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2007年12月31日

終わり良ければ・・・

 途中、やきもきする場面もありましたが、監督の続投が決まり、外国人の補強も完了して、思ったよりもすんなりと来期を迎えられそうです。

 今回の陣容を見て、コンサドーレも変わったなと思いました。と言うのは、話題優先のビックネーム補強がないんですね。まぁ、J1最低クラスの強化費で、ビックネームを取る金もないという話もありますが、同じような予算規模だった横浜FCがビックネームにこだわったのに比べ、札幌の補強を見る限り“浮かれ感”をあまり感じません。

 これから思いもよらぬサプライズが無いとはいえませんが、日本人の新人を除く補強は後ろの方に集中し、中盤と前は無し。外国人はボランチとフォワード。こんな補強から伺えるのは、攻撃を二人のブラジル人に任せ、後ろの方は高さで跳ね返し、真ん中は、藤田や岡本、西など、伸びてきた生え抜きのさらなる成長に期待するチームづくりのようです。

 今日の新聞には、監督のこんな発言もあります。
「日本の他チームのレギュラークラスを移籍させることは、簡単ではない。自分たちが育ててきた高校、大学、ユース出の選手が、半分はレギュラーにいるのが理想。他でつくられた選手を取ってきても、いい状況にはならない」
http://hokkaido.nikkansports.com/soccer/jleague/consadole/p-hc-tp0-20071230-301484.html

 このコメントを見ると、来期の構想をめぐって監督とクラブの間に深刻な溝があるような報道でしたけれど、本当のところは、強化部長の三上さんと三浦監督は、息の合った二人三脚で一度もブレることなく人事を進めてきたようですね。保留をしたという初回の契約交渉は異例の2時間30分に及んだということで、札幌の経営的な見通しについて話し合われたとなっていましたが、2時間半もかける話題でもなく(話したからといっておいそれと変わるものではない)、ずいぶん長いなと思っていました。この時は、経営の話はそこそこに、来期の戦力構想について具体的に意見交換をしていたのでしょう。

 さて、前回の昇格時、エース、エメルソンはじめ主力の大半がレンタルだったことを考えると、エース・ダヴィをしっかりと完全移籍させ、曽田、石井、藤田、西、岡本といった生え抜きがチームの骨格を作っている姿に、コンサドーレ札幌の「歩み」というものをしみじみと感じます。

 新潟が昇格したとき、前を3人のブラジル人に任せる夢のないカウンターサッカーで、ずいぶん批判を受けたものです。しかし、そうやって恥も外聞もなくJ1にかじりついていると、少しずつそれらしいチームになっていき、今では立派なJ1の中堅です。

 私も札幌が昇格したならば、こんな石にかじりつくサッカーしかないかな、と思っていましたが、実際にそうなりそうな案配ですね。でも、そんなサッカーでも、3年ぐらいかじり付いていると、若手には優秀なのがいますから(宮沢君はじめ高卒新人は全員年代別代表経験者)、それらが育って、一時期の千葉のようになれる可能性もあるんじゃないでしょうか。そのためにも、まずは残留ですね。

 おっと日付が回って今年最後の1日を迎えてしまいました。
31日、宮沢君の大活躍に刺激されて何か書くかもしれませんが、とりあえず、みなさま、今年一年、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

 来年もよろしくお願い申し上げます。

ps 大宮から分析担当の沖田コーチが来るというので、ちょっと調べたら、こんなリンクが

○沖田さんのアシストで、曽田さんが得点した試合の記録
http://college-soccer.com/league/kanto/record/00fall/result/score/score_1_2_4.html
ジェフの羽生とチームメイトで、対戦相手には浦和の相馬がいます。

○筑波OBのページ
http://www.geocities.jp/himawari_so_uot_fc/sub4-4.htm#09nen
ここにある曽田選手に対するコメント
「2年生からトップチームで活躍するようになって、最初はホントにたくさんの
 課題を抱えてたにも関わらず、1大会毎に必ずそれを克服してくる。
 そうとうな努力家だったんだと思います。」





posted by hibari |00:31 | コンサドーレあれこれ | コメント(3) | トラックバック(1)