2007年08月01日

07年夏・北海道旅行記 ~旅は道連れ~

3日目
~旅は道連れ~

今回の旅行、もちろん一人旅だったわけなのですが、3日目のこの日はとても一人旅とは思えないほど、ほとんどの時間、誰かと一緒にいました。

ユースホステルでは、僕の他に日本人男性が2人、日本人女性2人がいました。前の晩は夕食がなかったので、女性2人と会ったのはこの日の朝食の時。
せっかく一緒にいるのに無言なのもなんですからね、「どこから来たんですか?」「今日はどこに行くんですか?」など、定番の会話を。
すると、どうもその場にいた日本人は全員関東から来ていることが判明。栃木、神奈川、東京……。結構珍しいんじゃないでしょうかね?
しかも、男性1名と女性1名が、「北海道&東日本パス」で来ていた! まあ、男性の方はね、部屋でその話は聞いていましたけど、女性でもいるんですね、そんな無茶をする人が……(汗)。彼女は、帰りはさすがに無理だから、北斗星を使う、と言ってましたけどね(男性は往復とも「北海道&東日本パス」だそう)。

そして、今日富良野に行く、という人は僕の他に2人。行きは「北海道&東日本パス」を使うと言っていた女性と、飛行機で来たというもう1人の男性。僕も含めて、3人とも行き先は同じ「ファーム富田」。そして狙う列車も、同じ0829美馬牛駅発の普通列車。中富良野から歩こうという作戦です。
もう1人の男性は写真を撮りに来たそうなのですが、彼曰く、昼近くなると人がたくさんになってしまって、写真を撮るのに適さない、ということだそうです。

3人で美馬牛から列車に乗って中富良野に向かいました。
なんて言うか、まったく別の人生を歩んできた3人が、たまたま同じユースホステルに泊まったのがきっかけで、こうして会話をしながら同じ列車で同じ場所を目指している……。人生って不思議なもんだなぁ、縁は異なもの味なものってのはこういうことを言うのかなぁ、なんて感慨にふけりながら、列車に乗っていました。

中富良野に着くと、ファーム富田まで徒歩およそ20分。
ファーム富田が一番有名なラベンダー畑だと思いますが、中富良野駅からファーム富田までの間に、こんなのもありましたよ。

20070731-00.jpg
冬はスキー場だそうで、夏の花の時期は、スキー場のリフトを使って上からこの花畑を眺められるそうです。今回は行きませんでしたが、なかなか気持ちよさそうですね。でも、下から見上げるのも、青空とのコントラストがきれいですよね。


ファーム富田に着くと、男性は写真を撮るスポットがあるとかで、そこに人がたくさん来る前に、ということで別行動。
僕とその女性は、普通にファーム富田全体を見て回ります。

20070731-01.jpg
ファーム富田で食べたラベンダーソフト。
僕は、基本的に、ソフトクリームはミルク味が一番美味しい(牛乳の味を堪能できる)と思っているのですが、なるほど、ラベンダーソフトもさっぱりすっきりした味で、これはこれでいいのかな。



20070731-02.jpg
ファーム富田から十勝岳連峰を望む。
ただただ見とれてしまう、この風景。


ファーム富田・彩りの丘
これが、さっきの男性が言っていた「撮影スポット」で、「彩りの丘」というそうです。ここの花畑の様子が、よく内地で北海道旅行のイメージ写真になっているそうです。今度新聞とか旅行パンフレットとか、チェックしてみよう。


ちょうどここで、さっきの男性と遭遇。また一緒に話したり、写真を撮ったりします。
展望台なんかもあって、そこからの景色も良かったですよ!

