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2009年04月12日

重傷

 サッカーというのはメンタルスポーツなんだと今更ながら思う。

 そして石崎サッカーでは、このメンタルがほかにもまして重要な要素となっている。
 だから、現況の不調は、メンタルのウェートが大きい石崎サッカーにおいて、まさにメンタルが足を引っ張っていることをおいて他にない。

 実際に、開始早々、昨期までのJ1から勝ち星という大きな目標を持った富山がアグレッシブに仕掛けて、札幌はホームでありながら守勢に回ってしまう。

 石崎サッカーの真骨頂は、積極的なチェイシングによるアグレッシブな守備だが、気持ちで負けてしまうと、プレスがかからない。プレスがかからないと、石崎サッカーにならない。

 前節の惨敗を引きずったチームは、明らかに自信を失い、プレスを仕掛ける積極性も失われたまま、相手の時間が続く。

 こうして前半の半分ぐらいまで相手の時間が続くが、相手の攻撃の稚拙さに助けられ、個の能力で上回る札幌が、少しづつ劣勢を跳ね返す。

 おそらく相手との一対一の対応の中で自信をいくらか取り戻した選手たちは、ようやく石崎サッカーの本領である積極席を取り戻し、前半の中すぎからボールを奪えるようになってきた。

そしてキリノの先取点。彼の能力は決して低くないことを証明した。

 ここからは札幌のゲームとなっていくのだが、ボールを奪えども、追加点が奪えない。札幌がボール奪うばっても、札幌がゴールまでのプロセスをもたついている間に、相手は自陣をしっかりと固めてしまう。というこれまで何度も見られたか形にはまってしまう。

 こうなると選手たちにまた迷いが生じてしまう。

 こうしてじりじりと時間だけが過ぎ、それまで自陣を固める一方だった相手は、残り5分の段階で明らかに点をねらいに前に来た。そして、追加点を奪うのか、それとも0-1で守りきるのかはっきりしない中で、またもやコーナーからロスタイムに同点弾を決められてしまう。

 この瞬間、選手たちは明らかに棒立ちだった。

 不調のどん底にあるチームにあって、最大の課題は個々のメンタルであり、これを救う一番の特効薬は勝利のはずなのに、もっとも引きずる形で、勝ち点2を失ってしまった。

 この不調は、ちょっとやそっとでは抜け出せないかもしれない。
 

posted by hm1644 |18:43 | hibari | コメント(1) | トラックバック(0)