2006年06月03日

チームの魂

この1週間は公私ともに色々な事があり,疲れ果てて週末を迎えつつある.
中でも日本代表がドイツに対してあわや勝ち試合という試合を演じた事には驚き,感激した.ドイツに勝利するというのは日本にとってブラジルに勝つのとは次元の違う意味がある.まずは日本サッカーの黎明期よりドイツを師と仰ぎ,指導者を招聘し,多くの指導者がドイツで学んできた.更にドイツ代表というチームの特徴として堅い試合をしながらも,実力差の明らかなチームに対しては全く容赦なく叩きつぶす傾向がある.その反面で実力差が微妙なチームでは思わぬ失点から破れることも多い.そんなドイツに対して,ドイツDFのコンディションが悪いとは言え,しっかり崩して得点を上げたことは数年前までは考えられなかった.日本サッカーの歴史を語る上でも大きな試合であったといえる.
兎角,決勝トーナメントに上がるのが当たり前のような論評も目にするが,とんだ勘違いとしか言いようがない.世界の予選を勝ち上がった好チームが集まったのがW杯なのだ.今回のアジア予選でも日本は決して楽勝で勝てたわけではないのだ.テストマッチを眺めてもいいチームが出てきてくれている.この舞台に日本が立てるようになってまだ3大会目.新参者ですよ.日本は.

古くはドイツからサッカーを学んだ日本にあって,カズのブラジル留学は驚きであった.更にブラジルで成功を収め,外人助っ人のごとくJにやって来たのは革命に近い衝撃であった.各チームをわたり当たることになるのだが,所属チームでチームの核となる“なにか”を残してきているように感じる.横浜の好成績を語る上で彼の存在を無視することは出来ないだろう.
我がコンサドーレはそんな“なにか”を今築こうとしている.これまであった魂を封印し,新たなFootball cultureを築こうとしている.
今,このチームを全力で支えること.応援し続けること.それは構築作業に参加することに繋がっている.
木を植えて森を作っていくように,長い時間をかけて北海道のFootballをしっかりした文化に育てていきたい.

posted by 番台番 |00:42 | uncategolized | コメント(3) | トラックバック(1)

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Re:チームの魂

ゆっくり確実にコンサドーレが広がっていけばいいですね。
そんな日が来たら泣いちゃうなあ・・・(。>_<。)
今日はドーム行けません。
念送ります~!!
番台番さんよろしくお願いします(≧o≦)ノ

posted by ミルクチョコ| 2006-06-03 11:38

Re:チームの魂

今のドイツ代表は、クリンスマンという監督によって(結構強引に)新風を吹き込まれているという話を聞きました。

若手の起用に対して国内受けは良くないようです。そんなドイツチームが、新風を拒絶する(?)ジーコ・ジャパンに、追い付いてのドロー。なかなか示唆深くはないですか?

しかし、流れを変えたのはベテランFWのノイビル。この辺が微妙なところ(笑)。結局は古きものと新しきものの良いところを如何にして融合させていくかというテーマに行き着くわけで…。

posted by MasaMaru| 2006-06-04 14:30

Re:チームの魂

> ミルクチョコさん
ゆっくりですが,育っている何かがあると思います.
土曜日は力足りず勝てませんでしたが,ゴール裏の雰囲気は少しずつ変わっていると思います.もっとタフに,もっと強く,もっと大きく.
サポーターの一人一人が成長する(病む?)しかないですね.

> MasaMaruさん
言うまでもないことですが日本はW杯に出場すること3回目です.世界の中では新参者です.ジーコが頑固者であったとしても,やはり“新しい”歴史にならざるを得ないでしょう.一方ドイツは東西分裂時代からの列強です.歴史も市民に根付くFootball文化にしても深さが全然違いますね.そのようなドイツにおいて“新しい”歴史を作るには惨敗するか優勝するかしかないのではないかと思います.この辺を語り出すと一晩あっても足りませんよね.最高の酒の肴です.

posted by 番台番| 2006-06-05 16:01

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