2006年08月01日
春~秋制?秋~春制?
先日オシム監督の就任会見で"日本がレベルアップする為にはシーズンを秋~春に行う必要がある"と言っていた。
"やっぱりそうなのかなぁ~?"と思っていたが今日たじさんのところでこの問題に触れていたので忘れないうちに書いておこうと思う。 秋春制のメリット ・ヨーロッパとリーグ戦の実施時期が重なる為、移籍がしやすくなる。 ・気温が低い為パフォーマンスの質向上につながる。 ・代表のカレンダーを作る際に海外クラブに所属している選手をイイ状態で招集しやすい。 秋春制のデメリット ・北国チーム(札幌、山形、新潟、仙台)の練習場・試合会場の確保が困難。 ・気温が低い為、観客数減少が予想される。 基本的には秋~春制には賛成なのだが、大きな問題がひとつ。 北国チームの雪対策をどうするのか?ということだ。 仙台はまだいいとして札幌、山形、新潟は冬期間は練習場の使用は不可能だし、札幌はドームがあるからいいが山形、新潟の試合会場という問題がある。 冬期間は全てアウェーゲームを行うという考えもないではないが、あまり現実的ではないし、練習場の問題も残る。 ただこの問題さえクリアできれば秋~冬制への移行にはプラス面の方が多いと思う。 プラス面 ① ボスマン判決以降EU内の選手は外国人扱いにはならない為移籍が非常にしやすくなった。その為ヨーロッパのチーム(特にプレミア勢)ではチームに自国選手がほとんどいないという事態が頻繁に起きている。また南米の選手もEUパスポートを取りやすい為、これからは外国人枠はアフリカ・アジア・北中米・カリブ海の選手で占められる事が予想される。 ② 日本の高温多湿の夏を避ける事が出来る為、パフォーマンスの向上が期待出来る。 今のサッカーでは1試合で大体10~12km走る事が普通だ。W杯のクロアチア戦でのロナウド(ブラジル)は2.8kmしか走らなかったそうだがこれは例外だ。(笑) 先日の鳥栖戦のように気温28.9℃、湿度81%なんてのはサッカーをやる環境ではない。 『サッカー、ラグビーは冬にやるスポーツ』という考えがヨーロッパの人達にはあるから高温多湿の中でサッカーをやるなどというのは彼らには到底考えられない。 そんな彼らだから今までで最悪のW杯といえば酷暑の中で行われたアメリカW杯であり、高温多湿の悪コンディションで行われた韓日W杯なのだ。 ③ 代表チームのカレンダーが世界に合わせて作られる為ヨーロッパのチームに所属している選手が多い程コンディションをあわせやすい。又ヨーロッパのチーム所属の選手が多い程ヨーロッパでのテストマッチを組む事が容易になるため、代表チーム強化に繋がりやすい。 (この方式をとっているのがオーストラリアですね。)もっと言えば日本国内でしょうもない相手としょうもない親善試合をする必要がなくなる。 ただこの場合国内での親善試合が減ってしまうので、スポンサーやテレビ局のサポートは受けづらくなってしまう。 ざっと思いついた事を書いてみたのだがどうだろう? 秋~春制には賛成だが、おそらく不可能だろう。 北国チームの問題はそう簡単には解決するとは思えない。 日本リーグ時代は秋~春制だったがこの時には北国チームはなかった。 協会が北国チームの為に練習場、試合会場を作るというなら話は別だがさすがにそれはムリだろう。ましてや各チームがそれらを作る事など・・・。 秋~春制にはメリットも多いが、やはり現実的には春~秋制でやっていくしかないというところだろうか。
posted by urobon |21:04 | コンサドーレ | コメント(0) | トラックバック(0)
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