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2009年08月06日

古田のもたらしたもの

厚別から帰って、さっきまでプレイバックを見ていた。
前節のセレッソ戦が屈辱的だっただけに、本当に溜飲の下がる試合だった。
今期のベストゲームではなかったか。

何よりもうれしいのが、コンビネーションで得点が生まれたこと。
ここで、ずっと主張していたが、今期の札幌は(前からそうかもしれないけど)、選手の連携によって相手を崩すゴールが、これまでほとんど見られなかった。

ところが今日、1点目も2点目も、コンビネーションによっての得点だった。
1点目は、高校生ルーキー古田と西嶋の右サイドの崩しから、西嶋が上げたクロスを宮澤が粘って入れたもの。

特筆すべきは2点目で、起点となる球出しから5,6回ボールが繋がれて、宮澤が決めた。それも、グランド一杯をつかった大きな展開による崩しで、これを見た時、石崎監督が求めていたゴールのカタチは、こんなカタチなのかと思った。苦しみながらも、攻撃のカタチが少しづつできあがっている手応えを選手も感じただろう。

サッカーというのは実にメンタルゲームで、フィールドの中の気持ちが前向きになればすべてが良い方向に回り、後ろ向きになればとたんに悪循環を起こしてしまう。それを象徴したのが3点目の上里のスーパーゴール。これは前半の札幌の選手のポジティブな気持ちがもたらしたものに違いない。

こうしたメンタルの活性化は、18歳の高校生ルーキー古田がもたらしたものだ。前節も、大阪に痛めつけられても古田が登場した後半以降に、選手のモチベーションが回復した一瞬があった。

やはり、運動選手にとって「高校生に不座なま姿を見せられない」という気持ちは強いのだろうし、古田にしても「当たって砕けろ」の精神で伸び伸びとできるのだろう。これの相乗効果が、今節の完勝を生んだと言える。

本当に、サッカーはメンタルスポーツだ。

posted by hibari |00:35 | 試合の感想 | コメント(2) | トラックバック(0)