コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2014年03月28日

コンサドーレ札幌2013年シーズン売上予測の結果2/2(黒字?赤字?それとも?)

昨年、当ブログにて2013シーズンの売り上げ予測をしていたので、黒字の背景を結果を振り返っていきます。
2013年02月27日 2013シーズンの売上予測→こちら

EDINETで(株)北海道フットボールクラブ(以下、HFC)の有価証券報告書が公開されました。
こちら(pdf.292KB)

前回記事
2013シーズン売上予測の結果報告(2013年度有価証券報告書が公開1/2)こちら


【総括】
営業利益     予算       予想      決算
売上高合計__1,055,000千円→ 994,500千円→1,069,362千円
売上原価合計__920,797千円→ 935,500千円→ 998,978千円
一般管理費___198,400千円→ 220,000千円→ 216,986千円
============================
営業利益(損失)_-64,197千円→ -161,000千円→ -146,602千円

予算よりも営業利益(損失)が約82,000円も未達です。
特別利益に計上された寄付金額の根拠は、これでしょう。

私の予測は、売上高減(主に入場料収入や広告料収入減)するが、
売上原価は予算を売上と連動せずに落ち切らないというものでした。
実際のところは、売上は予算達成したものの、売上増以上に売上原価が上昇している。

私の予測は、一般管理費が下がる余地はないと踏んでいました。
実際には、予算未達どころか、2012年度(212,909千円)を上回っています。

コンサドーレ札幌って営業黒字になったことあるの?こちら
という記事で、私は以下のように述べました。


2013年度は債務超過を2年かけて無くす予算を組んだが、
それが今期どこまで減らせたのか、
経常利益が予算に達したのかを基準に評価すべきであって、
経常赤字or黒字かを基準に評価するのは誤りと私は考えている。


疑問:「経常利益(損失)は予算に達したのか?」
↓
答え:「経常利益(損失)は予算未達。営業損失でさえ予算未達」

         予算        決算
営業利益(損失)-64,197千円→ -146,602千円
経常利益(損失) 19,208千円→ -58,616千円

これを誰がどうやってリカバーして、最終的に「当期純利益が黒字」にしたかは、
有価証券報告書に書かれていますので、興味ある方は読み漁ってください。

・・・と、このままでは雰囲気の暗い締めにしてしまうのも何なので、
特別利益の寄付金に対する私の解釈をしておくと、
「ビッグな親会社の損失補てんと費目が違うだけで、やってることは同じ。」
と捉えています。
売上高(20~40億円)の60%以上を広告料収入で賄うJクラブから比べると、微々たるもんです。


コンサドーレ札幌の経営状態を「黒字/赤字」だけで判断してしまうと、
クラブの持つ良さが隠れてしまいます。

会場使用料が高いことが大きな要因として、
入場料収入と試合運営経費による売上利益率は、Jクラブの中では低い部類に入るのは事実です。
(参考:2012年J1/J2入場料収入順(百万円)こちら

しかし、売上高のうち入場料収入の占める割合(31%)は高い方で、広告料収入に依存しすぎてない(40%)という
バランスの良さをもっと評価されるべき。

2012年度J1札幌の広告料収入比率35%、入場料収入比率30%
2013年度J2札幌で広告料収入比率40%、入場料収入比率31%

2012年度J1平均で広告料収入比率45%、入場料収入比率21%
2012年度J2平均で広告料収入比率48%、入場料収入比率16%
(参考:2012年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合順(百万円)こちら

さて、この危機的状況の中、入場料収入比率を増すために、パートナーのみなさんは何をしますか?

posted by sca25 |01:57 | コンサドーレ経営状況2013 | コメント(0) |

2014年03月28日

2013シーズン売上予測の結果報告(2013年度有価証券報告書が公開1/2)

EDINETで(株)北海道フットボールクラブ(以下、HFC)の有価証券報告書が公開されました。
こちら(pdf.292KB)

