2006年12月01日

駄々

 何だか去年の最終戦とは明らかに気分が違うのです。


 去年は、何だか吹っ切れたというか、非常にすっきりした気分で最終戦を迎えていた気がします。ブログを読み返してみると随分と感傷的なことを書いていますが、それでもすっきりと一年に区切りをつけて来年へ、という気持ちだったと思います。

 早くに昇格の望みが絶たれてから一月以上も経ったからでしょうか。でも、去年だって最終戦には何の慰みにもならない5位しかかかっていなかったわけで、それは今年も同じです。
 去年の堀井に続いて、今年も私が好きなFWがチームを去ることになりました。それでも去年に比べると気持ちの揺れは小さいように思えます。堀井の時は突然だったのに対し、レンタルに出されていた彼の戦力外にはある程度、いやかなりの確信をもっていたからかも知れません。
 天皇杯が残っているというのは大きいと思います。勝ち残れば元日に国立に行ける可能性があります。リーグ戦は終了しますがチームは天皇杯に向けてトレーニングをしていくのであって、確かに彼らにとっては「最終戦ではない」のです。でも、私が目の前で見ることの出来る試合は明日が最後です。天皇杯の試合を見に行くことは不可能です。

 監督の退任、赤字決算と、重苦しいものを抱えながらオフに入るのが嫌だ、というのはあります、正直。目を逸らしちゃいけないのでしょうが、どうしても悲観的になってしまいます。でもそれ以上に、出来ることは限られるものの今まで以上に来シーズンもサポートしていこうという気持ちは強いです。だから決して後ろ向きというわけではないんだと思います。

 それでも去年とは、最終戦を前にした気持ちに、明らかな違いがあります。


 今日、戦力外になった選手の名前を見て、数の少なさに少し意外さを覚えた後に出てきた言葉は「来年もこのチームの芯だけは残る」というものでした。
 レンタルで来ている何人かの選手は帰ってしまい、そしてその多くは非常に重要な選手ですが、それでも今年のチームの根幹はかろうじて残る…。「補強する金銭がないから」というのはあるでしょう。でも私はこれを城福さんの「置き土産」と捉えたい。監督が代わるのであれば、せめて選手は今年のものを継承出来る形に…と。3年間かけて培ってきた攻撃的なスタイルや、今年悔しい思いをした経験とか、目に見えない財産は、選手たちがきっと受け継いでくれる。


 どうやらボク、相当嫌みたいです、今年のチームとサヨナラするのが。

posted by tottomi |23:57 | コンサドーレ | コメント(3) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:駄々

予算が厳しくてもチームの核は残したというところでは、
HFCもようやく一皮剥けたかなと思います。
これが、サッポロサッカー継承のスタートになってくれることを願ってやみません。

posted by kabao| 2006-12-02 00:05

Re:駄々

私も嫌ですよ、今の札幌と別れるのは。

しかも、私の場合、今後に関してあまり希望的にはなれません。柳下さんのサッカーを経験している選手が残ったところで、使うのは新監督、新監督にどんなサッカーを望むか決めるのはフロントですから。

まあ、それを言ってしまうと、永遠に柳下監督でなければ育成は成り立たないことになってしまい、それが現実的ではない以上、望んでいる路線自体を否定することになるという矛盾に陥ってしまうのですが…。

posted by MasaMaru| 2006-12-02 22:56

Re:駄々

>kabaoさん
「残したくても残るか」という問題はまだあるわけで、そこをしっかりクリアしてもらいたいと思います。

>MasaMaruさん
残るかはともかくとして今年の選手を残すつもりはあるのだから、次の監督もその遺産を活かす方が近道であることは分かると思います。
問題はフロントですが…、止まらなくなりそうなのでやめます(笑

posted by tottomi| 2006-12-03 00:12

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