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2007年01月27日

明日でオシマイ 札幌近美「アイヌ文様の美」展はよかった

アイヌ文様の美

実は先々週にも行ってきたのだが、昨日も行ってしまった。
オイラの家から近美はけっこう距離があり、しかも雪の後の悪路のため
渋滞が酷く、自家用車で片道1時間もかかってしまった。
それでも魅力がタップリなので、日程終了直前だがカタギ仕事に
早退出して4時過ぎに入館した。

アイヌの民芸品の展示はけっこうしばしば行われるが、
今回の展示の出色なところは、デザインのモチーフを分類し、
そのモチーフがだんだんと複雑に発達していく過程を系統的に
展示するというテーマになっているのだ。
おかげで、アイヌ文様の骨格となる図案がよくわかり、
今まで何となくアイヌっぽいと思っていたデザインの基礎が
どこにあるかが、オイラのような美術シロウトにもよくわかる。
じつに勉強になった。しかも美しくて魅力的。

オイラは去年の今ごろも、コンサのアパレルにアイヌデザインを
使ってほしいもんだ、と言ったが、それは今でも基本的に変わって
いないのだ。
昨季はシーズンチケットがアイヌ風で、これでもまあ嬉しかったのだが
(ただ、今回の展覧会で相違点もよくわかった)
アパレルの方にはあまり影響していないのが残念なのだ。

なぜか北海道の人間の方が、何か個人的なものがあるのか知らないが
土着文化であるアイヌ文化に偏見的な意見を持っている人が見受けられ
るが(昨今の人権問題に対して反発的な声がやけに声高な風潮と
関連しているんだろうか)、せっかくの北海道のチームなのだから
内地人にはエキゾチックなカルチャーをアピールに活かさない手はない
だろうと思うのだ。

で、去年も言ったがぜひとも欲しいもの。
今回の展示でも、思わずメモする手を止めて見入ってしまった
華やかなアットゥシが欲しいなあ。
アットゥシは、まあ袢纏みたいなものだ。
江戸時代から「厚司」とよばれ、海の男のオシャレファッションだった
半被と言ってもいいか。
レプリカユニフォームの上から羽織って着たらいいと思うな。
野球でも観客の半被姿はよく見るから、作ってくれたらぜひ
アットゥシ風のを作ってほしいんだが、どうだろうか。

posted by FT |12:02 | 古典芸能ネタ | コメント(4) | トラックバック(1)