2008年10月31日

応援自粛に対する意見

以下の意見を、US宛に送りました。
なお、これはあくまで僕の意見を表明するために公開するもので(ブログ用に文章打ち直すのが面倒)、USから返信があったとしても、公開するよう要請があった場合以外は公開はいたしませんので、悪しからず……。


USのホームページの文章、拝読いたしました。
拝読した上で、今回は、私なりの意見を申し上げたいと思います。

① 今季残り試合のクラブとして臨むスタンス
チームは何のために戦っているのか。確かに、降格と最下位が確定し、今季の残り試合は「消化試合」の状態です。
ですが、順位とかは関係なく、目の前の試合に勝つために戦う。それがプロだし、クラブとしてもそれ以外にはないと思います。

それから、「監督とGMの発言が乖離している」とのことですが、私はそうは思いません。
まず、監督の発言の主旨ですが、「安易な若手起用はしない」という意味だと思います。これは、「消化試合だからと安易に若手を起用するのは若手のためにならない。常にベストメンバーで勝ちに行くことが今後につながる」ということだと、私は解釈しています。
降格決定時の座り込みの際のことは直接聞いていないので詳しいことはわかりませんが、GMも「来季を見据えて若手で戦う」とはおっしゃっていないのではないでしょうか。サポーターが座り込んで、残り試合の方針を聞かれて、「来季のことは何も考えません」とは言えませんし、「来季を見据えて」というのは決まり文句みたいなもののように思います。その「決まり文句」があまりに定型文なので、不誠実と捉えられているのかもしれませんが、それ以外にどう答えられたのでしょうか。
もちろん、降格濃厚になった時点で、決定した時にサポーター向けにどう発信するかを事前に申し合わせておくべきではあったかもしれませんが、少々揚げ足取りのように思えます。

② 来季以降のビジョン
「今季と来季が包括的に検証されているもの」というのが、抽象的すぎて、具体的にどんな「ビジョン」を求めているのかわかりません。
来季の体制のことではないとされていますが、では、何なのかがわかりません。

③ 現状のクラブに対する危機感
ホームページを拝読して、これが今回の応援自粛の最大要因かと推察いたします。
確かに、コンサドーレが道民の間に必ずしも浸透しきっていないことに、私も歯がゆい思いをしています。野球人気に押されているとはいえ、J1でこれほど観客動員が伸びないとは思いませんでした。
しかし、かといってそれを今、応援自粛という形でフロントに迫ることが得策かどうか、甚だ疑問に感じます。
USは大きな団体ですから、たとえば街頭で自主的にビラ配りをするとか、他にいろいろやりようがあったはずです。
応援自粛では、かえって一般市民の方のコンサドーレに対するイメージを損なうデメリットが大きく、逆にそれによって得られるメリットが少ないと感じます。
降格決定後の選手の態度や、クラブの対応は、現場を見ていないのでわかりません。ですが、そのことは今後、シーズンオフにかけて、直接対話の場で訴えれば良いことで、いきなり応援自粛という「強硬手段」をとる必要があるようには思えないのです。

コンサドーレ札幌はサポーターのクラブです。持株会が筆頭株主であることがそれを物語っていると思います。
だからこそ、いきなり強硬手段で「何とかしろ」とクラブや選手、他のサポーターに迫るのではなく、その熱い想いを、サポーターの代表格として、USの皆様が、率先してクラブのためになることをすることで示してほしかった。
今回の応援自粛は、あえてクラブにマイナスになることをすることで、プラスになる行動をするようクラブ、選手、サポーターに訴える、という手段だったかと思いますが、これは諸刃の剣で、下手をすれば先述の通りデメリットが大きくなってしまいます。現段階では、「応援自粛」という副作用の強い薬を投入するべきではなかった。投入するとしたら、シーズンオフにクラブとの話し合いを持ち、それでもなお、不誠実な対応が続いたならば、経緯を他のサポーターにも十分説明した上で来季のはじめから行うなどした方が、まだ効果が期待できたと思います(それでも、私が自粛に賛同したかどうかは保証いたしかねますがw)。
USの皆様には、今は変わらず応援し、来季は今まで以上に集客に協力するというような、クラブにとってプラスになることを率先して行ってほしかったと思います。

以上、内地在住であまりHFCに貢献できていない不良サポの私見ではございますが、今後の活動の参考にしていただければと思います。
乱文のほどは平にご容赦いただければと存じます。
それでは、失礼いたします。

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★
元多摩の農民


【補足】
「街頭でビラ配り」ってのは、もちろん「スタジアムに足を運んで下さい!」ってビラです。間違ってもクラブの経営方針に反対するビラじゃありません。
念のため、補足でした。

posted by 元多摩 |00:43 | 試合 |

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この記事に対するコメント一覧
Re:応援自粛に対する意見

>USは大きな団体ですから、たとえば街頭で自主的にビラ配りをするとか、他にいろいろやりようがあったはずです。

まずUSは大きな団体じゃありません(いま10数名と思います)
大きなOSCの方がずっと人数が多いです

ビラ配りの件ですが 以前、仙台戦(厚別開幕だったような気がします)でのビラ配りに
USが率先して行いましたが、それに対しHFCのサポートがとにかく遅く
苦言を呈していた記憶があります

本来であれば逆ですよね?
(今年はようやく自ら動くようになったようですが)

浦和戦での応援自粛はたしかに一般のお客さんへのイメージは悪いと思いますが
それを回避するのがHFCの努力であって
試合の演出はUSの義務でも仕事でもありません
クラブ側にも「応援があって当り前」という常識を捨ててもらうのが目的だと思います

私はあえてアウェーの川崎戦で告知をし
ホームの浦和戦にその標準を持ってきたのでは?とすら思います
それはクラブの危機管理能力を試す為にですね!
(これは私の憶測ですが)

サポーターが集客など協力するのはいい事なのはわかりますが
現状、クラブが最大限の努力をしているかと言えば
まだまだ素人が考えても出来るのにやっていないことが有りすぎます
最大限の努力を補うのがサポーターで
サボっている者の(こう言う表現はよろしくないとは思いますが)手助けまでするのは
クラブにとっても良くないことだと思います

まずはクラブとしての体制をしっかりして貰う事
程遠い来場見込みなどたてずに運営できること
しっかりとした危機管理体制を取っていけること

USが求めているのはそのあたりだと思います
だから「危機が訪れますよ!」とは言わないのだと思います

posted by かな| 2008-11-04 19:38

Re:応援自粛に対する意見

かなさん
今さらで見て下さってるかわかりませんが、レスいたします。
まずは遅くなってすみません。
僕の考えとしては、
http://www.consadole.net/mototama/article/521
で書いたとおりで、サポーターがもっと口出しできるようになればいい、
サポーター自身ももっと口出しすべきと思っています。
「エンプロイーバイアウト」ならぬ、「サポーターズバイアウト」でも仕掛ければ、と。
スポンサーだから、株主だからと、道新やJALからの出向役員がいるなら、
最大スポンサーでありHFCの収入の1/3ほどを出してるサポーターも、
がっつり役員を送り込んだっていいと思うんですよね。
ただ、サポーター出身で買春して逮捕された役員がいた過去があるのは痛すぎますが……。

posted by 元多摩| 2008-11-09 06:24