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2006年12月02日

第52節・札幌0-2鳥栖

 「サヨナラしたくない」のは今日のチームじゃねえ(怒)。以下、雑感。

【「右ボランチの前」】
 鳥栖の1点目。左SBの高地がボールを持ってするすると上がり、くさびに入った誰かと大きなワンツーで一気にDFラインの裏を取っています。形自体は今年の失点パターンの中でも多い方ではないと思うんですが、起点になった場所はまた「右ボランチの前」でした。
 あくまで印象なのであんまり真面目に読まないでください。「右ボランチの前」、つまり大塚の前のスペースがポッカリ空いてそこを使われて相手にチャンスを作られる、というパターンが今年はすごく多かった気がするんです。18節の柏戦なんか、そこを蹂躙されていた記憶があります。もっとも左ボランチの前も似たようなものかも知れませんが。

 無い知恵を絞って大塚の前が何で空くかを考えてみると、まず今年のチームの守備は後ろの選手の凡ミスもさることながら、中盤より前の組織的な守備がいまいち機能していなかった気がします。
 今日の失点の直前、相手GKの足下にボールがあり、まさにプレーが始まろうとしているにもかかわらず、相川が大塚に向かってしきりに何事か喋っています。「前へ」という身振りを交えていたように見えました。攻撃の選手がボールを取りたいところまで後ろが来てくれない。後ろはそこまで出ていけない。で、スペースが消せずにノープレッシャーで侵入を許す。今年はこれの繰り返しだった。

 守備的中盤の2人の位置が低くなることに関しては、私はDFラインがもう少し後ろから押し上げるとともに声を出してポジションを修正してやるなどしてやらないといけないと思っているのですが、難しいところですね。私もクソ草サッカーでは同じポジションをやることがあるのですが、どうすればもっと前で行けるか、正直全く分かりません。
 で、「右」ボランチの前が空いてしまう要因にはもう一つ、フッキの守備意識の問題があると思います。彼が守備をしないというのではありません。今日はダメダメでしたが、普段は奪われたらきちんと取り返しに行く選手です。そういうボールに対する守備ではなくて、右FWであるフッキが正しいポジションを取れない(取らない)時に大塚の前に大きなスペースが出来てしまい、元来あまり足の速くない彼はボールを持って侵入してくる相手に為す術が無くなってしまうわけです。

 大塚は危機察知能力が高く、ボールさばきも上手い選手だと思いますが、ここまで守備に問題を抱えている今年のチームだと、アンカーとしてのボールさばき・攻撃のサポートだけでなく、最終ラインのフォロー・しっかり追ってくれないFWの尻ぬぐいと、あまりにも仕事が多すぎ、どうしても彼の「ミス」が目立ってしまいます。今年もっともかわいそうな目に遭っている一人です。

 天皇杯で闘う新潟には鈴木慎吾という左サイドのアタッカーがいます。彼を自由にしないよう、もう一度守備の組織を立て直してもらいたいと思います。以上、レビューになっていないレビューおわり。あとは小言だよ。

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posted by tottomi |23:52 | コンサドーレ | コメント(2) | トラックバック(1)