2005年12月13日

三階

歌舞伎好きのオイラも二、三年ご無沙汰である。
敬愛する猿之助丈のご本復を祈るばかりである。
 
歌舞伎座に入ったことがある方はおられるでしょうか。
一番高い席は一階両脇にある桟敷席。
だいたい1万5千円くらいだったと思う。
歌舞伎座は昼と夜で演目が違うので、一日通しで
見るとこの倍のお値段になるわけだ。畳敷きの席に
座布団で座り、目の前が座卓になっている。お茶の
サービスがあったり、別料金で幕の内弁当をオーダー
すると、幕間にちゃんと持ってきてくれる(はず)
 
歌舞伎座の桟敷席には座ったことはないが、新橋演舞場
では一度、桟敷席でスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を
見たことがある。決して舞台をよく見るには適していないが、
リッチ気分を味わえる場所だ。
 
一方、S席、A席、B席とランクダウンしていくわけだが、
二階のB席でも数千円はする。歌舞伎はお金のかかる
レジャーなのだ。
 
しかし、歌舞伎座には「三階席」がある。ここは別名
「一幕見席」といい、歌舞伎一幕ごとにわずか千円程度で
見られるのだ。視界が悪く花道など見えないが、舞台は
遠くにきちんと見られる。
 
ここに座るのは、歌舞伎にちょっと興味のある初心者。
観光客や外人客などが多い。私も実は、前日の夜に歌舞伎座に
着いて、翌日にA席で楽しむ予定なのに、矢も楯もたまらず
最終幕をここで見たこともある。猿之助の宙乗りが間近に
見られたのは眼福だった。
 
一方、ここには「大向こう」と呼ばれるマニアな歌舞伎ファンが
いる場所でもある。毎日のように歌舞伎座にやってきて、
贔屓の役者に「澤瀉屋!」「成田屋!」などと屋号を呼びかけて
応援している、見巧者の方々だ。
公演中毎日高価な席に座るわけにはいかないので、ここにいるのである。
 
…あれ、これって
ホーム側ゴール裏B自由席と同じ構造だね(笑)
 
特にオチはなくこの稿終わる。
だけど、オイラの意図はわかるかな…?


posted by FT |20:31 | 古典芸能ネタ | コメント(0) | トラックバック(1)

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