

posted by FT |23:04 | 060913vs水戸in厚別 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月11日

On the Run!>今の札幌には厳しいかもしれない応援歌

どんな応援をしたって、どこのアウェイに行ったって
昔の栄光を思い出すと落ち込んじゃうよ
あの栄光も忘れないでほしいけど
でも、ずっとこのままじゃいけないんだよ
	Whatever I do,where-ever I go,the same afterglow
	Is keepin' me low,don't wanna lose it,
	But don't wanna stay here too long.

サポはいつだってみんなそばで君たちを見てる
嘘なんかじゃないさ
空に向かって跳び上がる君たちの勇姿に、
みんな声をからして歓声を上げるのさ
そのことを忘れないでほしいけど
でも、このままでいいやと思っちゃいけないんだよ
	They see you go by,I tell you no lie,
	You're up in the sky,make everyone cry,
	Don't wanna lose it,but don't wanna stay around here.

なのに、また練習して頑張る、だって?
でもそれって、こんな負け試合の時に誰かが言ってた言い草そっくりだ。
君たちは何度も何度もおんなじ事をやらかしちゃうんだね
   		I'm on the run again
   		But it's like what they say when it happens this way
   		You gotta do it again and again.

サポのみんなが言ってたよ、これからもずっと応援するって。
何も間違ってなんかいないんだ、だから君たちのために頑張るって。
そんなサポの気持ちを忘れないでほしいけど、
でもボクはもうここから立ち去りかかってるんだ。
	I hear them talkin' and they go on and on,they think that
	Nothing is wrong,and so they just carry on about you,
	Don't wanna lose it,but I gotta move out of here.

サポのみんながその日を心待ちにしてるんだよ
君たちも待っていてといったじゃないか、
サポのみんなもどこにも行かず待ってるんだよ。
そのことを忘れないでほしいけど、
でもボクはまた…。
	I see them waiting there for most of the day,I known	
	You asked them to stay but they just won't go away.
	Don't wanna lose it,but I gotta do it again.

なのに、また練習して頑張る、だって?
でもそれって、こんな負け試合の時に誰かが言ってた言い草そっくりだ。
君たちは何度も何度もおんなじ事をやらかしちゃうんだね
   		I'm on the run again
   		But it's like what they say when it happens this way
   		You gotta do it again and again.

もう現実の厳しさはわかってるけど、ピッチの君たちが目の前で
ボクたちの聞きたい言葉を言ってくれるんだね
それを忘れないでほしいけど、
でもボクはまた…
	I know it ain't real,but when you are near,
	You're saying the things that I wanna hear.
	Don't wanna lose it,but I gotta do it again.


エレクトリック・ライト・オーケストラ「ディスカバリー」(1979年)より


意図的な誤訳・意訳はご寛恕のほどを。
なおオイラ自身はまだこの歌ほど心が折れてはいないので
念のため。

試聴サイト探してみたんだけど、Macでは無理なところもあったり
して見つからなかった。懐メロだし、各自探してみてね

posted by FT |22:30 | 応援歌 | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年09月09日

越権行為

韓非子はかく語る。

昔、韓の昭侯が酔って寝てしまった。
そのとき、主君の冠を管理する「典冠」が、
見ると、昭侯が寒そうにしている。
そこで典冠は、昭侯の上に衣をかけた。

昭侯は眠りから覚めて、衣がかけられていることに喜び、
こう左右の者に聞いた、
「誰が衣をかけてくれたのか。」

左右の者はこう答えた、
「典冠の者です。」

そこで、昭侯は主君の衣服を管理する「典衣」と、
典冠を、二人とも罰した。
典衣を罰したのは、その職責を全うしていないと考えたからである。
典冠を罰したのは、典冠としての職権を越えていると考えたからである。
寒さが嫌でないわけではない。
他者の職務を侵すことの害は、寒さの害よりも重く見るべきだと
考えたのである。


職務怠慢と越権行為は、絶対に認めてはならないという
法家の思想である。全くその通りで、政治家と官僚にこの二つを
目こぼしすれば汚職のし放題になる。組織の運営においては
絶対に容認してはならないことだ。

しかし、ピッチ上における選手の姿勢としてはどうだ。
もちろん、「怠慢」は最大の罪。やるべき事をやらない選手など
即刻放逐されてしかるべきであろう。

だが「越権行為」はどうか。もちろん、自分のなすべき事を
放置しては怠慢と変わりない、これこそスタンドプレーだ。
世界にはこれで鼻つまみになりながらもトップに君臨している
選手もいるようだが、早晩報いが来るだろう(笑)

しかし、今の札幌の選手には、同僚を押しのけてでも自分が
ヒーローになってやる、という気概はあるのか。
自分に与えられたポジションですべきことを如才なくこなせば
それでやることはやった、と思っているように見えるのは
勝てなかった結果にオイラの目が厳しいからだけか?
「怠慢」をとがめられるのが恐くて、今の居場所から足がすくむ
のか?自分のミスが全体に迷惑をかけるのがイヤだ、と言いつつ
自分の攻撃性の牙を自ら抜く言い訳にしていないか?