お昼前に、3人ともそれぞれの方向に向かいます。
女性はもうちょっとファーム富田にいる、とのこと。男性は、ファーム富田の他の場所に行きます、と。
僕はというと、お土産を買って富良野に行き、そこから新富良野プリンスホテルに行って、「森の時計」という喫茶店に行こうと思っていました。ご存知の方はご存知の通り、ドラマ「優しい時間」の喫茶店です。ドラマが先で、ファンの要望に応えて、ロケに使った建物を喫茶店にした、ということらしいです。
そんなわけで、お土産を買ってから、今度はファーム富田の最寄り駅、ラベンダー畑駅へと向かいます。この駅は夏季のみ営業の臨時駅で、しかも、「富良野美瑛ノロッコ号」しか止まりません。朝ファーム富田に行く時は普通列車だったので、中富良野から歩いたんですね。で、今回は、11時16分ラベンダー畑駅発の富良野美瑛ノロッコ1号を狙った、というわけです。
一人で駅へ向かって歩いていると……、お、後ろからさっきの男性が歩いてきます。少し待って、一緒に駅に行きました。「人が増えすぎたから早めに撤収してきた」と言っていました。彼は、この日のうちに札幌に行き、新千歳から羽田へ帰るとのこと。飛行機は遅めの便らしく、それまで何してようかな、という感じでしたね。
富良野まで、ノロッコ号で一緒に行きましたが、彼は、そのまま折り返しノロッコ号に乗って上富良野まで行って、温泉にでも入るかな、みたいなことを言っていましたね。どうもその上富良野の温泉ってのはこいつのことみたいですね。

僕は、彼とはそこで別れ、富良野駅前のカフェで昼食。「フラノカフェ」という、いい雰囲気の喫茶店。
そこで、昼食と一緒に、ここはブドウが名産品の一つらしいので、ワインを……、と思いましたが、「昼から飲んでるダメ人間~♪」という歌が聞こえてきて、自重することに。ブドウジュース(赤)にしました。赤なのに飲みやすく、でも、ほのかに渋みや酸味があって、美味しかったです。
それから、新富良野プリンスホテル行きのバスを待つことおよそ30分。地方で30分待ちくらいならいい方ですよね。で、バスを待っていると、さっきの彼女が! 「北の国から」の資料館でも観光してきたんでしょうかね。聞きそびれた……のか、聞いたのに忘れてしまったのか(爆)。やー、どうもどうも、みたいに挨拶をして、これから新富良野プリンスホテル行ってきます~、みたいな話をしました。彼女は、これから美馬牛に戻って美瑛をサイクリングするとのことでした。

さて、バスに揺られること20分くらいかな? 新富良野プリンスホテルに到着。出迎えのボーイさんがいます。泊まるわけでもないのにすみませんね、出迎えていただいて(汗)。
で、さっそく「森の時計」のある方へ。
その前に、森の中のショッピング街「ニングルテラス」があったので、そこをふらふらと散策しながら、お店を覗きながら、「森の時計」へ。

森の時計
これが「森の時計」です。なかなかいい雰囲気。
ただ、中は観光客で一杯で、入った瞬間に「優しい時間」を感じて……、って感じじゃなかったですね。
でも、開放的な作りになっていて、森がすぐそばに感じられて、しばらくいると、ああ、やっぱり時間がゆっくり流れているかもな、と感じられました。
幸か不幸か、この時ばかりは一人だったので、カウンター席に座り、コーヒーミルで豆を挽かせてもらいました(カウンターでしか挽かせてもらえない)。まあ、正直なところ、僕は自分の家でよくコーヒーミル回してるんで、そんなに感慨もなかったのですが、自宅のごちゃごちゃした中で豆を挽くのと、こういう雰囲気のいいところで豆を挽くのとでは、やっぱり少し違ったかな。


待ち時間も含めて、「森の時計」には1時間くらいいたのかな?
しかし、お店を出たのはいいけれど、次のバスまで1時間待ち。
「ニングルテラス」をまたふらふらして、それから、ニングルテラスの中にも喫茶店があったので、そこでまた一休み。
そこに面白い飲み物が。「焼きミルク」っていうんです。確かに、ミルクの上に焦げ目みたいなのが付いてるんですが、でもミルクは冷たいんです。焦げ目の付いたところは、ただのミルクじゃない感じ。ふわふわしていて、甘かったです。
お店の人に、
「これ、どうやって作ってるんですか?」
と聞いてみましたが、
「企業秘密なんです~」
と、まあ、予想通りの答え。うーん、不思議な飲み物だった……。また機会があったら行ってみるかな。

