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2007年12月05日

5年間。

J2に5年もいたのかぁ。

“5年”って聞くと、

すごく長い気がするけど、



あっという間だった気がする。

恥ずかしながら、

不謹慎ながら、

いつの間にか自分の中で“J2”が当たり前になってた。

選手、スタッフの皆さんや必死で応援してきたサポーターの皆さんには、

本当に申し訳ないです。



でも、それが正直なところ。





1996年にチームができて、

1997年には昇格を決め、

1年で降格しちゃったけど、

また2年で昇格、

2002年には2度目の降格を味わったけど、

また2年くらいで上がれるんじゃないかって能天気に考えてた。

でも、財政面の話を聞くようになり、

思ってた以上にやばいことになってると感じた。

「チームの存続の危機」なんていう文字も道新や日刊スポーツのホームページに載っていた。

J2が当たり前になっていたっていうのは、

「チームがなくなるよりは、J2で細々とでも存続してくれた方が良い」っていう気持ちもあるのかも。

それから、スカパーでは、前からJ2はほぼ全試合生放送してくれていたから、

J2なら試合がたくさん見られるっていうのもある。




大きくチームの方向性を変えた2004年、

5勝15分け24敗、勝ち点30で最下位。

「今日は勝てただろ。」って何度も思った。

それ以上に「せめて引き分けには持ち込めただろ。」って思った。

でも、不思議とフラストレーションは溜まらなかった。

可能性を感じさせてくれるシーンが何度か見れたから。

「2、3年経てばいいチームになるかも」って思わせてくれるものがあった。




2005年、補強も当たり、やりたいことが見られるシーンが大幅に増えた。

一番印象に残ってるのが17節のアビスパ戦の2点目か3点目、

相川(たぶん)の右サイドからのクロスをファーサイドでヘッドで合わせたのが岡田だったシーン。

ちょっと前まで右サイドにいた岡田が、左サイドからゴール前に走り込んできたことにビックリした。

まさに「アクション&ムーブング」だと思った。

オシム監督もビックリでしょ。

第2クールを終えた時点で3位。

水戸で絶好調だったデルリスを獲って、

後半戦に期待も持てたけど、

第3クールで大失速。

甲府に最後の5分位で3点取られて逆転負けで、万事休す。

その甲府は入れ替え戦で昇格。

2000年に昇格した時にはダントツの最下位だった甲府が昇格。

時代の流れを感じた。



チームの基盤はそのままに、フッキなど数人を補強して臨んだ2006年、

チーム創立10周年、

開幕戦での予想以上のフッキの爆発ぶりに希望が見え、

帰省のついでに(ほんとは帰省の方が“ついで”)ドームに見に行った第2節、

開幕戦とは違った意味でのフッキの爆発ぶりに失望。

ただ、チームとしてやってるサッカーは面白かった。

特にリーグ終盤から天皇杯にかけては成長を感じた。

攻撃のテンポを上手い具合に使い分けられるようになってきた印象を受けた。

次は昇格狙えるかもって思えただけに、柳下監督の退任は残念だった。




そして、今年、

三浦監督になって、一気に守備的チームに変更。

「まずは守備」っていうところは良いと思った。

ワールドカップの決勝はイタリアとフランスっていう比較的守備を大切にするチームだったし、

チャンピオンズリーグもミランが優勝だったし、

生で観たクラブワールドカップの決勝で、最後まで耐え、1点をもぎ取ってバルサを破ったインテルナシオナルのサッカーも印象的だった。

世界的に見ても守備的なチームが勝てるようになってきているので、

守備に力を入れることは良いことだと思った。

ただ、その前まで守備がボロボロだったので、

三浦監督就任1年目での昇格は“ない”と勝手に思ってた。

まずは守備の土台を築いて、来年勝負だなと。

京都、セレッソ、福岡が降格してきて、

J1レベルの戦力をそろえたヴェルディがいて、

相変わらず力のある仙台がいて、

5、6位くらいに入れればいいかなと思ってた。

ジャーン、斉藤を補強した湘南もいたし、

鳥栖や山形も当たれば怖い存在だし、

下手したら半分より下かもしれないとも思ってた。



でも、開幕戦こそつまずいたものの、

