2006年01月10日

スタジアムの演出

 昨年のことを言うと誰が笑うのかわかりませんが、金子達仁氏がこんなことを書いています。
 「オイオイ、リングの外でのファンサービスと、試合中のそれをいっしょにすんなや」というツッコミは置いといて、後半の亀田興毅のくだりはなかなかに共感できます。別にあのような話し方が好きというわけではありませんが、「見られんことにはしゃあないやろ」という心構えは立派だと思います。さて、問題は前半の「J1最終節における試合経過のアナウンス」ですが、意見の分かれるところでしょうね。


 まず、「チャイムが鳴って…」云々という意味がわからない方に説明しますと(と言っておきながら実際に居合わせた経験なんて私にはありませんが)、イタリアあたりでは試合中に「ピンポーン」という音が場内に流れ、オーロラビジョンにライバルの試合経過が映し出されることがあるようです。勝ち点で並んでいる相手とか、あのチームが負ければ残留が決まるとか。
 私が以前テレビで見たユベントスのホームゲームでは、チャイムが鳴るたびにサポーターが「オーーーー…」と声を上げ、おそらく経過が映し出された瞬間だと思いますが、「ウワァー!!!」と雄叫びを上げたり爆竹を鳴らしたりしていました。選手にメッセージを伝える意味合いもあるのだと思います。

 確かに見る側にとっては、気になる他会場の経過がほぼリアルタイムで分かるということで、それなりのメリットはあります。「今どきケータイを持たない主義」の私には有益なサービスです(笑)。がしかし、ちょっと待てよ、とも思うわけです。

 金子さんは試合経過を知ること・知らされることに対してベンチや選手がどう思っているか、を主要な論点にしていません。というか、ベンチや選手の考えを一般化するのはムリですし。知りたいという選手・チームもあれば、そうでないチームもあるでしょう。「現場の声に流されていては…」なんて表現で一般化できる問題じゃあない。紙幅の都合上できなかった、と、まぁ好意的に解釈してあげましょうか。
 ファンサービスのみを追究するという観点ではなく、あくまでピッチで闘っているチームの意向を尊重するという前提であれば認めても良い、という意見も出てくるでしょう。そして現場の意見を尊重するのであればおそらく札幌ではやらないだろうな、とも思います、「ロスタイムまで走りきる」ことを目標に掲げざるを得ない今のチームの成長度合い、監督の頑固でクソ真面目(笑。けなしているのではありませんよ、私もクソ頑固ですから)な性格などを勘案すると。
 それに私は目の前の試合に集中して観戦したいので、やはり流して欲しくないな、というのが現時点での結論です。


 ここまで書いて思ったのですが、アウェイサポの皆さんはさておき、他のスタジアムでの観戦経験って、皆さんどれくらいあるんでしょうかね。遠征に行けない方も大勢いらっしゃるでしょうし。他のスタジアムの演出も気になるところです。
 去年三月、開幕時の長居では、キックオフ直前にスタジアムに「セレッソ~…」というアナウンスが流れ、それに続いて「オオサカ~!」とゴール裏が応える、というのを三回繰り返していましたが…、あんまり上手くいっていませんでした。雨降っていて、ゴール裏の入りイマイチでしたし。こういうのはシャイな日本人には難しいんですかね。でも最終戦はテレビ通じても結構聞こえていたなあ。


posted by tottomi |23:56 | コンサドーレ | コメント(0) | トラックバック(0)

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