2007年04月21日

過酷なスポーツ選手の宿痾

和波選手についてはどこか奥歯にものが挟まったような情報
しかないのだが、とりあえず最も詳しい記事は今のところ
スポニチの以下の記事のようだ。
(推測による部分が大なのは同様ではあり、信憑性は冷静に把握
 せねばなるまいが)
http://www.sponichi.co.jp/hokkaido/news/2007/04/21/01.html

素人のスポーツは肉体の健康のためであるが、
プロのスポーツはまさに肉体を摩滅させ、破壊に突き進ませる
という矛盾は今さら言うまでもないが、どうにも痛々しく思わ
ずにはいられない。
無事これ名馬、と言うが、無事である名馬はこの世には限りなく
ゼロに近い。いればそれこそ奇跡的だ。

和波選手は実家に戻り、静養中とのこと。本人が一番焦燥し、
苦悩しているだろう。昨今のサッカーがボールを扱うテクニック
以上に、相手選手を「削る」ことに重きを置くようになって、
和波のスタイルは通用しなくなりつつあったのは確かだが、
それが時代の流れと言うにはあまりにも酷薄すぎる気がして
しょうがない。

早く、ではなく、じっくりと回復してもらえれば、と思う。
あまりせかすのはかえって良くないと思う。
HFCには余裕がないこと承知ではあるが、可能な限り
支える配慮をぜひとも願いたい。

posted by FT |18:28 | コンサドーレ札幌 | コメント(3) | トラックバック(0)

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/minerva/tb_ping/314
この記事に対するコメント一覧
Re:過酷なスポーツ選手の宿痾

フッキとラモスが昨年度中から一緒に食事を共にしていたということが、ちょっぴり気になります。でもプロである以上、それは致し方のないことでもあります。ですから、私はブーイングも拍手もしない気持ちです。単に、敵の強力FWとして見たいと思います。

それにしても、和波のような症状の選手が他にもいたという事実を初めて知りました。
私たちにできることは、願うこと、祈ることでしょうか。彼の復活を待ちます。

posted by クラシック| 2007-04-21 22:03

Re:過酷なスポーツ選手の宿痾

ポリバレントという言葉が流行っていますが、和波には使えない言葉なのかもしれません。
それこそ「適材適所」が向いていそうです。
私個人としては和波は3バックのDFやサイドバックの選手ではないと思っています。
ウイングバックもしくは今のスタイルで言えば西谷の位置だと思います。
突破が彼の売りだったと記憶していますが、なかなか思うようにいかなくなったことも事実ですよね。
心配はありますが、まあいろいろあって複雑です。
2001年のジュビロ戦のゴールが懐かしい。

posted by equip| 2007-04-21 22:47

Re:過酷なスポーツ選手の宿痾

<クラシックさん

八百長を前提とした癒着とかは論外ですが、
引き抜き、移籍の契機になってしまうことはあるの
でしょうなあ。とはいえ、試合を離れたところで
選手の交際をどうこう言うのも無茶でしょうし。
誰もがわかっていることでしょうが、新潟戦後に
フッキが帰国したのも当然来季の移籍がらみの事情
ゆえだったのでしょうから、契約ってのは難しいもんです。

札幌が昇格しなければフッキは去るだろうと思ってました
し、ドライに捉えて「何とも思わない」という
スタンスの方がクールなんでしょうが、情としては
複雑です。

和波選手については、復帰を願う以上に回復を願いたい
と思います。札幌の屋台骨だったことは間違いないのですから。

<equipさん

どうも「ポリバレント」という言葉は「器用貧乏」を
連想してしまうオイラです。融通が利かなすぎるのも
困りものですが、選手がすぐに取り替えのきく部品に
なっているチームというのも魅力がない。
もっとも去年までの札幌の選手はそれ以前だったから
こそ、柳下監督はどこでもやれるようにと選手を
鍛えて要求したのでしょうが。
和波選手は密着して相手を削るサッカーだとつらい
ところがあったと思いますが、アウトボクシングのように
パスやドリブルを展開する戦術ならまだ魅力があると思います。
確かにそういう意味では今の札幌、J2の戦い方には
厳しいでしょうけど…。

posted by FT| 2007-04-22 01:58

コメントする