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2006年03月27日

I am Your PAIN !

更新するタイミングが悪いのか、さっぱり読まれていないことが
アクセスカウンタからも如実にわかってしまう泡沫ブログです。
みなさんいかがおすごし?
 
さて、いろいろ考えたり鬱になったりした週末も終わり
またもやブルーマンデーをカタギ仕事で磨り減らしたり
しているうちに、この疲れた体でさらに応援に駆けつける
人々のさらなるモチベーションになるものは何か、と
思っていたわけです。
 
正直、この体調で先日の負け試合を見せられた日には
さすがにダメージ大きすぎ、翌日にも差し支えるわけで
そうなれば生活そのものが成り立たなくなる危険性も孕んでしまう
のであります。
明日の、そして一週間の活力の源となるべき試合を、
札幌サポとしてはぜひ望みたいわけです。
 
そう思っていると、ふと周りのブログを見回すうちに、
オイラはまた違和感を感じてきたのですよ。
「勝つためにはもっと柔軟に!」
「パスサッカー相手に読まれすぎ」
「ロングボールからのカウンターサッカーも考えて」
「スタメンを変えて他の選手を試せ」
 
うむ、どれももっともな意見だ。真正面から否定する根拠は
特にない。
しかし、オイラは敢えて異を唱えさせていただく。
 
今の札幌のサッカーの魅力、つまり「売りになる」のは、
この「愚直さ」ではないかと、かくオイラは思うのだ。
ただひたすら、理想のサッカーの形を非力ながら追い求める
監督と選手が共同で夢を見る、そういうサッカーだ。
夢、という言い方には身の程知らず、という裏面もあろうが
それをひたむきに、がむしゃらに求めるサッカーだ。
 
「愚公 山を移す」
遥か未来の高みを目指す、それ故に今の方法論を「墨守」する。
 
本来、安易な手法で利益のみを追求する人間を、我々は
「あぶく銭」「成金」と言って軽蔑してきた。勝ち組と負け組の
けった胸くそ悪い二分法が幅をきかす昨今だが、本来の私たち人間は
負け組の砂を噛み地を這いつつも大逆転の機を窺って雌伏する
姿に共感を抱いてきたはず。
 
先日オイラはやや過激に「絶対勝たなければならない試合は、ある」
と言って煽った。1シーズンの中で観客がぐっと増えるタイミングの
試合において、きっちり勝つことによってチームの底力をアピールし
リピーターを増やさなければならない、そういう試合にヘタレな試合を
してたら観客が逃げるだけだ、という文脈だった。
 
ただ、冷静になってみると、もちろん相手のいることゆえに
どれほど準備や努力を積み重ねようと、負けるときは負けるのが
サッカーでありスポーツだ。贔屓のチームが必ず勝てないからと
いってハラを立てていては身がもたないし、チームも成り立たない。
逆に、負けたとしても観客がある意味で満たされれば、
よし、次も応援してやろう、という気持ちがリピーターになる。
 
残念ながら今の札幌は、確かに柳下体制3年目で昇格を目指す、
それだけの地力を備えつつあると信じるものの、やはり「勝利」
で観客を魅了するほどの実力ではない。(これはJ2のみならず
J1の下位チームもそうだろうが)
ならば、そういう札幌が客を呼ぶ「資源」は、「勝ち負けを越えた
魅力」をアピールすることではないだろうか。
その資源にもっともふさわしいものは「愚直さ」だとオイラは
提示する。
 
目先の一勝より、未来のハイレベルを。
敗北ですらも魅力ある、スジの通った戦う姿を。
 
 
監督、スタメンはケガ人以外に変える必要なしっ。
トップがダメと言うのなら、それを追い落とせないサブメンバー
に何が出来るというのだ!レギュラーは奪い取れ!
 
札幌の戦術を確固たるものとするならば、愚直に繰り返せ!
いくら失敗しても選手は何度でもやれ!当然見抜かれるだろう、
しかしそれを乗り越えろ!乗り越えるだけの技量を敗北の中
から磨け!
せっぱ詰まった逃げの縦ポンサッカーは一利も無し!
 

さて、以上のオイラの妄想的な考えがもしも成り立つとするならば
必要不可欠なのは、前にも言った選手の「ハングリーさ」「欲望」
であるよ。
アイ・アム・ア・ゲーム!
アイ・アム・ユア・ペイン!
プロとして自分がトップに立つ、試合のヒーローになって観客の
喝采を浴び、栄誉を目指す。そういう「欲望」をもっと選手が
もたなければ、「敗北すら魅力」のチームは出来ない。
 
前々回書いたことを繰り返す。
なぜ、カズに対抗してハーフタイムから全員半袖でピッチに
登場しなかったのだ、コンサドーレ札幌のイレブン諸君!
あの時の室蘭入江運動公園競技場は、君たちが支配すべき空間
だったはずだ。
 
監督はどうか、もちろん試行錯誤はお任せするが、基本は
譲らず頑固に指導をお願いしたい。
選手は、負けても絵になる、心を打つプレイを自分が演じて
ほしい。
 
前はずいぶんクールに煽ってみたが、
今日は敢えて熱くアジってみたが、どうか?


posted by FT |20:15 | コンサドーレ札幌 | コメント(2) | トラックバック(0)