2018年01月21日
ユーラシア大陸陸路横断落穂拾いの旅
タイトルにある通り、以前ユーラシア大陸陸路横断の旅をしました。 とは言っても、1回に旅できる日数に限りがあるので、今回はこの区間、今回はこの区間という感じで旅しているうちに、結果としユーラシア大陸の陸路横断を達成したということなのですが。 また、最初から陸路横断をめざしていたわけではなく、旅を重ねるうちに、こことこことここと、そしてここをつなげれば、という感じになって、旅の目的は陸路横断達成になったのですが。 さて、2010年、イタリアのミラノからポルトガルのロカ岬まで移動して、陸路横断を達成したのですが、例によって限られた旅行期間で移動したので、その道すがらにある魅力的な場所を飛ばして移動せざるを得ませんでした。 それで、最近は、そのとき寄ることが出来なかった場所へ行くというのが旅の一つのテーマとなってます。(本当はパキスタンとかイランとかで飛ばしてしまった場所へ行きたいのですが、現在は治安状況に問題があり、困難という感じです) そうした旅として、2015年にはポルトガル国境に近いスペインのメリダ、カセレス、サフラなどを訪れました。 <メリダ> ここは紀元前25年にローマ帝国の属州ルシタニアの州都として建設された都市で、ローマ時代の遺跡が数多く残ってます。 紀元前25年に造られた橋(全体が創建当初のものというわけではありませんが)。全長は792mもあります。現在は歩行者専用の橋として使われています。 水道橋。 <カセレス> レコンキスタの時代の名残をとどめる中世の街で、「エストレマドゥーラの宝石」と呼ばれています。こじんまりとした街で、街歩きが楽しいです。 マヨール広場 <サフラ> サフラは、カルタゴ人、ローマ人、アラビア人等がスペインを南北に移動する際の幹線ルートだった「銀の道」の道の中継点として栄えたとか。とても小さな街です。白壁が続く街並みはアンダルシアが近いことを感じさせます。 花で飾られた家が多い。 2017年はそうした落穂拾いの旅の続きとしてポルトガルへ行きました。 一番の落穂拾いは、スペイン国境から12kmのところにあるポルトガルのエルヴァスという町。17世紀に築かれた塁壁に囲まれた古い街並みが残っています。 <エルヴァス> <マルヴァオン> 落穂拾いというテーマではエルヴァスだったのですが、この旅一番の目的地となったのはマルヴァオンです。 マルヴァオンはサン・マメーデ山脈にある860m余りの岩山の上に築かれた城壁の中に形成された街で、山のてっぺんの部分にちょこんと載ったような形なので、「鷲の巣」と呼ばれています。が、中に入ってしまうと「鷲の巣」感はありません。 エルヴァスは要塞都市、マルヴァオンも城壁を持ち、長くなるのでここには載せませんが、この後訪れたポルタレグレも城壁に囲まれていますし、このあたりは城塞だらけです。スペインとの国境が近いという立地によるものなのでしょうか(このあたりの詳しい歴史は知らないのであしからず)。