2009年08月03日

頭脳の差

J2第31節

YANMAR  3-0  


両チームの考える力の差がキレイに出た試合だったかと。
やはり、前回の対戦は『ハマッた時はこうなる』だったのか・・・


もし今回の結果を受けた上でも
『とにかく技術の練習だ!』
『とにかく強い精神力を身につけるんだ!』
と何よりも最初に考えているのであれば、
何百年経とうが何千年経とうが、チームどころか
選手個人であっても成長していかないでしょう。

とにかく何よりも必要な事として、やはり
『判断力』や『予想力』、そして『信頼力』だろうと考えます。
(アイマスクをして普通に試合をこなせる位であれば話は別ですが)
技術や気持ちはそれからでも遅くはありません。
そしてこれらは監督が直接指示するようなものではないかと。
各選手がそれぞれで考えなければならない事ですね。

各選手の動きが鈍いのも、上記の力に乏しいからだと思われます。
なので、相手DFも守りやすいでしょう。
頭の中で捉えておかなければならない選択肢が少なくて済むんですから。


何だか吉弘と征也がフルで出ている事に対して無理をしているような感じがします。
まぁ吉弘は替わって出る『この人だ!』という選手がいなくて、
征也は『早く自分の力でつかんで欲しい』という監督の親心なんでしょうが。

1失点目に関して、『中央にパスした西嶋が・・・』なんて普通は考えるでしょう。
確かに失点につながった事でマイボールを失った最初の地点である
その部分が出てくるかもしれませんが、
個人的には、簡単に陣地を回復するだけのポンパスの方がして欲しくないので、
西嶋のそれよりも、その後の吉弘の対応の方が困ったチャンだと思っています。

中央でボールマンに対してファーストアタックを仕掛けた所までは良かったのですが、
横に抜かれた後に、ボールとの変な距離を作りながら
そのボールマンに寄っていったのを見て、
『あぁ、周りが見えてないな・・・』といった判断力の無さを顕著に感じました。
周囲の状況をしっかり判断していれば、別に相手が抜いていった先にも
コンサのDFがいたわけですし、そうなれば
『どこにボールを出された時が一番ヤバイのか』という事をある程度は予想して、
少なくともあんなボールマンへのつられ方はしないかと思います。
味方の選手を信頼していれば余計に。


征也は『どうやったら自分が楽してプレイを成立させられるだろうか?』といった
逆転の発想をした方がいいのかも知れません。
自らが出来るだけ疲れない様にする為には、
『いかに相手の反応を遅らせられるか?』
なんて考えが出てくるかも。
そうなれば、『今よりももっと色々なやり方で・・・』という考えも生まれてくるかも。
チョット自らの武器が少なすぎる感じがします。

ある分野において相手との絶対的な格差を作れればいいのかも知れませんが、
そう簡単ではないでしょう。
まぁいずれにせよ、とりあえずそのために大伍が途中で下がるハメになっている事は
理解していてもらいたいですね。
普通なら遅くても古田が入った時点でoutですよ。


ダニルソンが凄かったのは異論なし。
3失点目の部分でも結構目立つのかもしれませんが、
個人的にはアレについてもダニルソンが・・・なんてこれっぽっちも思っておりません。
ダニルソン依存によって生まれたものだと思っています。


あと気になったのは、オフザボールの動きを気にしすぎて
『ボールマンが動かない』
事ですかね。
顕著な例でいえばカズゥあたりを見ていれば良く分かるかと。
あれだと周囲が相手マークを外す為の難易度を上げてしまいます。
逆にハファエルはまだまだプレイに軽さがあるものの、
ボールを持った時に動いていたのは評価しても良い部分ではないでしょうか。

ボールを持った時に、相手DFが
『アイツは1人でドリブルで持っていってのシュートもあるゾ!』
と考えるようにならないと、周囲が大変な事はもちろん
自分自身もプレイがただただ難しくなってしまうだけです。
(これだって判断力や予想力の範囲に入ってくるかと思います)


とりあえず、練習に関してはボールを蹴る・止めるよりも、まずは
別にボールを使わなくてもいいので頭がグチャグチャになるくらい
考える事に重きをおいてやっていった方が良いのでは?
とにかく、『柔軟な頭脳を身に着けて欲しい』ですね。

現役時だって大した動いていなかったのに当時からガッツリ存在感があった
往年の野々村氏はコレを持っていたんですよ。


なんて思ってしまうこんな夜・・・
_| ̄|○

posted by しゅ~ちょ~ |01:00 | コンサ | コメント(0) |

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