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2008年06月18日

ビッグクラブも二極化

2000年前後のサッカー好景気時代のバブルは弾けて、
現在は収益力や負債の影響で経営がクラブそれぞれが方向性を持って動き出しています。
特に今年はいろいろなクラブがチームとしてのサイクルが終焉を迎えて、
新たなチームを作り直すという転換期を迎えています。
そんななかで、クラブが無駄を省き、堅実なクラブ経営をしているように感じています。
実際に財務諸表を見ているわけではないですから、個人的な印象ですけどね。

今年はバレンシアが崩壊し、2年前にはユベントスがペナルティからクラブ規模が著しく縮小。
それ以前にはフィオレンティーナ、ラツィオなども失敗を経験しましたね。

結局のところ収入は水物で、もともと体力の無いクラブが背伸びすると痛い目を見る典型例。
だからこそ失敗を生かして、それぞれの健全経営を目指すわけですが、
最近はそれが多い気がするんですよね。

リーグの格という物で言うと明らかにイングランドが先シーズンからトップといえるものになり、
スペイン、イタリア、ドイツということになると思います。
イングランドは莫大な放映権契約をしたことで各クラブの収入が増え、契約に使えるお金が増加し、
移籍市場でも中心的存在で多くのクリエイティブなプレイヤーを獲得していました。
逆にイタリアはミランやインテルでさえ大苦戦の有様。
思うに完成されつつあるプレイヤーを獲得する費用が限界を超えてきているんでしょうね。
ビッグクラブの中のさらにビッグクラブのみしか対応できないというところまできていると思います。

そんななかでバルセロナは自身の強みであるカンテラの選手を中心としたチーム編成。
もともとカンテラ選手は使っていましたが、それをさらに色濃くする模様。
マンチェスター・ユナイテッドから獲得したピケはもともとカンテラ育ちですし、
アーセナルのセスクも同じチームでプレーし、2人共々強奪されただけで、
ここ何年かはメッシ・イニエスタ・ボージャンなどの有能選手を輩出し、
現在もガイ・アスリンやティアゴ・アルカンタラなどの有望株がいるわけで、
手塩にかけた選手を使っていくみたいですね。

ここまでしてるのは、そういった地盤があるからですが、他チームで見た場合は
有望株育成パターン。パッと浮かぶのはアーセナル・セヴィージャ・ウディネーゼでしょう。
ビッグクラブということですからアーセナルに触れますが、結局歴史はあってもマネーが無いから、
こういったことをしている。そしてベンゲルがいるからともいえますよね。
ただサラリーキャップ制をしているせいで、育った選手が離れていってしまう。
今年のフラミニの自由移籍がもっともわかりやすい例だと思います。
少し逸れますが、アーセナルが好きになりきれないのは移籍の手法が汚いということです。
そしてイングランド人が片手で足りるほどの人数しか在籍していないということ。

ほかにもバイエルンもクラブ経営という意味で言うと素晴らしいところだと感じます。
先シーズン100億円を超えるマネーを使いましたが、伝統的に堅実経営で、
収支のバランスを本当に考えているクラブといえるんでしょう。
このチームもすごいと思います。

反対にアブラモヴィッチのチェルシーやレアルは明らかにマネー頼みの攻勢を見せてますね。
後者に至っては借金が数百億ある中でのですから恐ろしい。
クラブの時価総額が落ちた時点でクラブも落ちるのではないかと心配してしまいますが・・・。

結局は金は大事ですが、それ以外の努力でどうにかなるんだというところを見るのが好き。
おそらくそういうことなんでしょうね。
だからこそ、他クラブがこれからどのように改善されていくのか楽しみです。
リバプールもマンチェスターユナイテッドも経営は芳しくないですから、
何かしらのアイディアで改善する必要があるわけですからね。

結局何言いたいのかわからなくなりましたが、ただお金を使うのではなくて、
努力の積み重ねをして、ポイントを絞った(現在よりもさらにということ)マネー投下が
これからのトレンドになるんだろうなということです。

ありきたりでスイマセン。なんかふと思ったんですよね~。

posted by ryosuke |18:00 | コメント(3) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:ビッグクラブも二極化

 サッカーの市場は基本的に自由競争なので、お金の集まるところに人が集まるといったむき出しの資本主義が表れているといった感はありますね。資金力がチームの補強を左右するとはいえ、監督の好みも大きくチーム編成に関わってくるのでコトを複雑にしているのでしょう。
 アーセナルがサラリーキャップを導入しているのは知りませんでした。
 でも、あまりに年俸や待遇に差がありすぎると選手をまとめられなくなりますし、マンUなどに比べたら資金力で劣るため仕方のないところはあるんでしょうね。まあ、セスク・ファブレガスの強奪はかなりギリギリのところを突いていたようですし、あまり褒められたやり方ではないとは思いますが(苦笑)。
 バルサやミランが一時代を終えてどう立て直してくるのか、レアルが節操なくC・ロナウドを強奪するのかなど(笑)興味は尽きないですね。

posted by フラッ太| 2008-06-18 23:09

Re:ビッグクラブも二極化

フラッ太さん コメントありがとうございます☆

アーセナルではセスクと(たしか・・・)ギャラスが
サラリーキャップの対象外選手のようです。

転換期って色々な方法があるから、興味が湧いてしまうんですよね。
グアルディオラが好きなのでバルセロナを注目してます。

将来的にはテュラムの動向を見てみたいなと思ってます。
彼はとても頭脳的なプレイヤーで監督業とかやったら面白そうだなとおもってます。
偏見で計算高い選手だとは思っていなかったので、
そんな一面を見て感嘆させられましたw

posted by Ryosuke| 2008-06-19 14:08

Re:ビッグクラブも二極化

 セスクに関しては彼自身が望んで移籍したものでしょう。事実、あのままバルサにいたら埋もれていただろうという発言もあります。今であれどあれこれ言われていますが、U-17でMVPを獲得しようとも、上の層の厚いトップチームの壁は相当のものだったのでしょうね。
 アーセナルはリザーブには多くの英国人を抱えているようです。昨日獲得したラムジー、そしてウォルコット、Jホイト、あと、トップチームに近い英国人といえばギブスやランズベリー、ランドール、シンプソンといったところでしょうか。ただ、その上から次から次へと新しい若手を獲得するので何とも言えませんが。
 バイエルンは、最早健全経営とは言えませんね。収支バランスを崩し、チェルシー寄りの経営になってきていますから。
 リヴァプールやユナイテッドは買収された時点で、未来は決まったような気がします。積み重ねられていく負債はどうやっても、返済する手段はないでしょう。
 この上バブルが弾け、ユナイテッドのオーナー、グレイザー氏が退陣したとしても、彼の借金はクラブの借金として計算されるようになっていたと思いますから。もう、株の75%は保有していたのでしたっけ?そうであれば、最悪3000億もの負債がクラブにのし掛かります。現状ではその半分だということですが、どちらにしても結末はそうなるのであろうと思いますよ。

posted by 50| 2008-06-28 14:35

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