スポンサーリンク

2007年09月27日

【第42節】襲いかかる守備

 前節、湘南戦の話です。
 試合開始5分、相手ボールへの寄せを見て、今日も勝てない、と思ってしまいました。

 相手のボール保持者にプレスをかけに行くものの、何か“おっかなビックリ(←北海道弁?)”で、相手に簡単にさばかれてしまいます。反対に、札幌がボールをもつと、相手はハイエナが群がるように押し寄せ、札幌の選手はキャーと悲鳴を上げながら(たとえ話です)簡単にボールを渡してしまいました。

 たしかにラインデフェンスは保たれ、決まり事は守れているよう見えるけれど、ラインは好調時よりもかなり低く、最終列と2列目の連動性にかけ、ラインとラインの間で相手はいいようにボールをもてあそんでいました。

 攻撃に移っても前線とゴールは遠く、まったく得点の匂いがしません。開始15分でよくて引き分け、相手の勝利を願う気持ちはこれっぽっちもないけれど、「まぁまず負けだろう」と思ってしまったのです。

 昨日の厚別は、まさにこの逆でした。
 
 襲いかかる守備。よく見ると、“どんよりした晴天”みたいな変な表現なんですけど、まさにこの表現がぴったりで、札幌の選手たちがボールに向かって牙を剥いて襲いかかるような、そんな感じなのです。

 前半の10分こそ、前節のぎこちなさが残っていたものの、しだいに自信を取り戻し、セカンドボールを面白いように奪うことが出来るようになると、一方的な展開となりました。

 得点にこそならなかったものの、前半なかばに芳賀がボールを追いかけて、相手のゴールライン付近まで、およそ50メートルくらいグランドを斜めに走り抜けたシーンがあったんですね。はじめて目撃したシーンでした。この時は“チャンスはあるけれど決められない”という展開だったんだったんですが、芳賀の走りを見たときに、前節とは逆に“勝てる”という確信が湧きました。

 歴史映画で、この間の指輪物語にもあったけれど、固く閉ざされた城門の扉を、大きな木のハンマーで繰り返し、繰り返し叩いて破るというシーンがありますね。まさに前半終了間際のゴールは、そんな感じでした。

 そして後半開始早々には、それまでゴールから見放されていたことが嘘のように、セットプレイから簡単に追加点。昨日は久しぶりに“負ける気がしない”試合でした。
 
 なにが札幌の選手を変えたのでしょうか。

posted by hibari |20:37 | 試合の感想 | コメント(4) | トラックバック(0)