2007年08月23日

手際の良さ

夕方のイチオシだったか、今日の道の行政指導、石水社長退任
の報道の後で、問題が発覚して今日で10日、対応としてずいぶん
手際が良い、というような言葉を(多少遠回りにだが)言っていた。
オイラもそれが気になる。

まあ、このへんの疑念をふくらませていくと某道内経済誌の記事
みたいになっていくから自分でもまともにとるのが愚かしいと
思いながらも、どうも疑心暗鬼を生じずにはいられない。

そもそも、確かに今回の事件は不正ではあるけど、雪印のように
食中毒を出したわけでもなく、ミートホープのように明らかな
食材偽造による不正利益を出したわけでもない。まあ、賞味期限偽造
というのも立派な犯罪的行為だというのが正義の立場だろうが、
前二者と比べれば遥かに軽微な過失であって、せいぜい内部告発
で保健所の監査が入って指導警告で是正する程度で済むようなレベルでないかな。
(それでも問題を過小評価する開き直りだと非難する人もいるだろうけど、
比較の対象として「カネミ油症事件」とか「森永ヒ素ミルク事件」とか
参照してみてね)

白い恋人のスキャンダルと撤去による道産品全体のイメージへの
ダメージを危惧するのが道の姿勢だろうが、だったら一刻でも早く
製品の品質を確保向上させる方が建設的だろうに、道は石屋製菓を
非難するばかりで、風評被害には我関せずの姿勢。
(これ、オイラ不思議なのよね、いまだに)
そして待ってましたとばかりにメインバンクによる経営権掌握。
(いくらなんでも早すぎね?ま、危機管理だと言われればそれまでだが)

道の補助金が今年で打ち切られる話はすでにはるか前から
わかっていたこと。とはいえ当然HFCは延長の交渉を考えていた
だろう。まして今季は首位を走り、昇格も具体性を帯びてきている。
J1昇格を果たしたチームへの補助金を機械的に打ち切ることに
忸怩たる面も出てくるかもしれない。
…でも、今回の不祥事で道は、何のためらいもなく補助金を打ち切る
大義名分が出来たわけだな。

石屋製菓を支配下に置いた北洋銀行は、業績の悪化を錦の御旗に
スポンサー料の減額もしくは撤退を具体化できる。
財政難の脱却を看板にする道は、札幌への補助金カットを業績として
アピールできる。
風雲児だった石水氏を放逐した道の経済界は、目障りなはみ出し者を
掃除できてメデタシメデタシ。娯楽は野球があればいい方々ばかり。

ネガティブな報道に動じる必要はないが、札幌を窮地に追い込んで
喜ぶ連中がいる?、という疑心暗鬼は、果たして杞憂なのかどうか。

異論反論はたぶんあるだろうけど、正直それに対してどうこう言う
根拠はありません。だったら書くなよ、というツッコミも自分の
中にあるんだけど、今日のニュース見てるとどうしても気になって
しまったのは確かだし、ポジティブな捉え方もあってしかるべき
であっても、その天秤棒の反対側にネガティブな問題の推測が
あるのも無意味ではないと思っている。

posted by FT |20:57 | コンサドーレ札幌 | コメント(1) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:手際の良さ

 今回の石屋製菓の「悪いこと」に関しての報道は、雪印のトラウマなのか妙にヒステリックに感じるところがあります。
 ブランドイメージが傷ついた、という意味では石屋製菓を叩きたくなるのはわからないでもありません。ただ、それなら道としての信頼回復の道を示すとか、例えば宮崎の東国原知事のような官公庁としてやるべき本当の仕事をしなくてはならないはず。
 まあ、コンサと石屋製菓を一緒くたにして叩く人種というのは所詮コンサは「異分子」ってことなんでしょうけど・・・。

posted by フラッ太| 2007-08-24 17:02

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