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2006年10月03日

祈り

小学校の校庭でサッカーをしている少年達.3~4年生と思われる集団のその中に彼はいた.ボール捌きが卓越しており,視野の広さもずば抜けていた.何よりも自分のチームが負けているときに目をキラキラさせて走る姿,そのガッツに心打たれた.また,仲間を思いやるリーダーシップに感心させられた.彼がボールを持つとゲームが動き出す.足元の深いドリブル.持って生まれたセンスとしか言いようのないパス.友達に脛を蹴られて踞ったとき,「大丈夫かい?」と声をかけられても黙って頷き走り出す.その男っぷりに惚れた.
優秀なジョカトーレとなるであろう才能との出会いだった.
いつの日か,彼が赤と黒のユニフォームに身を包み大歓声の中ゲームを支配する姿を僕はずっと夢見てきた.
その彼が今,病床で闘っている.信じる人々に囲まれて懸命に闘っている.
僕は信じている.また彼とボールを蹴る日のことを.

サポーターの皆さん.見ず知らずの少年のことかもしれませんが.札幌に咲いた一つの命が闘っています.ボクらとサッカーボールで繋がっています.1日に1度でいい.空を見上げそんな少年の戦いにエールを送って下さい.

今朝も彼は闘っています.

posted by 番台番 |09:38 | uncategolized | コメント(4) | トラックバック(0)