悪かったところを毎試合しっかり立て直し、

第1クールを終えたころには3位。

第2クールは見事にハマり、運も味方してダントツの首位に。

第3クールの終り頃から辛い試合が続き、なかなか勝てなかったけど、

勝ち点差が2位と10以上離れていた時でも、いつ追いつかれ追い抜かれるかドキドキだったし、

第2クールまで上手くいきすぎで、嫌というほど、J2もそんなに甘くないってことを経験していたので、

勝てなくなったからと言って、急に不安になることもなかった。

相手が良くなったというよりも、自分たちの調子が落ちてるだけだと思ったので。

「いけるかも!」って本気で思ったのは、第4クールの福岡戦で勝ったとき。

この試合、泣けた。

一番感動した試合。

今年のコンサを象徴する試合のひとつだと思う。

それ以降、いつ昇格が決まるかハラハラドキドキだったけど、

前節にはついに首位を明け渡し、

最終節までもつれ込んだ。


ヴェルディや京都が先制しても、

自分たちが引き分け以上で決まるので、別に気にしてなかった。

水戸に先制されても、全く負ける気はしなかった。

福岡戦以降、過去2回昇格したシーズンと同じような信頼感が自分のなかであった。

そして、見事に逆転勝ち。

1点目の西のヘッドでのパスも良かったし、

2点目の岡本のパスも良かった。

もちろん2点取ったダヴィも。

若い選手が着実に力をつけ、

2004年から取り組んできたことがやっと実になった気がする。

最後のホイッスルを聞いたとき、

とにかくホッとした。

たまらなく嬉しかったけど、

とにかくホッとした。

泣くかもって思ってたけど、涙は出なかった。

昇格と一緒に優勝が付いてきたのは、5年間、耐えて耐えて頑張ってきた選手、スタッフ、サポーターへのご褒美かもしれないなぁ。

優勝で昇格。

過去2回の昇格のときと同じ。

でも、ちょっと違う。

過去2回はどちらも圧倒的な強さで昇格した。

最後の3、4試合くらいは消化試合だった。

今年は最後までもつれた。

選手を見ても、真ん中より上かなっていうくらいだったからかもしれないし、

J2のチームのレベルの差が前ほど大きくないっていうのもあるかもしれない。

とにかく大変だったと思う。

この経験がきっと力になる。




それから、主力選手の引き抜きも今のところなくて、

今年のベースを保ったまま来シーズンは戦えそう。

だんだん、補強の話を聞くようになっててきた。

福西、黒部、松橋などの名前が上がってるけど、

福西は確かに力も経験もあるけど、「ハードワーク」っていう言葉と全く結びつかないくらい動かないからなぁ。

うまくフィットしなさそう。

高い年俸と見合うかどうか微妙。

黒部もあまり動くイメージはないし、最近あまり活躍できてないし。

松橋は良いかもしれないけど、中山のポストプレーが何気に結構効いてただけに、

2トップはある程度背が高くてポストプレーが出来て、動ける人が良い気がする。

ただ、100m10秒台っていうのがちょっと魅力的。
(参照:Wikipedia)

補強と同時に、チームを去っていく人たちもいるわけで、

厳しい時を一緒に乗り越えてきたメンバーが多いだけに、

今年は特に・・・。

お金がない中でJ1で戦う以上、精鋭しか残せないのはわかるけど・・・。

また、ブルーノが戦力外っていうのはビックリだったし、ショックだった。

今年は「ブルーノがいなかったらやられてた」っていう場面が何度もあったし、

日本語を勉強して日本に馴染もうとする姿勢もすごいと思うし、

ブルーノがいたからこそ外国人選手がチームに馴染めた気がするし、

本当に貴重な選手だと思ってたのになぁ。

金銭的な問題でも、ブルーノ自身や家族の都合でもなく、戦術的な問題だそうで、

外国人枠をFWやMF(特にボランチ?)に使いたいということだけど・・・。

来た外国人が当たるかどうかわからないから、残したいと思うけど、

もし新しい外国人があたりで、ブルーノが外国人枠の3人に入れなかったら、

ベンチにも入れない選手に高額な年俸は払えないってことになるし、

確かに難しい問題ではあるけど。

でも、やっぱり残してほしかったなぁ。




また寂しくなりますね。

posted by yohsuke |18:15 | コンサドーレ | コメント(0) | トラックバック(0)