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2008年02月09日

風味絶佳

沢尻エリカ 大好きです.
TV 観てしまいました.
映画館でも観てしまっています.

映画の柳楽優弥の号泣シーンは来ますね.あの若さであれは出来ないでしょ?
脇を固める大泉+お笑い陣が心地いいアクセントになっていました.

でも,原作の方が好きです.
山田詠美.昔は嫌いだったけど,最近の作品は大好きです.
昔の作品は気取りが鼻についたけど,今の作品は雰囲気があっていい感じです.
リズム感も心地いいし.何より本読んで失恋した気分が味わえる作品ってそうそうないですよ.
恋したい人,恋している人,失恋した人,失恋しそうな人.お薦めです.

posted by 番台番 |23:21 | | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年02月01日

読書三昧

移動時間が長かい出張だったので本を三冊読めました.
まずはお気に入りの作家,恩田陸の「光の帝国」
短編集の形態を取りながら全体は「常野物語」というモチーフに包まれています.読み始めて間もなく彼女の作り上げた作品に引き込まれました.
彼女の作品に共通して言えるのですが,語られる物語は耐え難い情景を孕んでいます.それでも読めてしまうのは何故なのか?恐らく彼女の織りなす世界の湿度がそうさせているような気がします.
主題である「光の帝国」は読んでいて,止めてくれ,と叫びたくなりましたが,最後まで読み終わるとき頬を伝う涙を止めることは出来ませんでした.電車の中でダダ泣きですよ.やられたなぁ.久々に.これまで恩田陸ランキングトップは「ライオンハート」だったのですが,昨日ランキングが入れ替わりました.こっちがNo.1です.青空さんに寄れば第二作がお薦めのようですので文庫本化が楽しみです.
今回の読書は実に当たりでした.後の二作も追って感想を書かせていただきます.

posted by 番台番 |22:23 | | コメント(1) | トラックバック(0)

2007年12月22日

卵の緒

卵の緒を読みました.
作者の瀬尾まいこさんは「幸福な食卓」「優しい音楽」「図書館の神様」を読んでお気に入りの一人です.
瀬尾さんの作品に共通しているのは人の弱さと強さを柔らかく表現していて,最後に優しい気持ちになれることでしょうか.
お休みに1冊いかがでしょうか?

ちなみに,僕は人から「好きな作家は?」と聞かれると「司馬遼太郎」と答えています.確かに司馬さんの本は大好きですが,そう答えておくと自分の軽薄さが誤魔化せるような気がするからだったりします.
最近,毎月楽しみにして読んでいるのは北方謙三の水滸伝です.単行本ではとっくに全巻発売されていますが,貧乏なので文庫本が出るのを毎月楽しみにしているのです.
また,川上弘美・小川洋子・恩田陸も大好きです.
結局,こだわりもなんもあったモンじゃありません.はい.

posted by 番台番 |11:45 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年10月16日

ボロボロになった人へ

ボロボロになった人へ


ボロボロになった人へ
東京タワーの著者リリー・フランキー氏による初期の作品.
虚無感を感じながら日々流されている人.「自分はもっとすごいんだ」と言い聞かせながらも,現実を受け入れるのが恐い人.やりたいことがあるのに,変わるのが恐い人.
なんだか,羅列すると人生灰色って気になってくる.正にリリー・フランキー氏が描く世界観はそんな色調に満ちている.
心が挫けきっている人には辛いかも知れない.でも,そんな灰色の気持ちを感じない人なんてこの世にいるのだろうか?24時間,365日極彩色の世界で生きている人なんてラリッているか病気だと思う.そんな世界は疲れるから,繊細な感覚を持つ人は休むように灰色の世界に浸かるんだと思う.そうして人間は均衡を保つんだと.ラブラブのまっただ中にあるカップルだって灰色の世界にいる時間があるはずだ.もし「私は違う!ダーリンの事考えるだけでビビッドな気分になれるモン!毎日,キラキラしてるモン.ダーリンだって同じだって言ってくれるよ」なんて言いたくなる幸せな人がいたら忠告する.その恋愛は長持ちしません.
自分が自分であり続けるためには,他人に依存せず自分の価値を確信する必要がある.だが現代社会ではそれが極端に難しい.誰かに甘えたり,誰かに誉めて貰うしか自分の価値を実感できない社会だと思う.
でも,リリー・フランキー氏はそんなものはクソだと言い放ってくれる.
読み終わって自分もクソだなと思いながら,クソみたいな自分を許そうかと思った.


posted by 番台番 |20:13 | | コメント(2) | トラックバック(0)

2007年10月05日

あくび

先ほど読み終わったばかりの本.
登場人物の言葉が生きている.引き込まれてしまい中断するのが苦痛だった.短編集で良かったと思う.長編だったら生活に支障を来した可能性有り.

連城三紀彦 著 「恋文」

恋文


タイトルにもなっている恋文は映画化されたものをテレビで観た記憶がある.ショーケンが出演していて印象に残っていたのだが,原作に出てくる将一の方が断然いい.最高のラブレターの切ないの何のって・・・
飛行機の中で読んでいたのだが,こみ上げてくるものでまぶたが熱くなり欠伸をするふりをして誤魔化すのがやっとだった.

不器用な恋,万歳.
不自由な愛,万歳.
正直に生きたい人に幸あれ.


posted by 番台番 |15:14 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年10月03日

極上のヒューマンドラマ

最近読んだお薦めの本を一冊.
生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ


分子生物学者である作者が自らの半生を描いています.
自ずと内容は生物学から分子生物学へと及びますが,科学音痴の方でも十分に楽しめる内容です.世界のトップランナー達が織りなすいかにも人間臭いエピソード達が生き生きと蘇ります.
久々にサイエンスを楽しめました.


posted by 番台番 |21:53 | | コメント(0) | トラックバック(0)