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2019年02月21日

ガラタサライの試合を見てきた(2)

*前の記事の真ん中辺に”ハムスィ”の写真を追加しました。


タクシムから地下鉄に乗車。なんと別の車両の方からチャントが聞こえてきました。ガラタサライサポの熱さは聞きしにまさるものがあるようです。

途中で乗り換えて、スタジアム最寄りの駅に到着したのが19時40分ころだったでしょうか。ここからスタジアムに入場するまで3カ所のチェックポイントがあります。

まず、一カ所目。係員がハンディのPASSOLIG カードの読み取り機をカードにかざしてチケット情報を確認。そしてボディチェック。防寒用具や帰り道に雨に降られることに備えたカッパなどをつめこんだリュックを持っていたので、別の係員の方に誘導されリュックのなかをチェック。形式的ではなくかなり入念に確認されます。

実はネット上の観戦記などで見た持ち物チェックはかなり厳しく、持ち込みを拒否されたものには、デジカメ、デジカメのバッテリー、ビデオカメラ(そもそも高画質での動画は禁止らしい)、傘(雨でもだめ)、コイン(投げ込まれと危ないからか?)。それから、地下鉄の駅でみかけたのですが、ライターを靴の中の隠すサポが多数(しかしライターは黙認されているようで、スタジアムの客席でもたばこ吸い放題という状況-スタジアムが本当は禁煙なのかどうかは未確認)。

事前の下調べでひっかかりそうなものは一切持って行かなかったので、一番目のチェックポイントを無事通過。少し進むと2番目のチェックポイント。ここではチケットチェックはなく入念なボディチェックのみ(荷物チェックはなかった?)。

そして最後はスタジアムに入るところでのチケットチェック(スタジアムのカード読み取り機にカードをかざし入場)、その後、ボディチェックと荷物チェック。


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地下鉄駅の長い通路から出た直後。


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2カ所のゲートを通過したあと。


入場口はかなり細分化されており、いくつかの席のブロックごとに入り口が分けられていま
す。中に入ってからスタジアムを一周することはできない構造になっているようでした。



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20時少し前、スタンドに入場。まだ空席が目立っています。全席指定だからなのか、皆ゆっくり来場します。


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スタジアム内はかなり寒いことを覚悟していたのですが、中に入ると何か上から何となくぬるい空気が。見上げてみると、天井に電気ヒーターがあるではありませんか(金かけてます。電気代も莫大な額では?)。決して暖かくはありませんが、気温5度という感じは全然ありません。厚別での春のナイトゲームや晩秋のゲームより全然快適です。コンササポにも専用スタジアムを求める声がありますが、寒冷地札幌には何等かの暖房設備が必須だなあとあらためて感じました。


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スタンド裏の様子。売店ではサンドイッチなどの軽食や水・お茶などしか手に入りません。


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アウェイ側のゴール裏席。こちら側もガラタサライサポ用でアウェイサポ席はアッパー席のコーナーに設けられています(ベンフィカサポはパラパラという感じ)。屋根を見ると一応最前列までおおわれている感じ。しかし、これだけ屋根が大きいと芝に日が当たらなくて大変では? もしかして、これもものすごい金をかけて、芝に太陽光に似た人工の光を当てる施設があるのか? 芝はやや荒れている感じがしましたが。


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大人数の警備員。


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選手整列。スタンドはいつの間にか一杯になりました。スタジアムの規模に比してヴィジョンが小さいです。


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一応、長友が映っている写真も(手前の55番)


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ちょっと写真が見にくいですが、ゴール裏の最前列にものすごい高いやぐらのようなものが立っており、そこに応援をリードする人が立ってます。この写真のときは足場の最上部にたっており、すごく危険な感じ(笑)


ゴール裏(両側とも)はピッチ練習のときからすごいものがありましたが(ベンフィカの選手が現れるとスタジアム全体から大ブーイング)、試合が始まるとほぼ全部の席の客が立って観戦。360度から声援が飛びます。

審判はガラタサライに不利な判定を下すものならブーイングの嵐。ものすごいものを感じさせてもらいました。ちなみに、まったり見る人がたくさんいるJリーグも好きですというか、それがよいと思います(自分もまったり観戦派ですし、コンサ以外の試合を見に行くこともけっこうありますから)。


