2007年08月02日

美術館(その他)ハシゴ/モディリアーニ・太宰・ダリ

昨日今日となぜかお休みになってしまったので、いろいろ
ハシゴしてみました。いちおう研修扱いなんだけどね。
文化振興系のカタギ仕事なので。もっとも出費は全部自腹だが(汗)
なのにレポートは後でしっかり出さなきゃならないのが理不尽(泣)

昨日は朝イチで芸術の森に。
モディリアーニ展は5日に終わるので駆け込みである。

平日なのでさすがに空いていて、人混み嫌いなオイラもゆったり。
アート系のカップルがお互いに作品作りながらラブラブ、という
けっこう珍しいんじゃないか、こういうの。最後は悲劇だが、
ずいぶんと実りのある、文字通り太く短くの人生を生きたのだな。
当事者は大変だったことはよくわかるが(汗)

2時間ほど見て、ホールで展示してたコートジボアールとかの
アフリカの仮面の展示をチラ見して、野外美術館に行き、
恒例のレクをする。運動不足のオイラにはそれなりに負荷がかかる
運動であります(汗)
強風で帽子を川に落とし、慌てて拾い上げるが、右肘を痛める(汗)
それ以外はまずまずだが、少し頭痛が出た。去年もあったが、
昨日のような暑い曇り空こそヤバイ。日射病にかかりかけた。

あんまり調子は良くなかったが、帰り道で中の島を抜けたあたりで
気が向き、豊平川を渡って中島公園に行き、文学館に向かう。
太宰治の特別展示をやっているのだ。
平日の昼下がりですかすかと思ったら、けっこう老若男女が
入館していたのにビックリ。やはり太宰は人気があるのだ。

展示は太宰の若い頃の同人活動での活躍をメインに紹介して
いて、才気活発だったのだなあ、と改めて実感。

しかし、モディリアーニと太宰という、実生活は酒とドラッグに
溺れて周囲に負担かける大バカ野郎の東西横綱みたいな二人を
いっぺんに1日で見てしまうのもけっこう笑える。しかしその
ダメ人間ぶりが彼らの作品の魅力の根幹にもなっているのだから
こまったもんだ(笑)そして、オイラはこういう二人が嫌いではない
のであります。

今日は近代美術館にダリ。
こちらはさすがに平日でも混雑予想のため、開館9時半同時に
入館する。

ああっと、キミたちわかっているのかい?
札幌にいながらにしてモディリアーニやダリの作品がその目で
直接見られるなんて、どれだけ幸運で、奇跡的で、眼福か。
オイラは正直、信じられないよホント(笑)

入館する前は今回の展示がどんなコンセプトなのかいまいち
わからなかったのだが、(何せダリは多作で、しかもあまりにも
活動範囲が広い超天才なので)中心に置かれた「ヴィーナスの夢」
に関する一連の活動紹介が核になっているようだ。
ダリが博覧会で作った文字通りのダリ・パビリオンの製作過程
の経緯を中心に、ダリが内面世界を現実社会に対してどう突きつける
アプローチをしていくかの多様なメソッドの紹介、ということだろう。

それにしてもこの人は完全にイカレている(笑)
なのにやることの計算は狂っていない。
狂気と理性、幼児性と知性、朴訥と狡知、純愛と狷介。
こういうのを「天才」というのだろう。
今回の展示の一部であるパブリシティ活動の作品だけを見ても、
これに比べればウオホールですらただのまねっこにしか思えなくなる。

雨がひどくなる前に帰った。
他にも見たいのはあるが、とても脳が付いていかない。

今月中には北大でファーブルを見に行きたい。
大丸でも「星の王子さま」展があるはずだ。
芸術の森ではモディリアーニが終われば、今度は澁澤龍彦展がある。

明日は仕事だが、何だかいまだに夢を見ているというか、酔ってしまった
ような気分のままだ。この蒸し暑い夕方がさらに脳を麻痺させる(汗)

posted by FT |18:45 | アート・カルチャーネタ | コメント(1) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:美術館(その他)ハシゴ/モディリアーニ・太宰・ダリ

澁澤龍彦展、見てきました! ダリ展よりもだんぜんおもしろかった! 

posted by みつこ| 2007-09-21 20:02

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