2008年09月12日
Jリーガーのセカンドキャリア
昨日、ちらっと見たネット上の記事の見出し 「韓国ホストら50人摘発 元Jリーガーも…」 無許可営業のホストクラブが摘発されたニュースだったのだが、 「元Jリーガー」は見出しにまでなるのだ。 (ちなみに彼は26歳だそうだ) サッカー選手の選手寿命は短い。 「Jリーガー」になれたと喜んでいると、 すぐに「終わりの時期」が近づいてくる。 引退という自己決定ができる選手はほんの一握りで、 多くは「解雇」という現実と向き合わなくてはならない。 しかも、セカンドキャリアに備えるほどの額をもらっているJリーガーは、これまた一握りしかいない。 セカンドキャリアとして、 まず一般的に考えられるのは、サッカーで食べていく道。 サッカーのコーチや監督として、または解説者としての道だ。 Jリーグのチームでこの職を見つけるのは、受け皿が決まっているだけに、なかなか困難である。 学校サッカーのコーチ・監督、一般サッカースクールのコーチ業なども考えられるが、 これもまたコレだけで食べて行くのは難しいと言えよう。 最近、奥選手が引退して、高校のコーチになったそうだが、 彼にしても、その他の収入があればこそだろうと思われる。 元代表選手など、ある程度名前のある選手であれば、 マスコミ媒体での仕事もそれなりにあるのかもしれないが、 それ以外の一般Jリーガーには遠い道である。 今はテレビで解説などしている中西氏が、チームを解雇になった直後のドキュメンタリーをずいぶん前に見たことがある。 代表経験もなく、有名でもなかった彼は、 保険を取り崩し、自家用車を売り、自分をテレビなどに売り歩く、明日も知れない暮らしだった。 (幸い、彼はスカパーに仕事を見つけ、それを土台にのし上がっていくことができたのだが。) そんな中で、野々村氏が自分の会社を立ち上げ、 そこに「元Jリーガー(有名どころではない選手)」を集めて、サッカースクールやサッカー解説などのセカンドキャリアを生み出そうとしていることは、 新しい試みであり、実は大きなことだと思う。 一方、サッカーとは離れて見つける新しい道。 古くは川合さんが飲食店を経営している。 田淵選手は、地元で「自動車教習所の教官」をしていると聞いた。 最近では、和波選手が地元三重で、ジンギスカンのお店を開いたり、 三原選手がこれまた地元佐賀で、豆腐料理の修業をしていることが、 話題になっている。 1からの出発であり、これまた強い意志と、懸命さがなければ、成功することは難しいであろうことは明らかである。 解雇になった選手たちがその後いろいろ事件など起こしたことから、 Jリーグも選手のセカンドキャリアについて取り組みを始めた。 「Jリーグ・キャリア・サポート・センター」 英語の研修やPC研修なども、行われているようだ。 「今は、試合に出ること、勝つこと、それだけしか考えられない。」 それが選手たちの(特に若い選手たちの)本音であろうし、 私たちサポーターもそうあって欲しいとは思うが。 現実の厳しさもまた、頭のどこかに入れて現役生活をまっとうすることも、 これまた必要なのだろうと思う。
posted by No.1 代表:くー |08:57 | コメント(2) |
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この記事に対するコメント一覧
Re:Jリーガーのセカンドキャリア
今日は。そういえば現役の中で介護の勉強を始めている人がいるようですね。考えると大変ですよね、スポーツ選手は。一般の人も大変なこの世の中、二十代三十代で一から働き始めるということは。今はいないと思いますが契約金を即楽しく使ってしまって辞めたとき反省をしたという話を聞いたことがあります。コンサの選手?だったかな。
posted by いなかのおばさん| 2008-09-12 15:06
Re:Jリーガーのセカンドキャリア
>いなかのおばさんさん
現役のうちに次のことを考えるというのは、なかなかできないことだと思います。
サッカー選手になる夢が叶っても、その後は厳しい現実が待っているということで、なんだか。。。ですね。
posted by No.1 代表:くー| 2008-09-12 18:28