試合前、隣の席のトルコ人紳士が写真を撮ってくれと頼んできて、それをきっかけに彼が、「どこからか?」、自分「日本」、紳士「おお長友、イスタンブール初めてか?」、自分「 いえ何回も、何回も」とかいう話をした。ちょっと英語をしゃべれる人だったので、「稲本は覚えている?」とか聞こうかと思ったが、稲本がガラタサライ時代どのような位置づけの
選手だったのか把握していなかったし、「ああ、いたね」という感じで軽く流されたらどうしようとあらぬ心配をしてしまって、聞くのはやめました(心配性なんです-笑)。

件の紳士が記念写真を撮っていたように、頻繁にスタジアムに来るわけではない人がけっこういるみたいでした。しかし、試合が始まると熱烈な応援。つまり、スタジアムに来ると熱烈な応援をするという分厚いファン・サポ層があるからこそ、高額にもかかわらず、こんなにチケットが売れるのでしょう。

ところで、この日長友はフル出場。
試合は1-2でガラタサライの敗戦。1点ビハインド後、ガラタサライが1点取ったのですが、そのアシストは長友で、この得点のときのスタジアムの盛り上がりは、陳腐な言い方しか思いつきませんが、とにかくすごかったです。自分もつられて、件のトルコ人紳士と手を合わせて喜び合いました。

その後、ガラタサライが押せ押せになりますが、カウンターから失点をして結局は敗戦。

リードしたベンフィカがうまく守って、得点のにおいがしないなかアディショナルタイムに入ると、あれだけ熱かった客が続々とスタジアムを後にします。帰りの足の問題があるので仕方がないかもしれません。しかし、自分は、アディショナルタイムに何があるかわからないということを身に染みてわかっている札幌サポのはしくれです(笑)。帰りの足が心配ではありますが、試合終了のホイッスルを聞くまでスタジアムにとどまりました。そして、試合終了後、件の紳士と「残念でしたね」という感じの表情をかわしながらお別れしました。

スタジアムを出ると人人人で、その流れは遅くやや焦りますが、まだ、23時前なので終電まではだいぶ余裕があります。まあ、大丈夫だろうと思い直し、ゆっくり進んでいくことにしました。

客の流れを見ると周囲の道路の方へ向かう観客も多数。まあ、地下鉄だけで5万近い客(スタジアムのキャパは5万2600くらい)がをさばくのは無理なので当然ですし、イスタンブールはバスとかミニバスとかドルムシュ(乗り合いタクシーみたいなもの)とか公共の交通機関が色々とあるので。もし次の観戦機会があって、もっと試合開始時間が早ければ地下鉄以外の交通手段も確認したいと思います。

地下鉄の入り口に近づくと人の流れがピタリととまりました。あの鉄の回転扉が客が一斉に改札に続く通路に流れ込むのを防いでいるのです。

そして、実は改札口にも鉄の回転扉があって、客が改札を飛び越えてなだれ込むのを防ぐようになっています。トルコ人は親切で自分が外国人だと気が付いた人がそれとなく譲ってくれたりしました。

乗車した地下鉄は運よく自分のホテルの最寄り駅であるタクシム方面へ直行する電車で、12時を回る前にホテルに戻ることができました。

[終わり]


posted by オフ |20:43 | コメント(2) |

2019年02月20日

ガラタサライの試合を見てきた(1)

先週14日、イスタンブールのトルコ・テレコム・スタジアムでUEFA ヨーロッパリーグのガラタサライVSベンフィカの試合を見てきました。

トルコには今までかなりの回数訪れており、ギリシャ、シリア、ヨルダン、イランといった周辺国への旅行のついでに寄るということもあり、年に2回旅したこともあるくらいです(3回のときもあったか?)。最近やや頻度が減っていましたが、何となく行きたいという気持ちは消えることはなく、ガラタサライに移籍した長友が現地でえらい人気だということを知り、ガラタサライの試合を見るということを目的にイスタンブールへ出かけることにしました。

ガラタサライは人気チームでチケットの完売もありうるので、どうやってチケットを確保するかが問題となるわけですが、トルコのサッカーチケットはPASSOLIG カードなるカードがないと買えないシステムになっています。座席のブロック・番号などのチケット情報とカードの番号と結びつける必要があるのです。

