2008年02月01日

読書三昧

移動時間が長かい出張だったので本を三冊読めました.
まずはお気に入りの作家,恩田陸の「光の帝国」
短編集の形態を取りながら全体は「常野物語」というモチーフに包まれています.読み始めて間もなく彼女の作り上げた作品に引き込まれました.
彼女の作品に共通して言えるのですが,語られる物語は耐え難い情景を孕んでいます.それでも読めてしまうのは何故なのか?恐らく彼女の織りなす世界の湿度がそうさせているような気がします.
主題である「光の帝国」は読んでいて,止めてくれ,と叫びたくなりましたが,最後まで読み終わるとき頬を伝う涙を止めることは出来ませんでした.電車の中でダダ泣きですよ.やられたなぁ.久々に.これまで恩田陸ランキングトップは「ライオンハート」だったのですが,昨日ランキングが入れ替わりました.こっちがNo.1です.青空さんに寄れば第二作がお薦めのようですので文庫本化が楽しみです.
今回の読書は実に当たりでした.後の二作も追って感想を書かせていただきます.

posted by 番台番 |22:23 | | コメント(1) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:読書三昧

広がる、広がる恩田陸の輪、にしし。
あたしも「光の帝国」が大好き。中でも「二つの茶碗」が好きです。もっともっと常野シリーズの続きを書いてほしいなぁ。
常野物語は昔読んだ「七瀬ふたたび」(筒井康隆)のシリーズを思い出させてくれます。あれも好きだった。

posted by ブラコン2号| 2008-02-02 09:06

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