前節下位群馬に内容も結果でも惨敗したコンサドーレ札幌。
しかし、コンサドーレというチームは何故か下位に負けるのに上位には勝つ、TOTO泣かせなチームです。
第33節 札幌3-1岡山
ここでちょっと車の話。
昔トヨタ自動車が「MR2」(初代エムアールツー、ミスター2ではありません)。という車を作りました。
ものすごく極端に言わせてもらえば「カローラの部品を使い、配置を換えて作った車」
m(_ _)mなのに、「速い、安い、旨い」の3拍子がそろった立派なスポーツカーが完成したのです。
今日のコンサドーレを見たときそんな印象を受けました。
現在主流である4バックというレイアウトを3バックにし、中央にエンジンであるキャプテン河合選手、左右に身体能力の高いパウロン選手と奈良選手で固める。
ダブルボランチには、共にカバーと守備能力があり、攻守の切り換えが早く対人にも強い宮澤選手と、展開力と正確なキックの上里選手。
本来サイドバックで共に元FWで上下の運動量の多い上原S選手と石井選手を一列前に置きました。
その前に攻撃力がある中原選手、そして2トップは天才前田選手と先日覚醒した都倉選手だったわけですが、中原選手と前田選手はかなり自由に動いていたように思います。
「3バックにする」という事前情報を聞き、そんな付け焼き刃的な対策で機能するとはぜんぜん思えませんでした。
機能しました。
前節のダメダメチームに追い打ちをかけるように俺たちの砂川選手とエース内村選手が怪我で離脱という、これで「4位のチームに勝てたら奇跡」という絶体絶命の状況にもかかわらず、久しぶりに面白いゲームを見せていただきました。
危ないシーンは多々ありましたが、それでも残り9試合の僅かな可能性に「小さな希望の光が垣間見えた」そんな試合でした。
バルバリッチ監督、前節は悪く書いてご申し訳ございませんでした。
あと9試合、チームを勝利に導いてください!
私的MVPは河合キャプテンです。
今回のシステムが機能出来たのは彼なればこそです。
札幌ドームからの帰りに橋を降りた時、紅葉の時期が近づいてきたと感じました。