2010年05月05日

選択肢は増えていた

J2第11節

人  0-0  緑色のコンドル


現状に対して根っこの方から対策していく必要がある事を考えれば、
その始めの部類のアプローチとして個人的にはこの試合から
意義は普通に感じましたよ。


3バックがどうのこうの・・・とかいうような話はとりあえず置いといて。
(この話はしゅんぴーあたりがこの先経験を積めば
そんなに重要な話ではなくなるでしょうから)






てなワケで、
自分なんかが意義があったと感じた所などを書いてみると、
最も分かりやすかったのが征也の部分。
あの位置が機能するだけで、オフェンスに関する可能性は
かなり上がっていたかと思います。

征也に関してこれまで足りていないと感じていた主な項目
 ・選択肢の少なさ
 ・『もし相手の立場だったら・・・』といったイメージのなさ
 ・来たボールはほぼ一旦止める

上記の主な部分に関して、変わっていた事は自分なんかは驚きでした。
(まだこの試合だけですが)

自らが直接ボールに関わる,関わらないに関係なく
そしてサイドに固執しすぎる事を少しでも減らしながら動き、
(この時点で選択肢が増えている)
前半にあった個人的驚愕のサイドチェンジを始めとする
長短のパスやドリブルを入れながら、
(この時点でまた選択肢増加)
それをダイレクトで行うか一度ボールを止めるかで
更に2倍の選択肢を作っていました。
加えて後半ボレーシュートを打った時に
倒れ込みながら打っていたので、これもかなり好印象。
これで今日の長居での香川のシュートのようなモノがあれば・・・
なんて言うのは、現時点では少々贅沢なのかもしれませんね。


キリノについては今回は
『結構好き勝手にやっているのかな』
という風に感じていました。

別に全てにおいて勝手気ままなワケでもないですし、
彼についてはある程度自らが感じるままにやってみる方が
結果としてチームに対して好影響になるのかも。




この2人に限らず、オフェンス時の全体で見ても
なかなか悪くない印象が多かったですよ。
じゃあなぜスコアレスだったのだろう?と考えてみる。
今回の試合で点を取るためにプラスして必要かと感じたのは
『カズゥの働き場所』『そこへのボール』です。

対水戸戦で木山監督の口から出てきた
『バックスの裏』という言葉。
今回の相手様DFはこの考えが結構薄かったです。
キリノを見ていればある程度でもそれは感じますよね。
だけどそこへのボールが
横や斜めから来る or 比較的長い距離
ばかりに見えていました。
これだと、キリノや近藤などにくっついている相手DFは
なかなか離れきってくれませんし、その先を個人に頼るのにも
限界ってモノがあります。

そこで出てくるのが
一段高い位置でのカズゥのプレイ
というモノです。

20100505-00.JPG

この場所でのプレイも織り交ぜられれば、
短い距離のスルーパスも出てきて、
相手の混乱度も上がったかと思います。

まぁカズゥ自身はこの場所でボールを受けられる形で
動いたりもしていたんですが、
如何せんそこにボールが入らない。

何故かというと、縦に出すショートパスの目的が
ほぼ『クサビ』だからです。
今回の試合では芳賀が主にいたような位置から
『クサビではない縦パス』がもっと出せれば
得点の可能性が上がっていた気がします。

まぁそれでもそれは次以降のステップと考える事も
自分なんかはしたりしますけどね。
(結果重視の方はそう考えるのは難しいのかも)




ところで、
今回あまり出来がよろしくないな、と感じていたのが近藤と宮澤。
モチロン『オッ!』というようなプレーもありましたが、
トータルで見れば『ウ~~ン・・・』てな感じです。

なんでそう感じたんだろう、と振り返ってみれば
頭の中に出てくるキーワードは『衛星』となります。
彼らがボールを持った時に、衛星的立場の選手がいなければ
2人とも魅力は半減してしまうと思います。


まぁ近藤においては、交代する直前に良い形がありました。
『ダイレクトに衛星にボールを流せれば』
なんて場面です。
多分右サイドのポストプレイで征也に渡した場面を
クローズアップされる方が多いでしょうが、
(こっちのプレイも当然ながら良いプレイ)
個人的にはこの交代直前の時のような場面がもっと増えれば
彼の疲弊は減るだろう、と思いますし
今回のように彼のところでボールを奪われる確率も減るだろうと感じます。


宮澤はポストプレイについては近藤と似たような感想です。
というかユース代表の時の試合を観ていれば、
近藤と比べてより衛星の必要性が高いかもですかね。
征也の良いFKがあった場面で、ファールを貰ったのが
確か宮澤だったと思うのですが、あの時にウマく衛星があれば
FKとは違った意味でワクテカだったかもしれません。
また今回の彼は
悪い意味で周囲の選手の働き場所をツブしてしまった
ような印象です。
上記カズゥの話についてもあったりしました。
なので、最初に交代になっても仕方が無いですね。


あと、西嶋はDFで考えると本当に使い方が難しいかと思います。
『彼自身』もしくは『彼がいる場所』が話の中心になるか否かで
心細さと心強さが極端に変わってきますから。
それを知ってか知らずか相手様がDFの裏を狙うときは、
彼の裏をターゲットにする事が多かったような感じがします。




ゴンちゃんについては、
『まだ周囲の選手と共通のプレイブックをコンプリートできていない』
『周囲がゴンちゃんの好むプレイブックを理解しきれていない』
といった両方向のベクトルからの話になるかと思います。

単純にまだお互いがシンクロしきっていないのでしょう。
というかゴンちゃんの場合、全盛期時代も含めて
この事がかなりの生命線になるんですが・・・




今回の相手様は、
ウチにおける連携の悪さの話が霞んでしまうくらい平本と飯尾の連携がハッハッハァ~~~でした。
それでいて
個人的WANTEDの井上がロスタイムまで出てこなかったので
個人突破さえ止められればそんなに脅威ではなかったですね。
(まぁ開始後いきなりのアレは高原に助けられましたが・・・)
DFも中央の強さで持たせているような感じで。

だから今回の内容で単純に『いやぁ~良くなったねぇ』と
言い切れないところもあるでしょうが、
チームの根本対策における1ステップで考えると
決して悪い試合ではないです。


少なくとも
スコアレスドローという今回の結果に対して、
その事をメインで批判する気持ちはさらさらありません、自分なんかは。


posted by しゅ~ちょ~ |22:45 | コンサ | コメント(0) |

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