2007年10月22日
博多の森にて
夢中だった.ただ一緒に戦っていた. あの一体感は何だったんだろう? 理屈じゃなかった.謙伍が退場になってやらなきゃって,やるしかないんだって選手達だけじゃなく,ゴール裏のみんなが思っていた.普段,立って応援した姿なんて見たことがない人たちまで,文字通りみんなが立ち上がって戦っていた.誰に言われたわけでもなく,みんなが立ち上がって応援していた. ハーフタイムが終わり,選手達がピッチへと出てきた.博多の森のアウェー控え室はゴール裏のすぐわきにある.そこから出てきた元気がサポに向かって手招きしていた.「来いよ」僕はそう取ったよ.そうだ,もう半分ハードワークするべって. 相手にペースを握られながらも,やられる気はしなかった.サイドネットが揺れたシーンでも関係なかった.俺たちは勝つんだって,それ以外のことは考えていなかった.声を振り絞って拳を空にかざしたとき,ホーム側の空が青かった.その青い空を飛行機が急上昇していた.あの光景を見たときになぜだか「勝った」とそう思った. 終了のホイッスルが鳴り,拳を空に突き上げ叫んでいた.「やってやったぞー」って.ハードワークした選手達は休む間もなく僕らの元へ来てくれた.一緒に戦った仲間に拍手.気付くとグシャグシャに泣いてる謙伍がいる.嬉しそうに優也が謙伍の肩を抱きながら指さして笑っていた.みんなが謙伍の頭をグシャグシャにしていた.あぁ,いいチームだなと.このチームが勝てないわけがないと確信した.みんな,最高だよ. 正直文句が言いたいこともいっぱいある.池田のジャッジだって許される事じゃないって思うけど,でも怒る余裕も試合中はなかった.アウェーってのもあるけど,ブーイングする余裕もなかったよ.ただ前を向いて戦うので精一杯だったから.僕らも何かを学べたんじゃないかな.戦うってどういう事か. 与えられた状況に文句を垂れても何の解決にもならない.状況を打開して次のステージに進めるのは,ただただひたすらに前進する者だけだと思う. 水曜日の徳島戦.FWがいないと言う厳しい状況ではある事は認める.だけど,だからどうした?俺たちは勝つんだろ?それでいいじゃないか. やってやろうぜ.ひとつひとつ.やってやろうぜ.
posted by 番台番 |15:17 | サポーター | コメント(0) | トラックバック(1)
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