いいじゃん、監督に怒られたって、得点して勝った方が
なんぼか未来への展望が開けるよ。
そしてそういう気骨、反骨のある選手を厳しく叱ったとしても
監督はそいつをおミソになんかしないさ。従順なウサギよりも
我の強い猛犬の方が狩りの役に立つに決まってる。

次の神戸戦で3万集めたければ、越権行為も辞さない狼になるべし。
主君が寒さで風邪をひくのを座視しているような、職務に忠実な
ウサギのお遊戯なんか見る気はないぞ、オイラは。

とりあえず、水曜日は2タテ喰らった水戸を屠殺すべし。
あの連敗をあがなうには、たとえ5-0で勝ってもたりない気分だ。

posted by FT |23:10 | 060909vs神戸in神戸ウィング | コメント(2) | トラックバック(1)

2006年09月09日

このままでは3万なんて来るはずがないと思う理由

申し訳ない、今回もアリバイ的なエントリです。

神戸は不可抗力で監督が交代したにもかかわらず連勝街道。
上昇気流に乗りっぱなしで、何の不安材料も指摘されていない。
どの試合予想を見ても、未熟で不安定な札幌は8月の体たらくを
指摘されてクソミソ、すっかり神戸の噛ませ犬扱いだ。

昨日は鳥栖も、新居不在で連勝を決めた。
試合を見ていたら、どうしてこういう動きがウチの選手は3年も
経っているのにさっぱりできないか、とほぞをかむほどの
ボールポゼッションの巧さ。
後発とあなどっていたチームに、レベルの上でどんどん差をつけられて
いる実態を実感せざるを得ない。

厚別で6失点の大恥を忘れず、意地を見せられるかどうか。
それだけの実力を発揮できるか。
それともまた、未熟さを暴露して笑いものになるか。
遠征サポにはしっかり見ていただき、厳しく応援して
いただきたい。お願いいたします。


さて、10月21日の同じく神戸戦であるが、いくらなんでも
3万人も来るわけがない、と悲観的なオイラだ。
OB戦のことが話題だが、なおさらだ。

なぜなら、そのOBの方々が活躍されていた頃の強い札幌
を応援していた人たちが、今の札幌の弱さを見限って去っていった
からこそ、今の集客低迷があるわけだ。
いわば、苦しくなった札幌を見捨てた人たちなわけだ。
現実世界の自分が無力でちっぽけな存在であることを慰藉する
ために、強いスポーツチームに自分を投影して陶酔していた、
かつてのV9虚人ファンみたいなものだ。
そんな人たちが、OBの姿を見られるからといって今の札幌の
試合をノコノコ見に来るはずがない、というか、オイラだったら
今の札幌を見捨てた立場として恥ずかしくて来場なんか出来ない
と思う。

10月までに5位に肉薄していることが最低条件。
上位イジメに徹底的に成功していることが、3万人の最低条件。
オイラ自身は勝つことが至上だとは思っていないが、一般客を
呼び込んで3万ドームに入れたいなら、それまで一敗も許されない
ことは、確実だ。
それを、選手各個がわかっているかどうか。
先日の練習開始時間の件を思うとどうも心許ない。
選手は最高の、そして最も責任のある営業部員なのだが。

posted by FT |10:13 | 060909vs神戸in神戸ウィング | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月05日

「美しいサッカー」の意味

日本選抜のオシム監督が、最近何回か次のように言ったのを
記憶している。

「残念だが、今は美しいサッカーでは勝てない」

正確な言葉遣いはわからないが、少なくとも2、3回は
こういう言い方をしたと思う。

「美しいサッカー」という言い方は、素人のオイラにも
その意図するところはわからなくはないような気がする。

例えば、ここに冷蔵庫がある。
冷蔵庫の役目は食品を低音に維持し、長期保存をすることだ。
だから、「良い冷蔵庫」たらんとすれば、とにかく食品の鮮度を
保てるようにきちんと冷やすこと、これ以外にはあるまい。
これこそが冷蔵庫が冷蔵庫であるための「存在理由」である。

だが、冷やす能力が高ければ「冷蔵庫」として唯一無二の存在
たりえるのか?
冷やすためには電気が要る。冷やすために電気をいくらかけてもいい
と考えれば、冷蔵庫の機能は高くても家計から電気代はうなぎ登り
になり、せっかくの冷蔵庫の低温で保存するための食品を購入する
こともままならなくなる。これでは本末転倒だ。
また、冷やすためには触媒が要る。その触媒の能力が高ければ高いほど
冷蔵庫の低温維持機能は向上するが、その触媒がフロンでは困る。
リサイクルも出来ず、環境破壊を呼んでしまっては、高機能な
家電も厄介者になりさがってしまう。

