2006年02月06日

Jリーグ30 制作者の感想


少し前にスカパーのJリーグ30という番組でコンサドーレ札幌編が放送されましたね。
今年のテーマは「サポーターズソングの紹介」がメインでした。
番組をご覧になった方も多いかと思いますが、その応援に関して色々とブログで議論されておりますね。
やまちゃんも書いておりますように皆が皆納得出来る応援なんてあるわけないと思うんですよね。
でも当然擦り合わせは必要ですからサポーターズミーティングやスタジアムなんかで話し合って作り上げていくべきだと思うんです。
ウルトラスが一方的に発信するだけじゃなく、相互にコミュニケーションをとって。


正月に行ったハイベリーでもサポーターの応援なんか見事にバラバラです。
あっちではベルカンプの歌、こっちではアンリの歌、みんな好き勝手に唄ってます。
只ある瞬間にスタジアム全体が一気にシンクロします。リーダーなんかいないのにいつの間にか全員が同じ歌を唄ってます。その場に居合わせたら鳥肌たちますよ、ホントに。
でもここまでになるのに彼らは100年以上費やしているんです。
比べてJリーグはどうでしょう?たかだか10年ちょっとですよね。
まだまだこれからです。みなさんで札幌スタイルを作り上げていきませんか?
できますよ。きっと。これだけ出来ているんだから。
実はこのJリーグ30という番組は私の友人が所属している会社が製作しました。
友人は札幌の他にも多くのチームを担当しました。その友人が某所で書いた感想です。
かなり長いですが原文のまま載せます。今しばらくお付き合いくださいませ。

先週末コンサドーレ札幌の取材に行って来ました。
先々週の大分、佐賀ロケ同様、機材と旅道具を一人でかついでのインタビュー収録です。
今回は小樽の実家に宿泊したので、取材時に不要な旅道具を持ち歩かずに済みましたが、
単身アポなし突撃取材はやはりなかなかハードでした。
これまで全国各地のJリーグチームを取材してきましたが、
一言で言って札幌のサポーターは素晴らしい。
熱狂的な少数の若者に支えられているチーム、観客の大半がチームスポンサーの福利厚生
費で観戦に来ているチームなど、その様態は様々ですが、札幌ほど老若男女がバランス良
く散りばめられた応援風景はなかなか見られません。
ベガルタ仙台、アルビレックス新潟など、娯楽が少なく人口は多い、地方の大都市に多く
見られる傾向のようです。
J2に降格して観客動員数が減ってはいますが、サッカー観戦が日々の生活に定着している
と思われる人の多さにはビックリしました。
年季の入ったレプリカユニフォームを来て、頭には赤黒のバンダナ巻いて、首から年間チ
ケットぶら下げてるおじいちゃんの姿はとても微笑ましかった。
カメラとマイクを向けてもムゲに取材拒否されることはなく、皆一様に照れながらもチー
ムを思う気持ちを誇らしげに語ってくれました。
札幌サポーターの皆さんご協力ありがとう。
デジカメで写真撮ってる余裕がなかったのが残念です。
なにせ1人で人をつかまえて撮影もしてインタビューもしての多忙なロケだったもんで。
子連れ一家、カップル、年寄り、様々なスタンスで観戦に来ている人々の応援をリードし
ているのが一部の熱狂的な若者集団。
ゴール裏に陣取り、熱い歌声で選手を鼓舞する姿は感動的ですらあります。
平日でもアウェーゲームに駆け付けている若者を見ると、
あんたの職業はなに?将来設計は考えてる?と聞きたくなることもありますが。
それは信者と言っても過言じゃない熱狂ぶりです。
今回、コンササポである友人の紹介でインタビューに応じてくれたサポーターの代表(実
質的代表)がとても感じの良い人物でした。
個人名、団体名は明かせませんが、引分け試合の後で落ち込んでいるにも関わらず、快く
取材を引き受けてくれました。
これがとっても良い話。
詳細はオンエア日が決まったらここで宣伝させてもらいます。
コンサドーレ札幌のメインスポンサーは市民です。
もちろん道内大手企業も資本参加してはいますが。
今や筆頭株主は市民なんだそうです。
当然、選手獲得予算が少ないので大物スター選手はいません。
若くて将来有望な選手を育てながらJ1へ昇格を目指す貧乏チームなのです。
だからこそ、自分の小遣いがチーム運営に直接関与しているという実感があるからこそ、J2に降格しても尚、あんなに多くの熱いサポーターが集うのでしょう。
経済界では良い話の少ない北海道ですが、捨てたもんではないなぁ、と感じたロケでし
た。

また後日編集段階で撮影した映像を見てこのような感想を書いております。

コンサドーレ札幌のサポーターが熱い。
とても熱いのだ。
以前、札幌ドームでコンサドーレの応援ソングを取材したのだが、
編集時に見直していたら感動してしまった。
シンプルな歌詞ではあるが、
サポーターの想いはそこに尽きるでしょ、と思わせる
とても分かり易く凝縮されたメッセージが込められている。
変なこだわりとヒネリが無いのがとても良い。

以下、代表的なサポソングの歌詞抜粋

♪俺達の誇り 赤黒の勇者(チームカラーが赤黒の縦縞)
 勝利をめざし さぁ行こうぜ

♪行け札幌 勝利目指し 最後まで戦え

♪バモ札幌 行こうぜ 我らと共に
 自らの力信じ 熱い気持ちみせて戦え

単純で至極シンプルな歌詞ではあるが、
札幌ドームにこだまするこの大声援を目の当たりにすると
身震いするほど熱い想いが伝わって来る。
こだまするのだ。ドームだけに。
こんなに熱い声援を送る素晴らしいサポーターがついているチームには是非ともJ1に上
がってもらいたいもんだ。
サポーター熱い度ランキングも加味して入れ替え戦をしてもらいたい、と強く感じた一日
でした。
札幌には来シーズン是非ともJ1昇格を果たしてもらいたい。
北海道出身者として、大変ナショナリズムを喚起させられる大迫力映像でした。
コンササポの皆さん!
これからも熱い声援を送り続けてください!


彼は北海道出身者なのでその分を割り引いたとしても、色々と他チームを取材した上での感想なのでそれなりに信頼ができると思う。
彼は北海道出身者ではあるが札幌サポーターではない。しいて言えば浦和サポーターだ。
その彼にも札幌サポーターは上記のように映っているらしい。
「札幌スタイル」を作っていく上でなにかの参考になれば幸いです。
長文、駄文失礼しました。


posted by urobon |21:58 | コンサドーレ | コメント(2) | トラックバック(1)

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/urobon/tb_ping/10
この記事に対するトラックバック一覧
モンクレール 【モンクレール】

Jリーグ30 制作者の感想 - Sapporo on my mind | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:Jリーグ30 制作者の感想

>シンプルな歌詞ではあるが、
>サポーターの想いはそこに尽きるでしょ、と思わせる
>とても分かり易く凝縮されたメッセージが込められている。
>変なこだわりとヒネリが無いのがとても良い。

ボクも最近の歌、好きですね。言葉を大事にしているな、と。そのことがすごく良く伝わります。

posted by tottomi | 2006-02-06 23:16

Re:Jリーグ30 制作者の感想

>tottomiさん
>言葉を大事にしているな、と
tottomiさんらしい意見ありがとうございます。

posted by noboru | 2006-02-06 23:25

コメントする