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2007年01月05日

昇格できなかったのが悔しいのは同じだが

三浦監督の記者会見情報はまだ何も伝わっていないが、
チーム作りをどうしていくのかはやはり心配だ。
この三年の蓄積を、ちゃぶ台ひっくり返すように方向転換
されるのではないか、という不安は大きい。

札幌というチームの特性上、早くJ1に上がって露出を高め、
道民の高評価を得たい、さもないとチーム自体が成り立たない、
という悩ましい事情はイヤと言うほどわかる。日ハムの影に
隠れた昨季を思えばなおさらだ。

だが、敢えて言うぞ。

試合会場に見に来て、面白いプレイを見せてもらった、という
思いを残せないチームにならなければ無価値だ。
勝てばいいのだったら、去年の横浜FCのような戦いを
すればいい。カテナチオを構え、勝ち点のゴールだけを狙う
ならばそうすればいい。
しかし、そんな勝ち方で昇格したら、待っているのは今年の
京都と同じ運命になるばかりだ。

サッカーとは、ボールを巡る選手の駆け引きを楽しむスポーツ
であることを、サッカー知らずのオイラはこの三年で知った。
勝ち点の計算をして、リーグ戦をどう進めていくかももちろん
重要だが、スポーツとしての魅力が先だ。

札幌がもし方向を転換し、カテナチオをかけて守備をし、
積極的にボールをポゼッションしてゲームを作るということを
抛棄することで勝ち点をえようとするのは、昇格を最優先と
するなら一つの見識だ。勝てばオイラも嬉しいだろう。

だが、あの「攻めて攻めて…攻めまくれ、それが札幌スタイル」
という横断幕をなみするようなチームに変貌するのであれば、
オイラは落胆するしかない。
勝てば官軍かもしれないが、そんな官軍になって嬉しいかと言われれば
オイラはあまり嬉しくないのだ。

少なくとも「面白いサッカーよりも勝つサッカーを」という
言辞を目にするたび、オイラが溜息をつくのは確かなのだ。

posted by FT |16:45 | コンサドーレ札幌 | コメント(0) | トラックバック(1)