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2009年04月16日

結果は最良の薬

 今、録画を見終わった。

 スカパー!の解説の人が言うところでは、前節のふがいない同点の次の日、監督が選手全員を集めて、異例の1時間以上にわたるミーティングを開き、なぜこんな状態になっているのか、話し合ったそうだ。

 昨日のエントリーで、私は札幌の問題はメンタルで、「集団鬱の状態」という書き込みをしたが、監督も同じように考えていたと知って、ちょっとうれしかった。

 さて、勝ち負けを度外視して、メンタルゲームとしてみると、完全には回復はしていないものの、随所に回復の兆しが見られたという試合だった。

 一番の変化は、クライトンだった。明らかに球離れが良くなった。たぶん、J2というリーグを一番なめていたのがクライトンだろう。イライラが高じて退場。前節、ドームのどこかでじっと戦況を見つめていたに違いない。そして、その中で自分の奢りを噛みしめていたのだろう。明らかに試合に臨む姿が変わった。逆転弾もクライトンのシュートのこぼれ球だ。

 さて他の選手はというと、意識の上の方では変わろうと努力するものの、意識の下の方が足を引っ張っているような状態だった。相変わらずプレイには迷いがあり、積極性にも欠けていた。だから、サッカーというのは得点や勝利という「結果」が選手を大きく変える。上里へのチャージがPKでなければ、この試合は本当にどうなったかわからない。

 それでも、同点という「結果」によって、チームが活性化し、今期はじめて“相手を崩して”の2点目が生まれた。その後も、再び前節のようなぶざまなまねを避けたいという一心が、無様でもいいから「守りきる」という意識の統一をもたらし、なんとか勝利を挙げることができた。

 どうやら底は打ったらしい。しかし、完全に回復したとも言い切れない。そんな試合だった。

posted by hibari |01:54 | コンサドーレあれこれ | コメント(2) | トラックバック(1)