このカードはネットで申し込むことができ外国人の場合はパスポートナンバーを入力し、さらに顔写真をアップロードします(登録の途中で入力した電話番号にSMSでパスコードが送信され、それを入力するという過程もあり本人確認はけっこう厳重です)。

チケットを購入する際、このカードのナンバーで登録するので、チケットの買い占め・転売は不可能。かつ入場の際はこの顔写真情報入りのカードを読み取りチェックするので(カードにも顔写真が)、本人以外の入場は不可能、かつテロ抑止の役に立っていると思います(ちなみにカードにはクレジットやプリペイドカード機能が付帯、外国在住者にはクレジット機能付帯のものは発行されないみたい)。

ということで、ネットでこのカードの申し込みをしました。自宅に送付してもらうことも可能っぽい感じだったので、12月末に申し込んだのですが、登録の最後の画面の方まで進むと、トルコでの受け取りのみ可能ということがわかり(トルコのクラブチームの本拠地のスタジアムで)、ガラタサライの本拠地トルコ・テレコム・スタジアムを指定しました。

しかし、トルコ渡航が2月中旬なので、また1ヶ月半近くあります。ちゃんと保管していてくれるのか若干不安ですがしかたがありません(その辺は当たり前にしっかりしていました)。

さて、PASSOLIG カードは作成できました。カードの現物はなくても作成は済んでいるので、そのカード情報でチケットが購入できます(トルコサッカーのチケット販売サイトPASSOで購入できる)(詳細はネット上にけっこう情報があります)。

で、人気チームですし、ヨーロッパリーグという大一番のチケットなので、チケットの発売が開始されたらすぐに購入しようと思っていましたが、トルコの場合、チケットの販売開始は試合の3~4日前というのが基本で、ヨーロッパリーグといえどもそれは同じでした(もっと早いと思ってました)。ということで、日本出発前にはチケットの確保ができず現地で購入することに。ちなみにPSSOLIG カードがなくても、チケット販売窓口でカードを発行してもらい(1試合のみ有効のカードもあるらしい)、チケットを購入することが可能なのでPASSOLIG カードの作成はあまり意味のないことになってしまいました(低額ですが年会費
=更新なし、がかかりますし)。


2月12日夕方、イスタンブール到着。

2月13日、試合前日、スタジアムに行き首尾よくPASSOLIG カードを受け取りチケットを購入。チケットは席種が10のカテゴリーに分けられており、すでに8、9、10は売り切れ。ちなみに一番高いカテゴリー1は1000トルコリラ(日本円で23000円ほど)、自分は下段のコーナー席のカテゴリー7を選択(400リラ=9200円くらい)。えらい高額です。普段のリーグ戦の倍の料金設定という感じです。

ちなみに、リーグ戦のチケットの料金設定はチームによってまったく異なり、地方のチームはスーパーリーグ(トップリーグ)のクラブであっても日本円で3桁円というところが結構あるようです。チケット価格からみてもものすごい格差リーグであることがわかります。

ちなみに、PASSO(チケット販売サイト)に登録していると、Webの画面で席を指定して購入できるので(空いているすべての席から選ぶことができます-ちなみに全席指定です))、それを見てみると、1000リラの席も空席がわずかという状況で、一番、空席が多かったのが僕の選択したコーナー席でした。


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ガラタサライの本拠地トルコ・テレコム・スタジアムは地下鉄SEYRANTEPEという地下鉄駅からすぐで(一応直結ということになってますが、駅の改札からスタジアム入り口までは400m~500mくらいはある)、改札を抜けて長い通路を歩いていくと、写真のような鉄の回転扉があります。試合後、サポが地下鉄駅にどっと流れ込むのを防ぐのに有効であることが後でわかりました。(チケットを購入した日に撮影)


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チケット売り場の前からスタジアム方面を望んだところ。SPOR KOMPLEKSIとあるようにサッカースタジアム以外にさまざまなスポーツ施設があるようです。


13日は一日中雨が降り続け観光意欲がわきません。

チケット購入後は、旧市街に出てグランドバザールをぶらぶらした後、客のほとんどが地元民という食堂でハムスィ(かたくちいわし)のフライを食べ、新市街のホテルにもどってダラダラすごしました。