富良野駅に戻ると、今度は、例の往復とも「北海道&東日本パス」で、という強者の男性と遭遇! 今日は、美瑛をサイクリングして、時間が余ったからこっちに来た、と話していました。
美瑛はどのコースをまわったのか聞いてみたら……、僕が前の日にひーひー言いながら回ったコースを回ってきたそうです! で、時間が余ってこっちに来たとか、ありえん!
「すごいですね!!」
と驚いていたら、
「いやぁ、昔自転車競技をやってたんですよ」
あー、な~るほど。さすが、やっていた人は違うなぁ!
で、また一緒に列車に乗って美馬牛まで帰ってきました。

ユースホステルでは、夕食の時はとっても静かで、人数も少なかったんですが、しばらくするとまた香港から来た人で一杯に! 彼らは夕食は外で食べてきたんですね、きっと。
お茶の時間も、食堂がすごい騒ぎに! 中国語だから何を話しているかわからないけれど、とにかく大盛り上がり!
その時間に、こそこそっとお茶を飲みにいったのが運の尽き。
前の日に英語で挨拶したり、ちょっと話したりしていたものだから、英語ができると思われたらしく、
「Join us, join us!!」
とか言われて、その喧噪の中に引っ張り込まれてしまいました。
彼らはすごい迫力で、いやー、参った。ま、楽しかったですけどね。
それに、香港の学校事情もわかりました。
僕が、今、先生になるための試験を受けて、1次試験の結果待ちだ、と言ったところ、香港で先生をしているという女性がいて、香港では一週間に40時間近く授業を持たされる、とても大変な仕事だからずっと続けるなんて人はほとんどいない、といった話を聞きました。うーん、学校の先生ってどこも大変なんだなぁ。日本なんかまだ楽な方、か。でも、そんなにさくさく辞められちゃうのも問題だよなぁ。日本の子どもは今いろいろ難しい状況だから、知識や経験を持った人がいてくれないと……。
彼らの中に、日本語ができる女性が一人いて、その人と日本語で話したりもしました。
楽しかった、確かに国際交流ができたのは楽しかったのですが……、この喧噪は……、つ、疲れた(汗)。

その後、隣の部屋で日本人同士で静かにお話。ペアレントと、一緒にファーム富田に行った女性、それに、札幌在住という関西弁の男性。
あ、コンサドーレの話もしたんですけど、札幌在住の男性が厳しいことをおっしゃってましたよ。「最近引き分け続きで良くない。2位以内に入ればいいや、と思っているのかもしれないけれど、そう思っていると危ない」と。ちょっと耳が痛かったですね。

この日はなんと言っても、いろいろな人と話せたのが良かったですね。
ファーム富田ももちろん花がきれいだったし、「森の時計」も良かったんですけど、観光そのものより、知らない人と出会って、話せた、っていうのが、一番印象に残っています。これが本来の旅の醍醐味で、観光なんて、むしろおまけなのかもしれませんね。
このユースホステルを選んで良かった、と心底思いました。

夜もふけ、みんな寝る準備に入って静かになっていくユースホステル。
しかし、「明日は札幌だ! 厚別だ! コンサだ! ドールズだ!!」と思うと、僕一人だけ異様にテンションが高まっていくのでした。


posted by 元多摩 |00:13 | 自分のこと |

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Re:07年夏・北海道旅行記 ~旅は道連れ~

こんばんは。
フラノデリスのプリン食べてこないと!!!
富良野行ったのに,もったいない!!!(笑)

posted by jj_consa | 2007-08-01 20:55

Re:07年夏・北海道旅行記 ~旅は道連れ~

jj_consaさん
ふ、フラノデリスのプリン!?
初耳です! チェックして、リトライします!(笑)
情報ありがとうございます!

posted by 元多摩| 2007-08-02 23:28