コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2011年11月09日

補強と補充の差。

さて仕事も落ち着いたし、ライオンズを振り返りますか。

皆様ご存知のように、CSファイナルステージは
ソフトバンクの3連勝で終わり、ライオンズの2011年は終了しました。
震災の影響で12球団で最も遅い本拠地開幕をGW中の5/3に迎える
厳しいスタートで始まり、もがき苦しんだシーズンは終わりました。
選手・首脳陣・チームスタッフ・フロントの皆様、
今シーズン本当にお疲れ様でした。

まずCSファイナルステージから振り返りますが、第1戦が全てでした。
ソフトバンクというチームは"川崎&本多の1・2番"のチームであり、
彼らを出塁させないことが勝利への最大の近道だった。
しかし第1戦で川崎を出塁させ、内川が還すと言う
シーズン中最も勝っていたパターンで相手の硬さが解れ、
勝利したことによってソフトバンクはシーズン中の状態を取り戻した。
これが後々まで響いた感は否めません。
3戦とも接戦でしたが、力の差は歴然でしたね。
本来であれば悔しいけど、ゲーム差の大きさはありましたし、
第3戦の涌井vs杉内の投げ合いは見事でした。
今季振るわなかった両者ですが、大舞台での投げ合いは
"さすが澤村賞経験者"と思わせる素晴らしいものでした。
両者とも援護に恵まれず延長10回途中で失点し途中降板したのが
今季の2人を象徴した感がありますが、2人の熱投は胸を撃たれました。
あれで延長12回裏がなければよかったんですけどね…。
結果わかってるからやる意味ないし、守る側はやる気出るわけがない。
意地張って引き分けで終わる意味もないですから…。

さて今シーズンのライオンズはギリギリ3位でした。
去年はゲーム差無しの2位が、今年は20ゲーム以上も離される展開。
多くのマスコミに「ソフトバンク独走の原因はライオンズの低迷。」
と言われるのは当然でしょう。その理由を細かく挙げればキリないけど、
一言で言えば「補強と補充の差」。この一言に尽きます。
昨年までのソフトバンクの弱点は、城島移籍以降定着できなかった捕手と
12球団屈指の1・2番を還す中軸が老化と故障に悩まされている事。
これを補うべく細川・内川・カブレラも補強し、功を奏した。
一方のライオンズは不安だったリリーフ投手の目立った補強もせず、
ドラフトと若手の成長で補おうという考えが、結果的に甘かった。
(その結果球団本部長は退任することに。これは当然のこと)
牧田・秋山・熊代といった新人は戦力として機能したけど、
(大石は端から即戦力と思っていないので、これは予想通り)
それ以外の補強を怠ったツケは大きかったです。

来季に向けての課題は、これも細かく挙げればキリがないが、
一言で言えば「チームを大人にしなければいけない」。
渡辺監督は来シーズンで5年目。若さゆえの爆発力はあるけど、
就任されてからチームがプレー面・精神面で大人になっていない。
片岡の故障も痛かったけどシーズン通して機動力に乏しかったし、
重要な場面でのバントミスや守備のミスも多かった。
渡辺監督と言えば"寛容力"で選手を我慢して起用するけど、
結果的に選手がそれに甘えているかもしれない。
もっとチームをあらゆる面で"大人"にしないと再来年はないでしょう。
それは本人も自覚しているはずなので、来年は結果を出して欲しいです。
さらに渡辺監督には雄星と大石を一人前にする責任があります。

さてシーズンも終わり様々な去就の話が出ていますが、
ライオンズは昔から主力選手がよく出て行く球団なので、
(黄金期メンバーでも生涯西武を貫いたのは、伊東勤・潮崎・郭泰源ぐらいですので)
ファンサイトではあれこれフロントに対する批判があるけど、
個人的には出て行く選手は致し方ないと思っています。
フロントが誠意を持って交渉することが前提になりますが、
結果としてチームを去る選択をすれば致し方ないと思います。
ただ問題はその後です。フロントが戦える体制を作ればいいのです。
昨年に関して言えば、弱点の補強は皆無に等しかった。
(細川の移籍はライオンズにいても出番が少ないので致し方ないでしょう)
シーズン終了後、現場トップの球団本部長が代わりました。
後任が内部昇格というのが非常に引っかかる部分ではありますが、
プロの世界は結果が全て。戦える体制をフロントは整えて欲しいです。

posted by 剛蔵 |19:58 | コメント(2) |