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グランドバザール


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ハムスィに衣をつけてあげたもの。実はハムスィは今回のイスタンブール訪問の目的の一つでした。ハムシィの旬は冬で、これに軽く塩を振り、レモン汁をかけて、パン(トルコのパンはおいしいと評判)と一緒に食べるととてもおいしいのです。自分的にトルコB級グルメのトップという感じです(イスタンブールといえばサバ・サンドが有名ですが=焼きサバをはさんだサンドイッチ)。付け合わせとして、玉ねぎの輪切りが添えられていますが、ときどき、これを薬味替わりにかじりながら食べます。(ドネルケバブや焼きサバのサンドイッチには玉ねぎのみじん切りが入れられますが、この玉ねぎは自分で適当にかじって薬味にしてねということだと思う)。なお、値段は12トルコリラ(270~280円くらい)。



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トルコにやってきた目的の一つが猫。とにかく街のあちこちで猫を見かけます。自分が旅先で盛んに猫写真を撮るようになったきっかけもトルコです。しかし、この日は雨のため猫はあまり現れず。写真はレストラン(ここで夕食をとったと思う)の軒下で見かけた猫。



14日。いよいよ試合の日です。雨はやんでいましたが、いつ降り出してもおかしくはない空模様です。しかし、天気も問題ですが、寒さも大問題でした。予報によるとこの日の夜は5度くらいしかないらしく、一応、そこそこの防寒対策はしてきましたが、ナイトゲーム、気温5度はちょっと行くのを躊躇する状況です。雨の心配はなくなってはいませんが、購入した席は完全に屋根におおわれており、濡れる心配はしなくてもよさそうです。

それからキックオフの遅さも問題でした。なんと20時55分でした。

これはおそらくテレビ放送の時間の関係と思われます。この2日前に行われたフェネルバッチェ(イスタンブール)とゼニト(サンクトペテルブルク)の試合は、相手の国ロシア・サンクトペテルブルクとの時差はなく、キックオフが20時でしたから。。

さて、スタジアムを出るのは23時くらいになると思いますし、5万くらいの観客が一斉に帰途につきますから帰りの足が心配です。地下鉄の最終は24時前らしいですが、23時半くらいには駅にたどりつけるでしょう。

昼間はイスタンブールをぶらつきました。


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スレイマニエ・モスク。イスタンブールに行くといつも何となく足が向いてしまう場所です。


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スレイマニエ・モスクで出会った猫。階段にちょこんと座っていたのですが、カメラを向けたとたん歩き出しました。嫌がられたようですが、こっちが離れると近寄ってきます。


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スレイマニエ・モスクの敷地から金角湾をはさんで新市街側を望む。目立っている塔はガラタ塔。


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スレイマニエ・モスクの内部。


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アヤ・ソフィア。現在の建物は6世紀前半に東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の命によって建設されたもの。 15世紀半ば、オスマントルコのメフメト2世がコンスタンティノープルを陥落させた後、キリスト教の聖堂であるアヤ・ソフィアをイスラム教のモスクに転用。壁面のモザイク画は漆喰で塗りつぶされました。19世紀以降、漆喰の下にあるモザイク画の調査が行われ、トルコ共和国が成立した後、アヤ・ソフィアは博物館とされたとのことです。こんな歴史があるので、写真のようなキリスト教とイスラム教が混在する不思議な雰囲気を感じることができます。


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アヤ・ソフィアの近くで見かけた車のボンネット上で暖をとる猫。寒いのです。


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グランドバザールは主に観光客が行く市場ですが、こちらは地元民が集まる商店街。平日なのですがすごい人出です。


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ガラタ橋からスレイマニエ・モスク方向を望む。手前の派手目の船はイスタンブール名物サバサンドを販売している船です。この日は寒すぎで外で食べる気が起きず、サバサンドは食べませんでした。


夕方いったんホテルに戻ります。昼が重かったので、そとでパンを買ってきてそれを食べて出かける時間を待ちます。あまり早くスタジアムについてしまうと、寒さをこらえるのがたいへんそうなので。

ホテルは新市街のタクシム広場の近く、イスタンブール一の繁華街ともいえるイスティクラル通りの近くにとっていたのですが、ときどき通りの方からサポの一団による大音量のチャントやコールが聞こえてきます。

19時10分すぎ、もうちょっと遅く出かけるつもりだったのですが、外から漂ってくる雰囲気に押されてスタジアムへ向かうことにしました。

<続く>


posted by オフ |21:33 | | コメント(0) |