2006年02月11日

代表v.s.アメリカ

 ジーコの期待していた選手は、今日に限っていえばいずれも「ハズレ」でした。以下、雑感。

【収穫】

  • 巻のゴール。クロスを放り込む加地のタイミング、ニアにDFを引き連れた佐藤の動き、後ろから力強く飛び込んだ巻。教本通りのサイド攻撃。85分にも同じ形が見られた。このシーンも惜しかった。
  • 長谷部。後半、相手の中盤が間延びしていたとはいえ、前を向いて長いドリブルから決定的なパスを狙うという、彼得意のプレーが随所に見られた。

【課題】

  • 追い越す動きがなさ過ぎ。41分、小野が引いてきてDFラインからボールを引き出す→DFに落としたボールが前線に→小野の空けたスペースを福西が突く。これくらいじゃないか?「第三の動きが必要ですね」。前園さんの言う通り。
  • セットプレーのマーキング。こんなにヒドイのは最近見たことがない。アメリカのマークの外し方が上手いのか?それだけじゃないと思うぞオレは。
  • もう一つセットプレーがらみ。失点、1点目・3点目はいずれもセットプレーもしくはその後の二次攻撃でやられている。1点目はクリアボールに久保・小野が緩慢な守備をした結果放り込まれて失点。良いボールだったけど。3失点目はその前のプレーから中澤が集中力ゼロ。点取ったとはいえ今日の中澤、0点。

【「受験生」の出来】

  • 久保。押し込まれていたとはいえオマエのところにボールが収まらなかったのが前半の苦戦の原因だ。1TOPがボールサイドから逃げるな。
  • 小野。当たりが弱い。今日の試合でトップ下のポジションにふさわしくないことがはっきりした。これまでも分かっていたけれど、小笠原と並んでこれでは…。シャドーストライカーでもないし、使いどころが難しすぎる。後半開始の選手交代、遠藤OUTは小野をボランチに下げてもう少し試したかったからだと思う(そうでなければ小野・久保と巻・佐藤を交代だろう)。追試にも落第。ヤバイぞ。
  • 本山って何が売りなのか、だんだん分からなくなってきたのは私だけ?
  • 小笠原。ドコ?

 高いDFラインを保ち、セカンドボールを豊富な運動量で拾い、正確なパスでつないだアメリカと、それを出来なかった日本の差がそのまま結果に出た。やりたいことを相手にそのままやられたって感じ。象徴的だったのがアメリカの2点目。その前、日本がゴール前に迫ったのをはね返し、それをFWがしっかりつないでマイボールにした後の得点。これが出来なかったために日本は押し込まれた。以前は批判的だったが、鈴木隆行、良い選手だったなぁ、久保の6億倍。


posted by tottomi |21:53 | サッカー全般 | コメント(6) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:代表v.s.アメリカ

鈴木を過去形で語らないでくださいよ(笑)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060130-00000010-spn-spo
まあでっち上げ記事だとは思いますが。鈴木はそんなこと言いそうにないですしねえ。

posted by almadaini| 2006-02-12 07:26

おお!

>almadainiさん

いやー、意外なネタで釣れましたなぁ(笑)。内Pネタにはウンともスンとも言わなかったくせに。忘れていたよ>アンタの鈴木好き

上の記事ですが、オレもこんな大言壮語、彼には似つかわしくないと思う。元ミス日本の女がどったらこったら、っていうニュースも流れなかったか?どうも鈴木絡みの報道はアレなものが多い。
ま、例の風刺画とかホリエモン報道に比べれば6億倍マシだけれど。

じゃ、これから蹴ってくるよ。
ところでアフリカ選手権のレポートはどうした?

posted by tottomi| 2006-02-12 07:41

いやいや

別に鈴木を好きなわけではないんですけども(笑)評価はしているということです。僕は柳沢ですかね、好きなのは。
あと久保もあと二戦でどれだけ全盛期に戻れそうな雰囲気を見せられるかだと思います。まだ完調になる必要はないんですが、「おお、良くなってきてるな」という印象を抱かせることができなければ、苦しいんじゃないかなあと思います。

> 内Pネタ

まあ「S字」とか普通に面白かったですけど、まあ雰囲気的に遠慮してました。コンサドーレブログなので。

posted by almadaini| 2006-02-13 00:24

Re:代表v.s.アメリカ

久保と心中しちゃうんじゃないか、との懸念を宇都宮徹壱さんは持っているようです↓
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/column/200602/at00007711.html

力点が"6"ではなく"1"に置かれていたという解釈には私も同感。それだけ魅力的な素材なんだとは思いますが、この時期にやることだろうかという気もします。ハッキリ言って一試合ムダにしたな、と。
これで久保が「やっぱり腰イダイ」とか言って代表を投げ出したりしたらどうするつもりでしょう。

posted by tottomi| 2006-02-13 13:33

Re:代表v.s.アメリカ

> 久保

実の所、 私は 3-6-1 が良いと思っていました。…のでこの試合の久保にはガッカリですた。でも久保って体張るタイプではないので、なんだかな、 ですけど。

次に期待って事で。

posted by うわばみ| 2006-02-15 00:48

Re:代表v.s.アメリカ

>うわばみ

「6-1」の場合、"1"の下に置くのは飛び出しの得意な選手でなければダメ。久保に随分手厳しい評価を下しているけれど、その下に配置された二人もダメだったということだ、そのポジションでは。
宇都宮さんも書いているけれど「人のテスト」がジーコの主眼だったと思う。その意味で、チームとしても機能しなかったし、選手のテストも結果が出ないという、甚だ中途半端な試合だったわけだ。

真ん中に大きいor運動量の多いFWを置いて、その下に二人のシャドーストライカーを配置するという布陣は、今年のJリーグでもたくさん見られるよ、きっと。
守備が組織化されて相手陣内のスペースが狭くなってきている現代サッカーは、「なら自分から動いてスペースを作って、そこに後ろから飛び出すしかねぇじゃん」という方向に向かっている。そしてそれをいち早くやっていたのが磐田であり、そしてオシム父さんなわけだ。というか、オシム父さんが来て、我々はようやくそれに気付いた、という方が正しい。

posted by tottomi| 2006-02-15 12:05

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