結局、能力と消費電力とがコストパフォーマンス上適切であること、
さらにはリサイクル時に環境に害を与えない材料で作られていること、
などなどの諸要素をきちんとクリアしている冷蔵庫が、もっとも
求められるのであろう。
そして、これが「美しい冷蔵庫」なのだろう。

サッカーも、そういう意味で「美しいサッカー」という言い方が
あるのだろう。

目の前に試合に勝つことは、もちろんサッカーチームとして
求められることで、負けて良しとはいくまい。
冷えない冷蔵庫は無用の長物なのと同じだ。

だが同時に、勝ちさえすればいいというものでもあるまい。
優秀な選手をかき集めればチームは強くなるが、それは電気代が
かかりすぎる冷蔵庫。家計が裕福ならいいかもしれないが、苦しく
なったときに重荷になることは確かだろう。
(いつなんどき、ユベントスのような窮地が訪れるともかぎるまい)

観客を度外視してカテナチオを徹底すれば負ける危険は回避できるが、
そんな試合を観客は見たいはずもなく、次世代にサッカーの魅力を
伝えて新たな才能の開花を期待する上では害毒ですらあろう。
まさに壊れた冷蔵庫の、フロンの垂れ流しと同じだ。

さて、オシム監督はあの通りの毒舌家ゆえ、おそらくは二重三重の
意味がこもってはいるだろうが、彼が「美しいサッカー」と言った
意味はそれほど違わないと思う。
華麗なプレイで観客を魅了する、そのためにチーム各員が全力で
走り、フォーメーションを組み立て、豊かな発想でアクションの
選択肢を増やす。
そしてそれは、札幌の目指すプレイでもあるはず。

サウジアラビア戦の敗戦で、早くもオシム監督を揶揄する記事が
夕刊フジに載った。さすがにイエロージャーナリズムの本家本元
と言えるだろうが(笑)あまりにもその調子良さに苦笑せざるを得ない。
勝つことにしか興味のない、相手チームに対して優越感を持てれば
いい、というような最近猖獗する軽薄な国家主義の流行に載っかって
サッカーを捉えていれば、外国チームに1回負けただけであたかも
国家の(そして自分の)矜恃が汚されたごとくに感じるのだろう。

「美しいサッカー」を見たい、という気持ちなど無意味だ、勝つこと
だけに意味があるのだ、という考え。
それは「高性能だが実はヤバイ冷蔵庫」を、その高性能なところだけに
目を奪われてありがたがっているだけではないか。


長くなりすぎた(汗)申し訳無い。

オイラが求めるものは、札幌には愚直に「美しいサッカー」を
追求して欲しい、ということ。
今季は確かにイマイチだったかもしれん。
しかし、ノンフロンの冷蔵庫がやや冷却機能の効率で劣るように
時間はかかるかもしれないが、やがてそれがリサイクルされる時に
きちんと次世代につながるようになるには、これが一番なのだろう。
世界の趨勢では「勝てない」と揶揄されるのかもしれないが、
そんなことはあるまい。

もちろん、最終的には「美しいサッカーで勝つ」
札幌には当然、これを目指すことを期待したい。

posted by FT |21:05 | サッカーから見えること | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月02日

黙ってサッポロビール

しばらくご無沙汰状態でした。
前節の書き込み同様、今日もカテゴリを維持するための
アリバイ工作的な意味合いの強いエントリです。
うっかりアクセスされてしまわれた方には伏してお詫び申し上げます。

勝った仙台戦以降の放置は、明らかに酷暑による夏バテ、体調不良が
原因でしたが、横浜戦の負けを承けて特に何も書かなかったのは、
「今さら」という気持ちが強かったためだと自分でも思う。
負けたことを糾弾しても叱咤しても、すでにリーグ戦2/3を経過して
下位にいる現状を「これが結果だ」と判断するしかない。

後は、昇格圏内を再度たぐり寄せようという選手の欲望に
幸運が応えてくれるかどうか、という神頼みのレベル。
そして、昨年の終盤を覚えている方々ならば、そういう幸運は
まず滅多に与えられないばかりでなく、往々にして劇的なほどに
残酷に一切の望みを断たれる方が多い、ということを身にしみて
おられるはず。

昨年の11・23が、今年もっと駆け足でやってくることを、
選手が本気で阻止しようと意を決することが出来るのか。
今夜の試合で確認することになる。

posted by FT |16:59 | 060902vs山形in山形運動公園 | コメント(0) | トラックバック(0)