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2007年03月07日

侍になりたい

司馬の影響が続く.江戸時代における侍という職業は人口の5%に及んだという.農業や工業と違いモノを生み出さない.商人とは異なり富を生み出さない.じゃあ何をやっていたのか?武術を身につけて外敵から市民を守ると言っても,長らく続く泰平の時代では意味をなさなかったに違いない.更に彼らの多くが貧しく食べるものにも困ったらしい.ただ貧しくとも道徳的規範を示すことで,他の市民への模範として生きた.つまりは金や飢えなどよりも誇りを優先する,辱めを受ける位なら腹を切り自らの誇りを示す.それが侍という生き方らしい.馬鹿馬鹿しいと思われる方がいらっしゃるだろうか?自分はこの話を聞いて惹かれてしまうのだ.
資本主義が発展し,勝ち組・負け組と言われる中で日本人は何かを失ったと言われる.先日,高速バスに乗った.混んではいるが満席ではない.それでも後から乗ってきた人が座る席がない.殆どの人が隣に荷物を置き2人掛けの席を1人で占拠してしまっているのだ.しかも狸寝入りを決め込む.バスが動き出すともそもそと動き出すのだ.
大声で叫びたくなる.「これでいいのか?恥ずかしくないのか?」
夜寝るときに自分を恥ずかしく思いたくなければ,多少の不自由を我慢するのが当たり前じゃないか.そんな当たり前が馬鹿馬鹿しいという理由で否定されていいのか?
僕は侍になりたい.自分の誇りを失いたくないから.札幌の侍になりたい.
今,僕は悩んでいる.どうすれば侍になれるのか?どうすれば弱くなってしまった電流を強くできるのか?どうすれば恥ずかしくない生き方ができるのか?とても難しいことだと感じている.

posted by 番台番 |21:11 | uncategolized | コメント(0) | トラックバック(0)