昨年、当ブログにて2013シーズンの売り上げ予測をしていたので、結果を振り返っていきます。
2013年02月27日 2013シーズンの売上予測→こちら

次回記事
2013シーズン売上予測の結果報告(2013年度有価証券報告書が公開2/2)こちら


■売上高    予算     予想     決算
 興行収入_ 330,000千円→ 294,500千円→ 329,787千円(売上高の31%)
 広告料収入 415,000千円→ 360,000千円→ 432,133千円(売上高の40%)
 商品売上高  60,000千円→  65,000千円→  76,950千円(売上高の 7%)
 配分金収入  88,000千円→ 105,000千円→ 101,065千円(売上高の 9%)
 その他売上 162,000千円→ 170,000千円→ 129,425千円(売上高の12%)
============================
 売上高合計1,055,000千円→ 994,500千円→1,069,362千円
 
以下、予測の内容と振り返り。

予測1)入場者数は19万人x@1550と推定。J2効果(日曜,アウェー客減)でダウン。
→329,787千円/211,568人=1558
 入場者数は予想を大きく上回りましたが、客単価はほぼ的中。
 予算にわずかに届かず。
 ドーム開催2試合増に伴う興行原価増が響いているので、手放しで喜べる数字ではありません。

予測2)広告料はJ2価格に。昨年のイメージダウンから数も↓。
→まさかの予算達成。驚きました。素晴らしい。
 住友商事様の増加なども寄与しているでしょう。
 サポートシップスポンサーが、208→315と大幅増。これで107x5万円=535万円増。
 (パーソナルスポンサーが口数なので、単位は口数と思われます。)

予測3)Jリーグ配分金はJ2価格に。
→これも予算を達成。
 アジア戦略への寄与やベトナムの放映権収入など、リーグからのインセンティブでもあったのでしょうか。

予測4)移籍金収入は例年ほど見込めない。後半戦でレンタル収入あるかも
→移籍金収入なし。レンタル収入もなし?

予測5)アカデミー収入は微増。
→これはJリーグの報告までわからないので保留。


■売上原価   予算     予想      決算
 興行原価_ 217,464千円→ 222,000千円→240,176千円(チケット販売費,競技場使用料,運営費、協会委託費等)
 広告料原価  24,000千円→  26,500千円→ 27,180千円(スポンサー告知関連)
 商品売原価  50,000千円→  65,000千円→ 70,215千円(グッズ販売原価)
 J納付金_  26,900千円→  27,000千円→ 26,895千円(Jリーグ年会費、JFA納付金(興行収入×2%))
 チーム運営 554,880千円→ 540,000千円→579,828千円(トップチーム費・ユースチーム費・普及費合計)
 その他__  47,553千円→  55,000千円→ 54,682千円(イベント、FC関連・ホームタウン活動(サッカースクール等))
============================
売上原価合計 920,797千円→ 935,500千円→998,978千円

以下、予測の内容と振り返り。

予測1)ドーム数は減らしたので、2011年並みの興行原価に。
→チーム運営費が予算を大幅に上回っています。
 22,712千円の増は入場料収入と連動していません。
 ドームが2試合増えたことが大きな要因と思われますが、痛いですね。

予測2)チーム運営費のうち選手スタッフ人件費を大幅圧縮(2億以上)。
→チーム人件費が371,758千円に減っています。それでも1.5億円の圧縮ですね。(2012年は523,533千円)
 予算は346,380千円となっているので、予算を約25,378千円も上回っています。
 レコンビンやフェホ獲得が大きな要因のように思えます。
 テレ契約解除の違約金は特別損失に計上されているようなので、ここには含まれません。

予測3)その他はあまり減る余地なさそう
→広告料原価や商品売上原価は、それぞれの収入に連動して増えているのでよいでしょう。
 商品売上は、限定商品を中心とした戦略で利益率が向上しています。


一般管理費  予算     予想     決算
人件費___:105,000千円 →110,000千円 →107,704千円+α
業務委託費_: 22,000千円 → 26,000千円 → 24,419千円
宣伝広告景品: 9,000千円 → 14,000千円 → 10,850千円+α
旅費・通信費: 24,000千円 → 30,000千円 → 27,969千円
その他管理費: 38,400千円 → 40,000千円 → ??,???千円+α
===============================
 一般管理費 198,400千円 →220,000千円 →216,986千円

予測の時は、詳しく触れませんでしたが、
それぞれ予算を2,000~3,000千円程度超えています。

つづく。
次回記事
2013シーズン売上予測の結果報告(2013年度有価証券報告書が公開2/2)こちら

posted by sca25 |01:55 | コンサドーレ経営状況2013 | コメント(0) |