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2007年02月03日

サッカーの暗黒面

しばらく個人的に文字を綴ることが苦痛になっていて、
文章が書けなくなっていました。今でもちょっと厳しいのですが
2月になったし、強制気分転換を図ります。

チームについては今はあまり口出しはしません。
リーグ戦開幕後のチームが全てです。

あまり大きく報道されていないのは、過去にも何度も
同じ事が起こったせいだろうか。イタリアでの死者が出た暴動
の件は、イタリアサッカー全てが停止するかも知れない騒ぎに
なっているようだ。
コンサドーレ札幌のサポーターとしてサッカーを好んではいるが、
それゆえに命を落とすなど冗談ではない。あえていえば
まさに「たかがサッカー」だ。
逆に言えば、あまりにも愚かしい理由で人間はいさかいをおこし、
あまりにも些細な理由で平気で他人を傷つけ、殺すまでする、と
いうことを改めて示したわけだ。

今日の北海道新聞朝刊には、例のジダン頭突き事件に関して
チュラムのインタビューを通した移民問題・人種差別と民族主義の
問題が掲載されている。今回の事件に関して人種問題が絡んでいる
のかどうかはオイラ自身の乏しい理解ではさだかではないが
(シチリアが過去に差別問題に直面した歴史があることくらいは
知っている)、まるでライターで焚きつけに火をつけるかのように
簡単に憎悪の連鎖が起こる現状はどこかつながっていると考えるのが
自然だ。

サッカーを愛する人は、今日の道新朝刊の記事を、チュラムの言葉を。
ぜひ熟読してもらいたいと思う。
日本とて、「美しい国」なる(個人的には吐き気を催す醜い自己愛と、
それに表裏一体の他者侮蔑意識を糊塗する)言い回しの陰で、他国民
他民族を平気で揶揄する風潮が広まっている現状と無関係ではないの
だから。

そこまで行かなくても、何度か触れてきたように、サッカークラブは
地縁と密接に関係する。ライバル意識と敵対意識の違いをきちんとわきまえ、
相手へのリスペクトを隠れ蓑にして憎悪を剥き出しにするような
風潮だけは、いかにサッカー先進国の欧州とはいえ真似をして欲しくない
ものでありますよ。

posted by FT |17:23 | サッカーから見えること | コメント(5) | トラックバック(0)