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もっともっと、ずっとずっと、 車椅子を押していたかった。 消えない痛みが癒えるまで、 眠りたいと思います。 今まで本当にありがとうございました。 前へ、前へ。 いってらっしゃい・・・おかえりなさい。 エッチラホッチラ、元気にやってます。 さあ、新しい一歩です。 動き始めよう。 確かな形に。 そして、めぐりあう。 もう一度。 光を見つける。 冷静に。 掴む。 深化。 2025

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デビュー

2010年04月27日

一昨年、

札幌ドームに入ると、すぐそこに彼が立っていて、


彼の隣には、純貴がいて、

そして、エジがいて。


少し緊張したような、ぎこちない笑顔で、

サポーターの人達と握手をしていた彼の姿が、ふとよぎる。







厳しい世界で生きる彼等。

きっと、いろんな想いを重ねてきた日々だったのだろう。





誰かに聞いてほしい、気持ちがあって。


誰にも知られたくない、感情があって。







 堀田秀平。







遂にピッチに立った彼は、あの日とはまるで別人のように、

すごくすごく、でっかい男に見えたから、




「おめでとう!!」の言葉さえ、


一瞬、忘れてしまいそうな、




ずっと待ち続けていた、デビュー戦。






裏通り

2010年04月07日

母は、病気で、

障害者で、車椅子で。


何度も何度も手術を繰り返し、

手も足も全身、消えない傷跡だらけで。





だからビジュアル的には、やはり美しいとはいえず・・・





いつかのある日、

母と近所のスーパーまで、買い物に行った時、


反対側から歩いて来た女子高生が、車椅子の母をチラッと見て、

すれ違いざま、無機質につぶやいた。





「キモイ・・・」





その瞬間、私は心臓をえぐられるような痛みを感じた。





「なんか、おいしいもの売ってないかなぁ~。」


いつもと変わらないように振る舞う、母の声を聞きながら、

私は遠い昔のことを、思い出していた。





それは、私が思春期の入り口に、さしかかる頃・・・





あの頃の私は、母の車椅子を押すのがイヤでたまらなかった。


理由は単純、その姿を友達に見られるのが恥ずかしかったから。








毎日毎日、ずっと家の中にいる母は、

たまの外出を、本当に楽しみにしていた。


けれど、内心イヤイヤ車椅子を押す私は、

いつも人通りの少ない、狭い裏通りを選んだ。




「向こうの商店街のほう行こうよぉ。」

そう願う母に、


「こっちのほうが、近道だから!!」

と、私は遮るように返事をする、



同じようなやりとりが何度もあったが、

やがて母は、もう何も言わなくなっていった。





そんな忘れてしまいたい記憶が、痛みと共に蘇った。





母は、病気で、


障害者で、車椅子で。



それでも必死に、それでも懸命に、私を育ててくれた母を、



私は、恥ずかしいと思っていた。


誰にも、見られたくないと思っていた。





ひっそりと暗い裏通りを、隠れるように車椅子を押す、



あの頃の安っぽい自分を、





私は一生、許さない。







post by た

00:25

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